HAT神戸・東部新都心に見るマスタープランの役割と課題
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設計段階でのコラボレーション

改行マークそのマスタープランを元に、 各街区の建築家が13人集まり始まりました。 そこで、 山設計工房の山田正司さん、 中嶋龍彦さん、 それから私の3人で建築のまとめをやれというご指示をいただきました。 とはいっても、 これだけ多くの人たちが集まって1ヶ月ぐらいで計画をまとめるには、 どうやったらいいのかというのが正直なところでした。

改行マーク「2週間後には、 エレベーションの表情を加えた1/200の模型で持ってきて下さい」「できるできないの問題ではなくて、 持ってきて下さい」ということで、 提案してもらって、 全部並べました。 並べてみて、 先ほど佐々木さんのお話にもありましたように、 色々議論しながらまとめていったわけです。

改行マーク例えば、 デザインのコードを作って、 それに基づいてやるという方法は、 力のない建築が生まれるという欠点を持っていると思います。 それよりも、 個々の建築家の思いをぶつけ合って、 それをみんなで議論しながら、 理念を共有化し、 価値観をそこですり合せながらイメージをまとめていくという方法の方が良かろうということで、 色々みんなで意見を出し合いました。 模型も1/200の段階から、 プロに頼んで1/300で作り直して、 それをもう一度1/200におこしなおしたという、 3段階で作りました。

改行マーク私はどちらかというと、 全体に色を抑えようと思っていたのですが、 結構極彩色に近いものもあり、 色も形も躍っているというような状況でした。 ですから、 1/300で模型を作ったときに、 私の方で少し色を抑えさせていただきました。

改行マークできあがったまちが、 ヒューマンスケールを越えて、 けたたましい色になってくると、 ものすごいパワーを持ってしまいますから、 そのできあがったまちをイメージしながら申し上げていました。 でも、 できあがった模型がやはり少し弱いという話になり、 1/300でもう少し色を加えたのです。

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