「2週間後には、 エレベーションの表情を加えた1/200の模型で持ってきて下さい」「できるできないの問題ではなくて、 持ってきて下さい」ということで、 提案してもらって、 全部並べました。 並べてみて、 先ほど佐々木さんのお話にもありましたように、 色々議論しながらまとめていったわけです。
例えば、 デザインのコードを作って、 それに基づいてやるという方法は、 力のない建築が生まれるという欠点を持っていると思います。 それよりも、 個々の建築家の思いをぶつけ合って、 それをみんなで議論しながら、 理念を共有化し、 価値観をそこですり合せながらイメージをまとめていくという方法の方が良かろうということで、 色々みんなで意見を出し合いました。 模型も1/200の段階から、 プロに頼んで1/300で作り直して、 それをもう一度1/200におこしなおしたという、 3段階で作りました。
私はどちらかというと、 全体に色を抑えようと思っていたのですが、 結構極彩色に近いものもあり、 色も形も躍っているというような状況でした。 ですから、 1/300で模型を作ったときに、 私の方で少し色を抑えさせていただきました。
できあがったまちが、 ヒューマンスケールを越えて、 けたたましい色になってくると、 ものすごいパワーを持ってしまいますから、 そのできあがったまちをイメージしながら申し上げていました。 でも、 できあがった模型がやはり少し弱いという話になり、 1/300でもう少し色を加えたのです。
設計段階でのコラボレーション
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