アジア太平洋の地域の都市環境デザインの新しい流れ
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7 おわりに


1 検討

改行マーク1978年から考え始め、 1980年から導入してきた都市デザイン制度は、 一定の成果をあげたと思いますが、 問題点もあります。

改行マーク第一は、 都市計画との整合性の問題です。 都市計画は土地利用の指定など平面的にだけに考えていて、 3D(ダイメンション)で考えていないため、 敷地ごとのデザインをコントロールできない場合も出てきました。 先に指定した土地利用(都市計画)と後で行う都市デザインの関係をどうするかを検討すべきです。

改行マーク第二は、 開発業者、 設計者の反発が強いことです。 最大の不満は時間がかかるということで、 たしかに複雑な大規模開発では半年以上かかってしまったこともあります。

改行マーク第三はデザインガイドラインの役割です。 ガイドラインを守れば済むか、 済まないのかと言う議論です。 ガイドラインに沿っていたのに審議にかけると、 違った審議結果が出て来るということもあります。 また時間が経つと委員が変わる、 それによって、 ガイドラインに対する認識も変わるといったことも関係しています。

改行マーク第四は、 審議される対象が非常に増えていることです。 審議事項が細かくなるにつれて、 対象がどんどん多くなった、 たとえばこの一年間ペデストリアンシステム整備事業を8本の道路について行なっています、 それだけで大変です。 今、 いい方法がないかと模索中です。


2 展望

改行マーク以上の問題以外に新しい動きも出ています。 その一つは住民参加があげられます。 要するに建物が審議される前、 あるいは設計する途中に住民の意見を聞くかどうかについて、最近論議されています、 もう少しうまくやれる方法が出てくるかも知りません。 このように既に発生した問題を解決しながら、 新しい課題にも対応して行きます。 ようするに、 台北市の都市デザイはいろいろ経験を積みながら、 これからもともかく頑張ってやっていこうと考えています。

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