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エムシャー・ラントシャフトパーク計画図 |
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ラントシャフトパーク・ドゥィスブルク北部 |
全域に散在する緑地や空き地を、 散歩道やサイクリングロードで結び、 広大な緑のネットワークを作ろうとしています。 エムシャー地域には7つの地域ランドシャフトパークが計画され、 さらにそれを結ぶように地域の全体、 東から西の端まで1本のつながった緑のグリーンベルトが計画されています。 散在する緑もこのように結び付けることで生かすことができるという考え方です。
この計画の部分プロジェクトとして、 例えばランドシャフトパーク「デュイスブルク北部」では、 マイデリッヒ地区で最近まで操業されていたテュッセン社の旧精錬所を、 そのまま産業記念物として保存し、 広域ラントシャフトパークに組み入れようと計画しています。
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コンクリートで作られたエムシャー排水路 |
河川汚水の改善方法 |
改善されたエムシャー川 |
炭坑地帯という特殊事情から、 エムシャー地域では自然の川をコンクリートで内張りして汚水を流す開渠(かいきょ)による排水システム(エムシャーシステム)がつくられていました。 これに工場排水や家庭汚水が流されていました。 。
エムシャー水利組合は、 この排水システム改め、 除々に雨水と下水を分離し、 下水は地下配管で流し、 河川を再び自然の川に取り戻すという実に壮大な計画を進めています。
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ボートの回遊ルートとしてのライン・ヘルネ運河 |
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ワルトロップの水門 |
ガゾメーター内部でのドラム缶によるアート(クリストによる) |
炭鉱「関税同盟大12立坑」(1933年) |
エムシャー地域に残る数多くの産業建造物を文化財として保存し、 現代に見合った新しい用途で再利用していこうというものです。 こういった産業記念物を散策ルートで結び、 地域のシンボルとしようとしています。 これは地域住民の誇りともなり、 郷土感・心のよりどころとしての意味も大きいと考えられています。
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ラインエルベ学術パーク |
港の再開発、 デュイスブルグ |
テクノロジーセンター |
州の研修所 |
緑に囲まれた良好な職場環境は、 経済発展の条件の1つであり、 同時にその建設は経済地盤沈下対策の1つです。 放置された石炭や鉄鋼産業の跡地に、 学術パークや業務パークを建設しています。
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シュンゲルベルク団地改修工事 |
シュンゲルベルク団地改修工事の内部 |
女性が女性のために作った住宅 |
シュンゲルベルク団地新築 |
住宅建設と地域開発は、 従来までの建設展覧会の中心テーマでした。 IBAエムシャーパークでもこれまで26の地域開発が行なわれ、 3000戸の住宅建設と同数の住宅改造が行なわれています。 このうち75%が公共投資の賃貸住宅です。
また、 新しい住宅技術開発、 例えば太陽エネルギーの利用、 環境にやさしい建材、 低エネルギー、 ローコスト住宅の開発などを取り上げています。
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ボタ山の夜景 |
産業文化財を背景に旧炭坑施設で行なわれる屋外コンサート |
溶鉱炉をプールに改造した例 | 地域のシンボルとして造られた塔 |
社会活動と文化活動の援助と活性化を、 IBAエムシャーパークの方針テーマの1つとして取り上げています。 プロジェクトとしてはドルトムント・エビングの社会福祉会館の建設とかボタ山の造形コンペを行ない景観整備をしたり、 女性のための就職と資格取得団体(オーバーハウゼン)の援助などを行なっています。
IBAプロジェクトとして取り上げられた事業には、 あらゆる情報と補助金を集め、 良いものづくりのコーディネートをする。 そして出来たものを、 IBAプロジェクトの名前をつけて広報する。 これがコンセプトです。
したがって広報はIBAエムシャーパーク社では、 たいへん重要な仕事だといえます。
会社の総人数は35名ですが、 内5名が事務で、 残りは「プロジェクト担当」と「広報」が半分ずつとなっています。 なんと専門職の半分が広報なのです。 広報部の責任者は副社長が兼任しています。 広報活動としては、 雑誌などの定期刊行物の発行、 パンフレットや報告書の刊行などが行なわれています。
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IBAエムシャーパークの運営組織図 |