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それは、京都の写真を撮り続けていらっしゃる山本健三さんの写真集の一枚。
滝全体が完全に氷結したもので、かなり大きなインパクトで僕の心を揺さぶったものだ。
それから何年も経て「空也の瀧」の前に立つことができた。
やはり2月の一番寒い時期のこと。
実は氷結した滝を期待していたのだが、
京都で滝が完全に氷結するなんて、滅多にあるものではない。
でも、滝から飛び散る冷たい飛沫の中で、滝のスケールの大きさに、
しばらくの間、ただただ呆然と立ち尽くすのみだったことを記憶している。
この写真は、「空也の瀧」での撮影を終え、下山途中に撮影したもの。
「空也の瀧」に向かう途中、あらかじめ目をつけていたポイントで、
滝に向かう道から少し外れたところにあった。
滝から下流に向かって幾筋かに分かれた、小さな流れの中の1本だ。
正午近くという時間帯にもかかわらず、うっそうとした森の中。
その上当日は厚い雲に覆われた空だった。
当時、知りあったプロフェショナルの写真家・岡田克敏さんに、
「奥行きのあるいい写真だね」って初めて誉められた写真でもある。
枯れ葉に紅葉の色がわずかに残っていなければ、
なんでもない写真になっていたかもしれない。
この時の写真は、モノクロフィルムでも同時に撮影している。
いつか、モノクロ写真もここで発表したいと思っている。
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京都市北区 愛宕山登山口近く「空也の瀧」に向かう山中にて |
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