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この写真を撮った96年という年は、
桜がとても遅く咲いた年だった。
仕事関係で鳥取玉造温泉に出かけたのが4月18日〜19日。
いくら山陰地方とはいえ、桜がまだこれからという気候だった。
帰宅して余ったフィルムで自宅の周辺を撮影していたのだが、
ちょっと視点を変えて「雑草の主張」というテーマで、
オオイヌノフグリ、ナズナ、ハコベ、ホトケノザ、豆科の雑草・・、
これらを中心に作画しながら撮影したした、
フィルム2本半のシリーズの1枚だ。
後ろの黄色い色は、隣の畑の菜の花の群れ。
もっと遠景になるピンクのボケは、
まだ咲き誇っていた宝ヶ池公園の桜並木。
膝を突き、両ひじで上半身を支えながらカメラを構え、
地面に四つん這いになってマクロ領域のズームレンズで見上げると、
多くの人に「ペンペン草」なんて呼ばれ、
普段主役になれない群生するナズナの中の一本が、
「私こそが主役なのよ」とでもいうように、誇らしげにすました顔で立っていた。
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'96.20th.Apr 07:30 頃 京都市左京区上高野 旧自宅前 曇天 |
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