まち居住通信1
左三角
前に 上三角目次へ 三角印次へ

生活ルールの隅々まで
規則できっちり決めるドイツ人気質には脱帽!

 お話をしてくれた人:藤井俊二先生(山梨学院大学教授)と菊地直子さん(ドイツ在住歴12年半)

 (解説)ドイツでは、 「住居賃貸借法」によって賃貸借契約が制度的に確立している。 契約内容は詳細かつ厳密に明文化されており、 日本のように慣例・慣習に基づく不明瞭な部分はない。 契約書では、 転貸・ペット飼育・パラボラアンテナ設置には家主の承諾が必要とされており、 一方建物内部の壁紙の張替え、 天井・壁等の塗装などは賃借人が行うことになっている。 さらに契約の際には「入居者心得」として、 集合住宅において遵守すべき住まい方のルール(例えば、 カーペットや布団を叩いてもよい場所と日時の指定、 共用部分の清掃当番や回数の明記など)が詳細に決められている。 違反者に対しては、 警察が呼ばれて対応する。 借り手と家主間のトラブルは裁判で解決することも多く、 まさに法と規則により厳正に管理されている。 またドイツには、 トルコ人をはじめとする外国人居住者も多いが、 彼らによる生活騒音や食べ物の匂いなどはドイツ人にとっては耐え難いらしく、 ドイツ人住民の転出により、 ベルリンのクロイツベルクのような外国人集住地区が生まれている。

左三角前に 上三角目次へ 三角印次へ


お申し込みはまち居住研究会


(C) by 都市環境デザイン会議関西ブロック JUDI Kansai

まち居住研究会ホームページへ

学芸出版社ホームページへ