67番目

《嫁さんと畳は新しいほうがいい》

  「嫁さんと畳は新しいほうがいい」 (ヤバイ言い方だけど) というけど、 書店ではこの発想はやめて欲しい。
 最近のパソコンの世界は急展開しており、 やっと覚えたソフトの使い方がもう古いなんてことは日常茶飯事で、 ゲームやったり、 年賀状を作ったりしている内はいいのだけど、ビジネスでパソコンを使い始めると、 そう簡単にこれまでのシステムを新しいものに切り替えたり出来ない。 そしてそのチョット前のソフトの解説書を求めに書店いくと 「そんなもん使っている人はいないよ」 とばかりに最新ヴァージョンの解説書ばかりで旧ヴァージョンの解説書は売っていない。 1年前まではバリバリの最新式だったのに。
 書店さんの事情もわかりますよ。 どんどこ、 どんどこ最新ヴァージョンの解説書が発行されて、 それが主力で売れているのだから、 旧ヴァージョンのものなんて置くところもないというのはね。
 でもね、 パソコン本って基本的には技術専門書なんですけど。 だから大型店では専門書のコーナーにあるんでしょ。 だったら専門書の販売のノウハウがそこに生きていなけりゃ嘘でしょう。 1冊売ってなんぼの世界でしょう。 パソコン本の中では売れない部類でも他のジャンルに比べれば圧倒的に売れていると言える本がたくさんあるはずなんだけどなぁ。 どうしてすぐに返品してしまうのだろう。 それにどんどこどんどこ出て来る新刊のすべてがどれも売れているとは思えないのだけど。 新刊だから売れるとか新ヴァージョンものだから売れるとか、 メジャーなソフト解説書だから売れる、 マイナーだから売れないとかいう単純な基準で本を売って欲しくないなぁ、 だって一般書じゃないんだから。
 「バーカ、 パソコン本って一般書だよ」 という書店さんがあれば、それはそれで結構。あんたの店には私は用がない。

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