アジア太平洋の地域の都市環境デザインの新しい流れ
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6 都市設計の事例


1 基隆河河川改良による新生地の例

画像ti045 改行マーク基隆河の河川改良事業による新生地の計画です。

画像ti046 改行マークまずこの新生地の都市計画マスタープランを作ります。

画像ti047 改行マークさらに、 その細部計画も制定されます。 細部計画は日本の地区計画に近いものです。

画像ti048 改行マーク主要な交通計画の図ですが、 地区のサービス道路も考えられています。

画像ti049 改行マーク地区の都市デザイン構想を示している図面です。

画像ti050 改行マーク計画地区の模型です。 どこに高層を建てるか、 どこにメインストリートを設置するかなど、 都市デザインの検討を行なっています。

画像ti051 改行マークこれからデザインガイドラインを示すいくつかの図面を見せます。 まず土地利用の細かい指定を入れている図面です。

画像ti053 改行マーク容積率とか建ぺい率など土地利用の強度をこの一枚の図面に記入し、 指定しています。

画像ti054 改行マーク最大最小敷地規模について指定している図面です。 例えば赤の地区は6000m以上、 黄色は300m以上の敷地を確保すべき地区です。

画像ti055 改行マーク高さ制限の指定図面です。

画像ti056 改行マーク壁面線の制限(指定)図です。 これはメインストリートなどの軸線を強めるため、 使われた手法の一つです。

画像ti057 改行マークオープンスペース設置場所を指定している図面です。

画像ti058 改行マーク道路沿いのアーケード(台湾では騎楼(チーロゥ)や亭仔脚と称す)設置場所を示すものです。 最近では建物の敷地が大規模になり、 オープンスペースを設けるため、 伝統なアーケードが減ってしまうという問題が出ているため、 このような指定を行なっています。

画像ti059 改行マーク陸橋の位置指定図です。


2 実施された例「信義計画地区(副都心地区)

画像ti060 改行マーク信義計画地区は再三紹介させていただいたように、 台北で都市デザインを最初にかけられた地域です。 ここのデザインガイドラインはすでに三回変わりましたが、 これは最初の図面です。

画像ti061 改行マーク信義計画地区の開発状況を示す図面です。 この計画実施後、 地主達は地価が高くなるのをまっているという状態が続き、 また軍関係所有の土地も残っていったため開発はなかなか進みませんでした。 しかし台湾全体の建設過熱ムードに対処するため、 80年代には一度ガイドラインを厳しくし、 そして90年代中ばになってから、 再び緩和を行なっています。

画像ti062 改行マーク緩和のあと、 つい最近変更した指定内容を示す図面です。 例えばある所は住宅地を特別商業地に変更しています。

画像ti063 改行マーク信義計画地区内ですでに建設された所で、 台北市役所です。 この庁舎はガイドラインに沿って、コンペを行なって出来たものです。

画像ti064 改行マーク貿易センターとホテルです。 手前の敷地はまだ建設されていませんが、 将来は超高層の金融センターが建設される予定地です。 この超高層も審議対象となっています。

画像ti065 改行マーク地区内中の住宅群です。 各々の屋根の形は審議され、 お互いの色彩関係も審議会で討論しました。 ただこういったものは同時に建ち上がるわけではありませんので、 時間の経過のなかで相互をいかに調和させるかや調整するかが難しいのです。 時間がたてば審議委員も変わってしまうので、 より難しくなります。

画像ti066 改行マーク他の住宅の例です。 上で述べたように、 長い期間を経ると調和させるのが大変です。

画像ti067 改行マーク足元の空間に、 緑を造った例です。

画像ti068 改行マーク商業地域のペデストリアンシステムの例です。 計画当初歩道を設置しようと指定しました。

画像ti069 改行マーク住宅地域の歩道の例です。 住宅地域にあったため先の商業地域より緑が多くなっています。

画像ti070 改行マーク広場です、 これも審議された。

画像ti071 改行マーク同じく広場の風景です。

画像ti072 改行マーク地区の真ん中につくられているショッピングセンターで、 三越デパートが出店しています。

画像ti073 改行マーク映画館です。 外部の動線計画は審議の主要な問題となっていました。

画像ti074 改行マーク二つの敷地の真ん中に道路があるので、 動線をいかにスムースにするかが問題です。例えば、 2階のペデストリアンデッキを通してつくれないかどうかも考えました。

画像ti075 改行マーク歩道の風景です。 もう少し広げて木を植える方が良いのではないかという議論がありました。 また、 元もとの設計では、 歩道沿いの1階が閉鎖的な空間に設計されており、 人々の出入りが出来なくなる、 歩道の活気が多分駄目だといった議論があり、 そこで、 1階に商店の設置を要請しました。

画像ti076 改行マーク2階のペデストリアンデッキです。

画像ti077 改行マーク映画館です。 この敷地内の空地に、 いつも人がたくさん集まります。 2階にもお店が7〜8軒あり、 上下の動線をどうするかも問題でした。

改行マークこの例は、 一つの敷地だけではなく、 二つの敷地の関係も審議の対象となった事例です。

画像ti078 改行マークパブリックアートです。 これは都市デザイン委員会ではなく、 パブリックアート委員会で審議されます。

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