育てる環境とコミュニティ
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9 額縁写真――第7回ワークショップ

 『3月15日(日)第7回暮らしのワークショップ番外編が久しぶりに開催されました。 入居を目前に控えた居住者の方々の期待と不安に高まる気持ちが伝わってくる会となりました。

 暮らしのワークショップ番外編! 久しぶりの懐かしい顔がそろいました。 いよいよ待ちに待った入居も秒読み段階になった3月15日、 番外編ワークショップとして入居直前情報の確認と入居後の自治会づくりをテーマに久しぶりの集まりを持ちました。 当日は、 すべての入居者がようやく決まり、 ワークショップに初めて参加するという県営住宅の方も何人か出席されました。 好評だった現地見学会に参加していない方のためにまずは最新スライドを使って完成した団地の様子を紹介。 次に県営と市営それぞれの引っ越し日程の確認をしました。

 みなさんの入居をお祝いするアートフェスティバルの盛り沢山の企画を紹介し、 中庭をみんなでお世話する「楽農クラブ」の紹介とお誘いもありました。

 休憩を挟んで、 住棟ごとに集まってご近所同士になる方の自己紹介アルバムを作るための額縁写真撮影を楽しく行いました。 最後にライフサポートアドバイザーの方の自己紹介があり、 グループごとに入居後それぞれ何ができるのか簡単なアンケートを行いました。 今回のワークショップをきっかけにして少しでも早く自治会のいろんなサークル活動などの人の輪が広がることを期待しています。 』

 

改行マーク今回は入居直前ということでようやくすべての人の入居がほぼ決定していた。 そうした事情から県営住宅の入居者の方で始めて参加するという人も多く、 今までの参加者とは顔ぶれが変わっていた面もあって心配された。 入居後の暮らしづくりに関する簡単なアンケートを実施したところ以下のような結果となり、 第6回目のワークショップの時点より入居が現実のものとなりつつあることを感じさせる内容となった。

改行マーク多くの参加者はできる範囲で自らかかわりを作っていく積極的な意志を見せている。 こうした内容がこの新しいまちをどのように安心して住み安いまちにしていく上で効果があったのか、 こうしたことをしなかった場合との比較をすることはできないが、 今後もワークショップに参加された方を対象に何らかの検証作業をしたいと思っている。 小林さんのしかけた実験は、 実はこれからスタートするべき内容のものである。 事前に行った7回のワークショップは、 果たしてコミュニティの形成にどのように役立ったのだろうか? コミュニティアートのしかけは、 居住者の人間関係づくりにどんな意味を持っているのだろうか? 確かめなければならない課題は多い。

(伊藤雅春/大久手計画工房)

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