海外都市の密集市街地に学ぶ
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人びとの生活風景
田舎の人は、 専門的な能力のない人たちですが、 体力は持っていますから、 ベッチャックのドライバーになる人がいます。 これは、 一番簡単な仕事です。
屋台の方が、 ベッチャックのドライバーよりもレベルが高いようです。 なぜかというと、 ちゃんとコストと儲けの計算をしなければなりませんし、 キャピタルも必要です。 屋台の人も色々いるのですが、 公務員の給料よりも儲けている人もいます。
歌に自信がある人は、 音楽のグループを作ったりしています。 ジャワの演歌ですが、 おばちゃんたちが歌を歌って、 おじいさんたちが楽器を持って、 街を回ったりします。 お金は何とかなります。 私は、 コンサートよりも、 こういったパフォーマンスの方が好きです。
先ほどのHome-Based Enterprisesの話ですが、 この人は、 家でパンを作って、 街を回って売っています。 家は、 住む場所というよりは、 仕事の場所になっています。
ワルンにも色々な種類があります。 これはとってもシンプルなワルンで、 これでどれくらいの利益があるのか分かりませんが、 子供のおやつぐらいのものしか売っていません。
もっと立派なワルンもあります。 ちゃんとコストと儲けの計算をして、 家族の生活を支えたり、 子供を大学にやって卒業させたりしているワルンもあります。
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前田裕資
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