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《○○出版社ブックフェアーって何》
百貨店やスーパーの 「○○フェアー」 というと、 日頃売っていないものにお目にかかれたり、 何と言っても先着100名様に○○プレゼントなんてことが結構あったり、 さらに目玉商品として特売品があったりするけど、 書店の場合、読者にとって特にメリットがないようなものがある。 こう言っちゃなんだけど、 「○○出版社フェアー」 ってやつはその部類ではないだろうか。
○○出版社フェアーでよく売れる本は、 あたりまえだけど、 いつも売れている本。それから、 いつもは棚に入っているのでたまに表紙を見せたら不思議に売れたって本もあるが、 せいぜい1冊。 やはり売れるものは売れて、売れないものは売れないのだ。
出版社によっては、 一度フェアーをやるとその次もフェアーをしないと売上が立たなくなるのでやっているとか、年々厳しくなる書店の平台獲得のために、売れようが売れまいがとにかくやる、 といった雰囲気のものまであって、 営業の企画力のなさを感じる。 企画力がなければやらなければいいのにと思うし、 受け入れる書店のほうにも何かスケジュール化した部分があるのか、 金太郎アメのブックフェアーをやっている。 これはこれで書店の企画力のなさを感じる。
でもね、 書店にとって出版社別ブックフェアーにもメリットはあるのだ。 それは、 その出版社の売行良好書とどうしようもない本が見分けられること。 それにその出版社の力が丸見えになるから、 そこの出版物の売り方も見えてくる。フェアー終了後売れ行きをしっかり分析しておくこと。 それと、 もうひとつ言いたいのは、 ブックフェアーが終わったら全部引き上げてしまう書店があるけど、 その期間特に売れ行きの良かったものまで引っ込めちゃダメ。 売れる商品はとことん売りましょう。
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