保存は広い視野で捉えるべき
小浦久子
都市はいつも変わっています。 生活や活動が変わっているのはすでにお話した通りです。 だから都市には色々なものが同時に存在して当たり前なのです。
しかし環境の持続性は物理的にのみ語られるものでもないと思います。
これからは都市化されたエリアでも、 地球環境問題を考えれば、 エアコンディションではなく、 ナチュラルなシステムを考えなければいけないのではないかと思います。
そういう意味で、 保存とか継承はなにも観光目的に限った問題ではなく、 より広い視野のなかで捉えられるのではないかと私は思っています。
次に、 エリサさんの質問ですが、 厳しい指摘だと思います。 しかし、 (ゲリラ的かもしれませんが)こういった議論を始めているということが大切だと思います。 また都市の歴史ではなく、 都市の状況について教えることが必要だと思います。
シータさんの質問については、 私は新しいデザインもあっても良いと思っています。
最後の保存の制度は適任ではありません。 京都は古都ですからそれなりに整っていると聞いています。 神戸ではタウンスケープをコントロールしようとしています。 それはまちのアイデンティティをつくろうというより広い文脈に位置づけれられているように聞いています。
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