ルーフスケープ(屋根並み)について
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外国人と日本人から見た日本らしさ

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図17 留学生が日本らしいと思う写真
ミレーナ

改行マークここで、 どうして屋根の話になったのかを説明します。

改行マーク留学生が日本に来くると、 「これは今まで見たことがない」といったものがよくあります。 そこで、 阪大の留学生を奈良町につれていって、 日本らしいと思う写真を取ってもらいました。 次にその写真が「日本らしいと思うかどうか」「好きか嫌いか」というアンケートを日本人と外国人それぞれ100人ずつにお願いしました(図17にその一部を示す。図18は省略)。

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図19 日本的なイメージの発見1
ミレーナ

改行マークこれは、 日本らしいと答えられたグループです。 上の方のグループは、 日本人と外国人の両方が、 日本らしいと答えたものです。 こういう結果が出たのには、 屋根が大きな影響があるのではないかということから、 屋根の研究になったわけです。

鳴海

改行マークこのアンケートは、 「日本的かどうか」ということと、 「あなたはこれが好きかどうか」という2つの質問を重ね合わせて聞いています。 例えば、 図19の一番上は日本的と答えられており、 かつ日本人も外国人も好きなグループです。 2番目は両方日本的と思っているけれども、 右側は日本人だけが好き、 左側は外国人だけが好きというグループです。

改行マーク一番下の放置自転車と自動販売機は、 両方日本的だと思っていますが、 どちらも嫌いというグループです。 下から2番目は、 日本的なんだけれども外国人だけが好きというお土産屋さんの店先です。

改行マークこのような調査から、 街の中にある要素の形態的アイデンティティには、 いろいろなバリエーションがあるということが確認できました。

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図20 日本的なイメージの発見2
ミレーナ

改行マーク「日本らしいかどうか」についても日本人と外国人で捉えかたが違うことが分かりました。 図20の上は、 外国人だけ日本らしいと思ったものです。 商店街とか、 食堂の店先のディスプレイとか、 大体日本らしいと外国人は好きですね。 下の方は、 日本人だけ日本らしいと思ったものです。

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図21a 東洋人と西洋人による評価のためのサンプル
ミレーナ

改行マーク外国人は、 東洋系と西洋系の二つのグループに分けて、 アンケートをとりました。 図21aは、 アジア出身の留学生はあまり好きではなく、 西洋人の方が好きな写真です。

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図21b 東洋人と西洋人による評価の結果
鳴海

改行マークアジアの留学生は、 この景色は日本的だけれど嫌いだと反応し、 西洋系の人の方が好きと答えています。 日本人はどちらかというと、 好きと答えています。 だから時々話題になる日本の路地は、 東南アジアの人達はきらいなようです。

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