「売れればいいのだ」 とばかりに売れ筋に突っ込んで行く書店がある。 コミックだ写真集だ、 パソコンだ。 そうだ売れればいいのだ。 売れる本を売ってなにが悪い。 でもね、 これらを買い求める読者も客であり、 これ以外の本を買う読者も客である。 あなたのお店には色々なお客が顔を覗かせる。 勿論本を買いにである。 欲しい本がなければ買わない。 欲しい本が在りそうでなければ探さない。
夏になれば海だ、 とキャンペーンをはる旅行会社のような紋切り型の書店は御免だ。 売れればいいという発想は間違いではないけれど、 頭のなかのもう半分くらいは別のことを考えるゆとりが欲しいと思うのだけど。