建築制限区域(建築基準法84条に基づく)の都市計画決定は、 各市町及び兵庫県の都市計画審議会を経て、 3月17日に行われた。 同時にこの地区は被災市街地復興特別措置法に基づく「復興推進地域」に指定された。 地区名は以下のとおり。
神戸市:森南(16.7)、 六甲道駅周辺(25.6)、 松本(8.9),御菅(10.1)、 新長田駅周辺(89.2)
芦屋市:西部(21.2)、 中央(13.4)
西宮市:森具(10.5)、 阪急西宮北口駅周辺(34.6)
宝塚市:仁川駅前(1.6)、 売布神社駅前(0.9)、 宝塚駅前(0.9)
北淡町:富島(20.5)
以上合計13地区、 254.8ha *()内は面積ha
今回の都市計画決定に至る経過で、 拙速すぎるやり方、 地元住民の多くが被災している中で十分な説明がない、 などの批判が集中したことを受け、 県審議会では「今後住民と十分意見交換を進めること」という付帯意見がつけられた。
これらの地区のまちづくりは、 都市計画決定により、 とりあえず次のステップに入る。 神戸市は当ネットワークに対しても協力支援の要請を示しているが、 都市計画決定前からそうした体制への配慮をすべきではなかったか(これまで神戸市では「まちづくり協議会」方式の豊富な実践がある)。 まちづくりへの相互関係の構築のためには、 住民の行政不信の解消が第一と思われる。