時事往来12
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バングラデシュ、 パキスタン、 イラン

 
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バングラデシュ、パキスタン、イラン人の居住地動向
 
改行マークアジアからの男性労働者として入国者数の多いバングラデシュ、 パキスタン、 イランを取り上げる。

改行マーク1987年では、 1都3県エリアで3,757人あまりであった登録者は、 1992年では7,576人、 1997年では10,596人となっており、 着実に増加している。

改行マーク1987年時点では、 豊島区から、 北区、 板橋区、 足立区にかけての地域及び品川区と大田区にかけて登録者が多かった。 1992年になると、 板橋区から足立区にかけての一帯から埼玉、 千葉方面にかけての地域に居住地が広がりをみせた。 国籍別に詳細をみると、 バングラデシュは北区、 板橋区、 豊島区に集中しており、 パキスタンは、 足立区、 江戸川区、 埼玉県川口市、 千葉県市川市など、 バングラデシュの外側を囲むように居住している。 イランをみると、 江戸川区、 埼玉県川口市と越谷市とに集中している*2

改行マーク1997年のバングラデシュとパキスタンをみると、 さらに居住地は外側に広がりをみせ、 埼玉県では岩槻市、 春日部市、 三郷市などに、 千葉県では市川市、 松戸市、 船橋市などに、 東京では西方面の八王子市でそれぞれ増加が著しい。 また、 イランは、 大田区から川崎市と横浜市方面に集中している。 彼らの多くは、 宗教上の戒律による生活の制限を受けるイスラム教徒であり、 文化的国籍的な背景をもとに、 ゆるやかな住み分けが行われている様子がうかがえる。

(文責:小菅寿美子)

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