海外都市の密集市街地に学ぶ
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様々なカンプン

改行マークこれからカンプンの雰囲気を理解していただくために、 スライドを使って、 紹介させていただきます。


田舎の伝統的な集落

画像els001 改行マークこれは、 田舎にある集落ですが、 これも自然発生的にできてきたもので、 街にあるカンプンと全く同じです。

画像els002 改行マークインドネシアの田舎を少し紹介したいと思います。

改行マークインドネシアには色々な民族がいて、 色々な集落のタイプがあります。 でも、 習慣、 慣習を守るという共通点があります。

改行マーク例えばこれはバタックという民族の集落です。 バッタクは、 平等が非常に大事です。 ですから、 家もほとんど同じ形で並んでいます。 真ん中はオープンスペースになっていて、 ストリートビレッジのような形になっています。 とてもシンプルなパターンです。

画像els003 改行マークこれはバッタクカロという別の民族の家です。 バッタクカロの人々は同じ家にたくさんの人が住んでいて、 家が小さなコミュニティになっています。 家は大きいのですが、 たくさんの人が住んでいますので、 結局狭いのです。 狭いスペースの中でどうやってうまく生活するのかというと、 がまんするしかないわけです。

画像els004 改行マークバリに行くと、 家は家族ごとに別々で、 外から見るとコミュニティがあまりつながっていないように見えるのですが、 そうでもありません。


田舎の集落と都会のカンプンの関係

画像els005 改行マークミナンカバゥという民族でが、 コミュニティはほとんど女の人、 子供、 お年寄りで構成されています。 先ほど言いましたマランタウの習慣がある民族で、 男の人は大人になったら移住しなければならないからです。 ですから、 経済的なシステムよりも社会的なシステムで田舎から都会に出なければなりません。

画像els006 改行マークこれは、 先ほどのミナンカバゥの人々が、 都会に出てきてつくった、 メダンのカンプンです。 田舎から都会に出てきて、 商売をしています。 ミナンカバゥの人は商売がうまくて、 お金を儲けているはずですが、 よく家をみたら、 そんなにきれいじゃないんです。 それは、 いつかは田舎の実家に戻るという希望を持っているからです。 定住意向がすごく低くいので、 こういう人たちのカンプンをいくらKIPががんばってきれいにしても、 意味がないと思います。

画像els007 改行マークこれは、 先ほどのミナンカバゥの人たちの小さな集落です。 ミナンカバゥの人の家は、 ものすごく立派です。 もうけたお金は実家に送って、 実家の家をきれいにするという考え方を持っています。

画像els008 改行マークこれまでは、 スマトラの話でしたが、 ジャワに行くとまた別の問題があります。 ジャワはインドネシアでもっとも人口の多い島で、 いまも増えています。 土地がどんどん足りなくなってきています。 さらに干ばつなどの問題で、 結局、 都会に出てきています。

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