日本におけるユニバーサルデザインを考える
左三角
前に 上三角目次へ 三角印次へ

りんくう公園(誘導パイプとサイン)

画像miya055 改行マーク是非いろんな人に来てもらいたいと思ってやりましたのが、 街中でどこでも見られる誘導ブロックです。 それが全国共通のサインとしてここまで誘導してくるわけです。 この線から左が公園なのですが、 公園の中に入りますと、 ステンレスのパイプのサインに変わります。

画像miya056 改行マークこの地図も触ってみないと分からないのですが、 点字のサインがございます。

画像miya057 改行マーク公園の中に誘導していくためのステンレスのパイプです。

画像miya058 改行マークここでもベンチの横にスペースを空けてあり、 車椅子の人も一緒に使うことができます。

画像miya059 改行マークこう言ったように誘導していくわけですが、 なぜこういう誘導のパイプをつけたのかといいますと、 先ほども申しましたように、 公園は非常に茫洋とした場所で、 その中を案内してゆくのは非常に難しいのです。 かといってがちがちに手すりをつけたりすると、 公園そのものの価値が失われてしまいます。

改行マークそこで、 この公園の場合は、 お勧めコースという一巡のルートを設定しました。 そのコースをたどると公園の一番良い部分だけをぐるっと回って帰ってくることができます。 それ以上行くことももちろんできるのですが、 時間のない人や介添えのない人でもぐるっとひと回りできます。 そのコースをこのラインで誘導しているわけです。

画像miya060 改行マークここでは大きなサインと小さなサインを設けています。 本来ならば一つのサインでまとめるのが良いのですが、 視覚障害者用のサインは触ることが大前提ですから、 大きすぎると盤面の中で自分の現在地を見つけるのが大変です。 そのため大きさに限界があるのです。 写真の奥のサインの大きさが限界で、 その中にコンパクトに情報をまとめてあげることが必要だったわけです。

画像miya061 改行マークいろんな場面で、 どの程度情報を出せば良いのかが論点になりますが、 ある程度要約すると言いますか、 必要な情報だけを確実に伝達することが大事です。 あまり親切過ぎると逆に使えなくなりします。

改行マーク右手手前は音声案内のボタンです。

左三角前に 上三角目次へ 三角印次へ


このページへのご意見は前田裕資

(C) by 都市環境デザイン会議関西ブロック JUDI Kansai

JUDIホームページへ

学芸出版社ホームページへ