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住吉復興支援グループは、 1995年4月以来、 東灘区住吉地区の被災、 復興状況について、 定期的に調査を行うとともに、 この地域での復興支援活動を行っている。 この中から以下のまちづくり課題がみえてきた。
19)住吉地区
神戸大学 重村 力
「きんもくせい」27号
1)「公費除却が過剰に行われた」
倒壊に加えて、 公費解体の進展によって、 特に、 密集地域の狭小敷地戸建て住宅と、 共同住宅の多くが減失した。 これは、 アメリカの住宅小切手制のように、 修繕が除去建替えか、 移住かを選ばせる制度であれば、 より多くの修繕が出たものと推察される。
住宅滅失世帯の現在の住居 |
県外避難者は27%にのぼり、 遠くはブラジルやアメリカ西海岸、 マレーシアからなどきわめて広域から返送されてきた。 これらの回答者の現在の住居を見てみると、 公的仮設住宅は20%、 公共代替住宅は6.2%で、 避難者の住居の代表として仮設住宅を考えることは大変危険であることがわかった。 特に、 親戚の家、 友人の家、 関係者の供給等が17.5%もあった。
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