この品川のプロジェクトにおいても、 床そのものに「むくり」をつけています。 ここで私が言いたかったことの一つは、 床あるいはこの公共スペースを支える人工地盤そのものがアートたりえるのではないかという感覚です。 ただ、 実際の公共の仕事のなかでは「アート」という言葉は、 使いにくい言葉です。 その考え方を出して行くには、 ある戦略が必要になってきます。 それを端的に言ってしまえば、 「いいものをつくる責任が、 デザイナーにはある」ということを、 一番最初に述べたB回路で自覚することだと思います。前に 本文へ 次へ