海外都市の密集市街地に学ぶ
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建築家による改善活動
これは、 ジョクジャカルタにある有名なチョデというカンプンです。 これも、 一つのスラムです。 スラムですから政府は破壊したいのですが、 破壊してしまったら、 移住先が問題になります。 特にジョクジャカルタの政府はお金がありませんから、 結局何もしていません。 でも、 ロモマウンという建築家は、 カンプンにすごく関心があって、 カンプンの人たちと一緒になって改善活動をしました。
彼がカンプンの人たちと一緒に勉強し、 何かやろうということになりました。
住民と一緒に話しながら、 何が欲しいかといった要望を聞いて、 一緒に考えて、 一緒に作ったりしています。 安い材料を作ったり、 ローカルアーティストを使ったりしています。 これは、 コミュニティホールみたいな役割のもので、 図書館もあるし、 みんなで集まってミーティングをしたりしています。
その結果、 このようなコテージ風の建物もできています。 彼は、 建築の能力がありますが、 触媒の役割に徹し、 みんなと一緒に作っています。 その結果、 アガカンという国際的な賞をもらいました。
これからのインドネシアには、 彼のような建築家が必要だと思います。
以上です。 どうもありがとうございました。
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