ルーフスケープ(屋根並み)について
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京都の美観地区の場合

田端修

改行マーク京都の街並みの事例を紹介したいと思います。 京都の美観地区は、 基本的には中世から江戸時代以降の街並みを美観地区にしようとしました。 しかし、 街はどんどん変わっていますから、 街の特性に合わせて5種類のランク分けをしています。

改行マーク日本でも一番伝統的な街並みが残っていると思われる京都でも、 実は伝統的な場所はほんのわずかしかないのです。 今日のメインテーマであるその町らしさや、 アイデンティティを残せる環境がどんどん壊れていくという状況は、 京都も同じなのですが、 だからと言って何もしなくてもいいのかというと、 そうでもない。 建物は変わっていっても街としてのまとまりやアイデンティティは作っていきたいし、 日本的なあり方が否定されねばならないとも思っていません。 残せるところは残していきながら、 場所ごとのアイデンティティが創造されていくのではないかと思っています。 そういう方法しか具体的にはないのではないかとも感じています。

改行マークまた、 第4種の西陣でどういう指導をするかの話し合いをした際、 建物が高層化していくのは抑えられないだろうから、 高層についての話は出なかったのですが、 建物の足元に近い部分で軒をつくろうという話になりました。 これは、 江川さんの言う「親街路性」に近いものだと思いますが、 そういう形で要綱を考えています。

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