日本におけるユニバーサルデザインを考える
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大泉緑地(ゲートから園内へ)

画像miya009 改行マーク次に私の作品を二つご紹介いたします。 これは、 大阪府府営公園の大泉緑地にあるふれあいの庭です。 これは公園の中の一角を改修したものです。

画像miya010 改行マーク公園もメンテが必要です。 できれば年中開放しておきたいのですが、 どうしても夜間は閉めなければなりません。 しかし、 門がしまっている時にこられた方に、 なんとなく公園の雰囲気を伝えてあげたい。 今度来たときにまた寄ってみてくださいという、 そういうイメージを伝えると言う意味で、 門も重要な要素なのではないかと思いデザインしました。

画像miya011 改行マーク視覚障害者にとって、 公園とか屋外は、 もっとも苦手な所のひとつなのです。 と言うのは非常に広い場所で、 何の手がかりも無く、 茫洋としているわけです。 そういう場所で誘導してあげるのは、 きわめて難しい。

改行マークそこでまず入り口に壁を作りました。 壁にボーンと突き当たることによって、 そこからストーリーが始まるわけです。 非常に分かりやすいデザイン要素、 間違うことのないデザイン要素として、 壁面を使っています。

画像miya012 改行マークその壁面は、 ただの壁ではありません。 いろいろな情報を提供する壁としています。 壁に形が浮き上がった焼き物で公園の樹木を表示しています。

画像miya034 改行マークまた手前の手すりの裏側に点字を使っています。

改行マーク点字は健常者に見える必要はありません。 視覚障害者だけに分かれば良い訳です。 見えない所のほうが、 えてして視覚障害者にとっては使いやすい。 これも聞き取りの中で出てきたことを活かしてデザインしたものです。

画像miya014 改行マーク壁に付けた手すりを伝って公園の中に入っていきますと、 地図があります。 地図は情報を伝えるために大切なものですが、 その地図を健常者と障害者がともに使えれるものにしました。 触ってみると点字があります。 押しボタンを押すと音声による案内もしております。

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