ミレーナ:
これは、 日本らしいと答えられたグループです。 上の方のグループは、 日本人と外国人の両方が、 日本らしいと答えたものです。 こういう結果が出たのには、 屋根が大きな影響があるのではないかということから、 屋根の研究になったわけです。
鳴海:
このアンケートは、 「日本的かどうか」ということと、 「あなたはこれが好きかどうか」という2つの質問を重ね合わせて聞いています。 例えば、 図19の一番上は日本的と答えられており、 かつ日本人も外国人も好きなグループです。 2番目は両方日本的と思っているけれども、 右側は日本人だけが好き、 左側は外国人だけが好きというグループです。
一番下の放置自転車と自動販売機は、 両方日本的だと思っていますが、 どちらも嫌いというグループです。 下から2番目は、 日本的なんだけれども外国人だけが好きというお土産屋さんの店先です。
このような調査から、 街の中にある要素の形態的アイデンティティには、 いろいろなバリエーションがあるということが確認できました。
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