小林:
コラボレーションの実際
力を発揮していただくためには、 全体の空間のイメージとか、 全体の計画の概念を共有してもらい、 その中でお互いの役割を見極めながら、 場合によっては発注者である我々を経由することなく、 お互いに直接やりとりしてもらえる関係を作る必要があります。 そこで、 事業の仕組みや資金構造のある程度の大枠が見えてきた段階で見切り発車的に関係するコンサルタントや設計事務所の方々に一同に集まっていただくこととしました。
また、 一同に集まっていただくまでの段階で、 基盤整備のためのハードな検討を進めていただくコンサルタントの方に入っていただいていたわけですが、 ハードな面だけでなく、 全体のランドスケープやデザインができ、 かつ各種のコンサルタントや設計事務所の方々との調整もできる方に早く入っていただく必要があるとの思いがあり、 この作業を担当してもらうために、 佐々木さんにもかなり早い段階から入っていただきました。 関係するコンサルタントの方々に一同に集まっていただいたのは、 95年の6月ごろだったと思います。
その場で事業のスケジュールや事業の検討状況等を説明させていただき、 集まっていただいた方々それぞれの役割等を確認させて頂いて、 関係するコンサルタントの 方々相互にコラポレーションを行っていただく関係ができたのではないかと思っています。
ありがとうございました。
少しご説明させていただきますと、 資料1で青い区域が新都心の区域です。 北側に出ている部分に、 神戸製鋼の本社とか住友ゴムの工場がありました。 確か、 国道2号より北側に工場地帯があるのは東神戸ではここだけだと思います。
それから、 赤い区域が瀬渡さんからお話のあった区画整理事業の区域です。 真ん中のピンクの部分が業務ゾーンで、 その両側が住宅ゾーンという、 非常に明解なプランになっています。
それから緑の枠の区域が、 最近名前が変わって住宅市街地整備総合支援事業という名前になっていますが、 住市総の区域です。 これは、 海際のところとか、 業務ゾーンを省いています。 「住宅市街地だから、 住宅のないところはかけない」ということを建設省都市局がいった結果、 あるいは港湾との調整の結果、 こういうことになったわけです。 それぞれによって、 事業の内容が少しずつ違います。 ですから、 東部新都心の区域は、 事業に対応したものではなく、 神戸市が言っているプロジェクトの範囲とご理解いただければいいと思います。
概要は、 これくらいにしまして、 つづいて、 戦場のような「灘の浜」の計画について、 佐々木さんからお願いしたいと思います。
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