「ふれあいの庭」のような公園は特に手をかけて造っていますが、 ソフト面でもやはり特別気にしなければいけないことが多いのでしょうか。 それとも放ったらかしでいける部分もあるのでしょうか。 例えば、 亀山さんがおっしゃったように、 緑の相談所が近くにあって何かあれば対応できる施設のそばに公園がある方がいいのでしょうか。
また、 普通の車イスで行けない場所では特別の車イスを貸し出すとか。 そういう事務所を公園の入口に置いておくとか。 その場所をどこにするか、 そういったソフト的な対応を教えていただきたいと思います。
浅野:
設計段階ではふたつ考えていました。 ひとつは施設をどうするかです。 もともと盲人コーナーの改修を考えていて、 その場所に置こうという話があったのですが、 花と緑の相談所に隣接させました。
もうひとつはメンテナンスの問題です。 宿根草を入れましたで、 メンテナンスにはエネルギーが相当かかると最初から分かっていました。 宿根草は日照時間が問題になります。 それで、 壁ではなくできるだけ透かした模様で、 光が入るように考えました。 また、 草花に触ってもらうので、 かなり傷んでくることも予想できました。 ですから、 設計の段階では必要経費を2割上乗せして植栽計画をいたしました。
それが今、 どうなっているかは亀山さんから説明していただきます。
亀山:
今のところ、 専従の人間が一人、 毎日います。 門の開け閉め以外にも、 作業は一人常駐しないとできません。 大がかりな作業の時は、 大勢が来てやることにしています。 植物の種類が多く、 かつ常によく見せようとすると人手は必要です。
僕は基本的に、 人の予算がつかなくて放ったらかしになるのであれば、 最初から何もつくるなと言いたい。 ろくなものになりませんから。
ソフト面での対応にはどんなものがあるか
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