自己発生的な集落や街が、 常にゴチャゴチャになるのかというと、 必ずしもそうではありません。
左はバリ島のトゥンガナンという集落です。 バリ島の集落は非常に明解なコスモロジーに支配されていて、 建物の方位、 街のあり方、 集落の形態というものがコスモロジーによって決められています。 そういった強いルールを持っている社会は、 自己生成的な街でも整形的な空間を作りだしています。
右は先ほどの鑚石山ですが、 強いルールがない場合には、 平坦地でも非常に複雑な住まいの形態を作り出すということになります。