ではどうするのか。 それは自分の好きな出版社の本を積極的に売ってみることから始まるのだと思う。 「いつもいい本ばかり出しやがって、 このやろー」 と思う出版社に入れ込むのである。 「いい本だけど、 マイナーなジャンルばかりだしているから、 うちで面倒みてやるか」 的なお情け型であってもいい。 こうした出版社の本を、 ご贔屓(ひいき)本として、 店のちょっと目立つところに置いてみるのである。
この場合の注意事項は、 これはかなりの冒険だから、 出版社には仕入れの主旨をきちんと連絡しておくこと。 仕入れ条件をはっきりさせておくこと。 出版社としては 「あんたのところの本が気にいった。 ぜひとも売りたい」 という話を断るところはないはずだ。
こうしたエコヒイキ的な発想は商売の足カセとなり邪道でもあるように見えるけど、 お店の特徴にもなるし、 新しい読者をお店に付けることにもなるとおもうのだけど。