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「６月の写真('99)」でも取り上げた真如堂。
今回は同じ本殿でも甍(いらか)ではなく、入り口での出来事。
アベックの外国人が本殿の拝観を済ませて靴を履きかけた時、
男性が静かに手を合わせる母娘の姿に気づいた。
彼は靴を履こうとした足と手を宙に止め、
ほんのしばらく母娘に「静かな視線」を送ったのだ。
柱の影のために母娘に気づかなかった女性の足（柱から少しのぞいている）と、
静かな風に吹かれる紅葉だけが揺れる、不思議な瞬間だった。
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真如堂では、ちょうど紅葉の進む１１月に大法要が行われます。
普段は人も少なく、静かなたたずまいを見せる真如堂ですが、
ここ数年、紅葉の美しさでも話題になり
カメラマンや外人観光客も多く、参詣者と共にかなり賑やかになります。
僕自身、真如堂に足をよく運ぶようになって１２年目を迎えたのですが、
最近のカメラマンのマナーの低下というのは、ちょっと困ったものです。
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'97.15th.Nov 17:10 頃 場所／京都左京区「真如堂」 |
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