その認識において、 2つの原則が指摘されています。
では、 1)の変わらない基本的な原則とは何か。 それについて次のようなことが〈都市計画のための基本原則〉に書かれています。
第2部
協議事項の遂行における都市計画の役割
1)過去において発展してきた、 公正かつ普遍的な原則
2)21世紀に向けて提案される新たな望ましい原則
都市は過去に様々な問題を生み出しましたが、 それが全て間違っていたとするのも無意味なことで、 変わらない原則があり、 加えて21世紀のために新しい原則の提案もしなければならない。 両立させることをまず認識したいとしています。
あまり議論はされていないのですが、 一極集中ではなくて、 多極的ではあるが集中はあるだろうと言うことだと思います。 そして多極的に集中が起こる場合の都市計画には、 次のようなことが必要だと指摘しています。
ここで「都市計画が公共の利益への奉仕に関連するものだが、 しばしば誤解される」と述べられていますが、 それを基本認識にしようとしています。 また、 計画が利害の衝突の調停に関わることも免れないことだとしています。 まあ、 都市計画はいつもごちゃごちゃして面倒くさいものだと認識せよということですね。 「様々な俳優」とは、 都市計画で影響を受ける様々な人たちやグループのことで、 彼らを舞台に乗せることから都市計画が始まる、 と指摘しています。
21世紀への新たな望ましい原則
土地利用上のフレームを与えることだと思います。
総合
最初に新アテネ憲章はプランナーの宣言だと申し上げましたが、 それがここにも現れているようです。 職能的な役割とビジョンがあちこちにちりばめられていると思います。
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