ルーフスケープ(屋根並み)について
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隣近所を見ながら家づくり

難波健

改行マーク二つほど感想を申し上げます。

改行マークまず高層の建物についてですが、 昔聞いた話で、 アメリカでは超高層ビルから見られた時のことを考えてビルを設計しているという話があって、 我々もそれぐらいの基準が欲しいと思ったことがあります。 問題はそれを誰が発想するかですが。

改行マークもうひとつ、 低層建築の屋根並みについて。 これは良い話ですが、 震災後に再建された長屋が、 国道2号線から鷹取駅に向かって大国公園を曲がった所にあります。 よく紹介されている地域ですが、 屋根も妻側に綺麗に出ていて、 大変良くできた長屋です。 まだ見ていない方がいれば、 ぜひ一度見ていただきたいと思います。

改行マーク低層建築でも、 そうしたものと違ってどうしようもないものがズラッと並んだミニ開発もあります。 大国公園の長屋は一人の建築家が協調建替えで建てたものですが、 ミニ開発の建替えは一人一人が個別にしますから、 いったいどうなることかと思います。

改行マークそれに関連してミレーナさんの話で面白いと思ったのは、 一度「好きな家」のアンケートに答えた学生が、 他の人の答を見て、 それに合わせて「好きな家」の答を変えたことです。

改行マークああいうやり方がミニ開発の建替えの時にもやれないかと思います。 「隣近所を見ながら施主の家を考える」という発想の建築家や工務店が出てくればいいと思います。 今はそういう発想は全然ありませんが、 そういう訓練を受けた人がどんどん出てくれば、 屋根も含めて街路景観は変わっていくだろうと思います。

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