粘度計という用語は、さまざまな液体の粘度を測定する計器の総称として用いられています。
粘度計は、「日本工業規格 JIS Z 8803 粘度計測定方法」により、毛細管粘度計、落球粘度計、回転粘度計(3種類)に分類されます。当社で製造している粘度計は毛細管粘度計です。
毛細管粘度計の特徴は、以下のようになります。
●比較的、高い精度で粘度を測定できます。
●試料の密度を測定しなくても直接、動粘度を求めることができます。
●試料が少量で測定することができます。
〔毛細管粘度計の適用範囲〕
●ニュートン液体[1]は、比較的高い精度で測定することができます。
●非ニュートン液体[2]の測定には、この粘度計は適しません。
[1]ニュートン液体:せん断速度(ずれ速度)が、せん断応力(ずれ応力)に比例する液体。
(例:水、エンジンオイルなどの低分子溶液)
[2]非ニュートン液体:せん断速度(ずれ速度)が、せん断応力(ずれ応力)に比例しない液体。
(例:高分子溶液、コロイドなど)
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