若者が取り組む都市環境デザイン
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自分に何ができるのかを考えさせられた

学芸出版社 中木 保代

改行マーク平成11年7月17日、 大阪堂島の中央電気倶楽部で、 都市環境デザインに取り組んでいる若い世代のプランナーを中心に、 市民を巻き込んだ参加型のまちづくりに関して意見交換が行なわれた。 参加者は学生が多く、 他にコンサルタントや設計事務所の方、 行政の方など、 約40名程であった。

改行マークまず、 第1部では、 実際に職業やボランティアとしてまちづくりに取り組んでいる3氏から報告が行なわれた。 名古屋市民間再開発課の脇田氏は、 「都市環境デザインへの行政の関与」をテーマに、 都市環境における行政の役割とその変遷、 法の執行者と市民の代表者という2つの立場が起こす矛盾などについて話された。

改行マーク続いて、 都市開発研究所の永田氏は、 「ひと・つなぐ・ミュージアムづくり」ということで、 ボランティアとして行っておられる、 神戸の元ブラジル移民のための施設を今新しい形で蘇らせようという試みについてスライドをもとに報告された。 彼はこの施設を、 ブラジル移民のメモリアルセンターを兼ねた、 みんなが参加できるミュージアム、 「モノ」+「コト」が混ざり合うミュージアム、 つまり、 ネットワーク型のミュージアムにしようと、 CAPというアーティスト集団など各方面への呼び掛けを行っている。

改行マーク最後に、 鳳コンサルタントの忽那氏が、 「ランドスケープデザイン」をテーマに、 彼が取り組んでいるNTTの研究所について語られ、 公共空間ではなく、 人々の共有空間としての緑の空間をつくることの意味と難しさについて述べられた。

改行マーク第2部では、 参加者が、 第1部で報告された3氏をリーダーとする3つのグループに分かれて、 意見交換を行なう場がもたれた。 私は永田氏の報告に興味を持ったので、 彼のグループに加わった。 ここでは、 長浜のまちづくりの研究をされている学生の方や、 商店街の活性化に取り組んでおられる学生の方、 コンサルタントや設計事務所を通してまちづくりに関わっておられる方などが、 それぞれ自分が行っていることや、 抱えている問題などについて話し合った。 どの人も皆、 積極的に活動しておられ、 参加することの意義やネットワークの大切さを強く感じた。

改行マーク自分に何ができるのかまだはっきり分からないが、 私も何らかの形でまちづくりに参加したいと思う。 特に、 永田氏が行っておられる活動のお手伝いをしてみたい。

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