兵庫県運転免許試験場(明石)


運転免許試験場などは、免許証の更新か、原付の学科試験か、自動車学校を卒業した普通免許学の学科試験ぐらいでしかお世話になる程度で、あまり馴染みのない場所である。
試験場では適正検査、学科試験、技能試験の3つを、この順にクリアしていかなければならない。
指定教習所を卒業して、学技免除であれば、適正検査のみ受けて、合格者講習を受けて免許発行。該当免許をすでに保有していて学科免除となる場合(例えば普通免許を持っていてけん引一種を受ける場合など)は適正検査と技能試験を受けることになる。

学科試験のみ 4,450円(初回も2回目以降も同じ。本来、適正検査も毎回受けるのだが、6ヶ月は免除されている。)

技能受験初回
10:00 @〜B、Cの適正検査、証紙は4,400円
10:25 G窓口受付開始
10:30 受験説明
11:50 コース発表、このあとコース見学
13:00 技能試験

技能試験指定(二種で学科まで受けて合格し、技能を予約した場合)
9:00 証紙は2,200円
学技免除(教習所卒業・技能免除)
9:00 試験手数料2,050円(車種により異なる)、免許証交付手数料1,750円
技能試験予約(9:00予約の場合)
8:55 証紙は前回4,450円を支払って購入済み。
ただし、路上試験のある二種免許受験は6,650円かかる。直接Gへ。簡単な説明がある。
9:00 受付開始、この後コース見学へ
9:40 発着点に集合
9:45 技能試験
11:50 合格予定者に対してGにて合格発表
13:00 D合格者講習
14:30 写真撮影のあと免許証発行手数料1,750円分の証紙を購入し免許証発行

技能試験料金
一種の場合は4,400円(試験手数料3,300円+車両使用料1,100円)の収入証紙を、不合格を宣言されたその日の帰りに@で買って帰る。ちなみに普通、大型二種の場合は6,650円(試験手数料4,450円+車両使用料2,200円)かかる。

運転免許試験等の案内 (平成14年7月15日改正)
試験内容 受付時間 種 別 曜 日 備 考
学科試験 9:30〜11:00 初回受験
教習所卒業者(四輪)
※土・日曜日・休日の試験業務は行わない

※学科試験の受験者が多数の場合は、受験日を指定することがある

※受験申請に必要な書類など
 運転免許証
 本籍地記載の住民票
 外国人登録証書または登録原票記載事項証明書など
 写真1枚(縦3cm×横2.4cm):仮免許受験者は3枚
 卒業(修了)証明書
 原付講習終了証明書
 筆記具(鉛筆、ボールペン、消しゴムなど)
 印鑑、手数料

※外国免許から国内免許への切替の場合
 外国免許およびその翻訳文
 (領事館またはJAFで翻訳したもの)
 所有する全ての旅券
 書類審査の他に質問や実技審査がある

※有効期限切れ6ヶ月(理由がある場合は3年)以内の場合は、特定執行者に対する講習を受験すれば学科および技能が免除される

※3年を超えれば受験の免除はない

※期限が切れ、6ヶ月を超え、1年以内の場合は、仮免許の学科および技能試験が免除となる
9:00〜9:30 再受験
教習所卒業者(四輪)
10:00〜11:00 初回・再受験とも
教習所卒業者(二輪)
初回・再受験とも
9:30〜9:30

※学科試験合格後に技能試験日を指定
原付・小型特殊
普通自動二輪    
大型自動二輪      
普通二種・大型二種
大型特殊一種・二種    
けん引二種  
普通一種(仮免)    
10:00〜11:00 普通一種(本免)    
技能試験
(学科試験免除者)
初回受験
9:00〜10:30

※技能試験の再受験は、全車種との日時指定
普通自動二輪    
大型自動二輪      
大型一種(本免・仮免・技能検査)
普通二輪・大型二輪
大型特殊一種・二種    
けん引一種・二種  
限定解除など(二輪)      
普通一種(仮免)    
13:00〜13:30 普通一種(本免・技能検査)    
審査・限定解除など(四輪)        
審 査 9:00〜10:30 外国免許から国内免許への切替え
技能審査を伴う普通二輪免許・大型二輪免許の切替      
適正検査のみ 9:00〜9:30 教習所卒業者(学科・技能免除者)
仮免許(学科・技能免除者)
11:00〜11:30 免許の有効期限切れ
再試験 9:00〜9:30 初心者運転の再試験     通知を受けた日から1ヶ月以内
13:00〜16:00 運転適正相談 明石免許更新センター内F番

適正試験の基準 (眼鏡やコンタクトで矯正した視力も含む)
免許の種類 片 眼 両 眼 片眼が条件をクリアできない場合 深視力
四輪 第二種 大型・普通・大特・けん引 0.5以上 0.8以上 不可 あり
第一種 大型・けん引
大特・普通・普通仮免 0.3以上 0.7以上 一眼視0.3未満の場合は良い方の眼の視力が0.7以上で、かつ視野が150度以上あること なし
二輪
小特・原付 見えること 0.5以上 一眼視0.5未満の場合は良い方の眼の視力が0.5以上で、かつ視野が150度以上あること なし

深視力
大型免許、けん引、二種免許の取得や更新の際には、通常の視力検査(遠見視力)に続いて、同じ検査装置で深視力検査を受ける必要がある。これは一般に言われる視力とは異なり、両眼視機能と呼ばれる能力のうち、遠近感や立体感を検査するもので、適正試験は「三桿試験」という方法で行われる。
実際には、文字通り3本の棒のうち両端の2本が固定され、その間の1本が前後に移動し、3本が一直線上に並んだと感じたときにボタンを押し、そのズレを測定するものである。3本の棒はそれぞれ直径3mm、長さ5cm、で3cmの距離で配置されており、これを2.5m離れた位置から見て、中央の棒が、一定の 速度(50mm/sec または25mm/sec)で前後に移動するのである。3回の試験のズレの平均が2cm未満でないと深視力検査は合格できない。
ボタンの押し方など試験の要領がよく理解できないうちに行われてしまうので、案外失敗して、試験官に「暫く休憩してからやり直せよ」と云われる人もいる。
実際には、近づいている時でも遠ざかっている時でもどちらでもスイッチを押してもよいが、一定の周期で前後している間隔を掴んだら、その中間で押せば案外当たるものである。


明石試験コース
この図は、試験場でも販売していない、筆者が自分の足で集めた試験コースの標識と、区分帯などのポイント図である(無断でコピーしたり配布や転載はしないで下さいね)。
コース課題は普通車、普通二輪は省略しており、大型、大型二種(場内課題)、大特、けん引に関するものだけを掲載してある。
何せ、試験場は各種車両が入り混じって走るため、互いの車両の動きに常に注意を払いながら走行しなければならない。
特に注意を要するのは、前方優先道路の左折。ちょうど見晴らしの悪い位置に設定されており、庁舎に貼り付けてあるカーブミラーを駆使して、目視だけではなく右方向より近づいている車両がないことを充分確認して左折をしなければ、進路妨害となって検定中止となることがある。どういうわけか、庁舎についてるカーブミラーは2つあって、両方ともが左折用に右方の景色を映してあるが、ひとつが妙に曇ってて見えづらい。
あと、北側(図の右側)の信号で西側(図の上側)から進入した大特車が左折するのと、対向右折しようとする大型がにらめっこする場合があるが、当然、この場合は大特が優先となる。
もうひとつ、大特(60、61コースとも)が方向変換を終えて、メインストリート(庁舎に向かう片側2車線道路)に右折進入する場合、大型やけん引がよく通るので、これらを邪魔せぬように発進するのが意外に困難。
外周道路の指示速度は、微妙に右カーブでありながら、前半は緩い下りが徐々に上り坂になるというややこしい構造になっており、特に前半で速度の出しすぎに注意。また後半では若干加速が必要ではあるが、途中で「はみ禁終了」の標識の先で「ここから40km/h」の標識が現れたときには確実に40kmまで減速していなければならない。大特の指示速度は庁舎に添った長い一直線の一部で20km/hを求められるが、特にメインストリートとの三叉路を越えるあたりで、路面の舗装が悪く、かなりゆれる。大特には基本的にサスペンションがないので、受験者も試験官ももんどりうっている。ちょっとアクセルを緩めて、ふらつきを立て直しながら進まないと、これまた交差点で路面が微妙に盛り上がっているため進路が振られる可能性がある。

(コース図のダウンロードはこちら。ここを右クリックして「対象をファイルに保存」して下さい。)


※(註)免許試験場コースは写真撮影が禁止されています。写真は、免許更新センターの更新者が多く、試験場を臨時の駐車場として一般開放した時に撮影したものです。
@中央の外周道路(北進)から、障害物(壁)を左折するときの光景。ここを左折した場合には、その先右折する場合でも、一旦二車線のうち左車線を走行しなければならない。 A北側から南進して右左折する時に、試験場の建物に取り付けられたカーブミラーが参考になる、というよりこれをしっかり見て優先車両を行かさないと試験にはならない。 Bけん引などで、外周道路を回って最初に右折する交差点、回ってすぐに信号があるのでかなり大回りに右折しないとトレーラがはみ出す。なかなか鬼門の交差点(三叉路)である。
C前述のカーブミラーのある場所を建物側からみた光景。三叉路だけあって、こちらに向う車線は右折か左折しかない。大特の左折は大回りしないようにするのがポイント。 D試験車両の大型二種(バス)、明石にはご覧の3台ある。現在は、大型二種には路上試験があるので、3台とも8ナンバーではあるが、公道走行用のナンバープレートを有している。 E試験場にある2箇所の踏み切りのうち南側にある踏み切り。けん引などで通る。実際に線路が埋め込まれており、時々遮断機はないものの警報音が鳴る。エンジン音の大きい大特一種大特二種)の時は要注意!


※(註)免許試験場コースは写真撮影が禁止されています。写真は、免許更新センターの更新者が多く、試験場を臨時の駐車場として一般開放した時に撮影したものです。
兵庫県運転免許試験場(License Examnination Center)
免許更新センター(License Renewal Center)
@試験場庁舎を前方にみるコース。大特(1種、2種)の時にパイロンの出っ張りは、障害物ということになる。 Aけん引(1種、2種)で50コースの場合にお世話になる方向転換の場所である。画面右方から左に進み、周回道路ぎりぎりに停めて右方へ尻をいれる方向転換である。ちなみに51コースは別の場所で左方向転換である。
Bこれもけん引(1種、2種)で50コース、51コース共通のS字カーブである。左折時に台車(トレーラ)が鉄の踏み板を踏まないようにヘッド(トラクタ)を車道右いっぱいを曲がるように。 C大型2種の場内試験である。私が試験場で受験した当初は大型2種のコースは一切公表されていなかたが、左折鋭角と右折鋭角(別の場所)の2箇所があったのと、試験項目にはなかった坂道発進があった。 Dけん引(50コース)の方向転換の手前の光景。ここは意外にポイントで、斜め前方に入るつもりで指示器も出さずに右前方に入ったらアウト。一旦停止のあと普通に右折して、その直後左折する操作をしなければならないのだ。


更新時講習の区分と免許証の有効期間
平成14年6月の道路交通法改正で、運転歴5年以上、行政処分3点までの軽微な違反1回だけの運転者に対しては、有効期間が3年から5年に延長された。ただし、免許証の色はいわゆるゴールドではなくて、ブルーのままである。(参照:免許証の種類)
区 分 講 習 免許の継続経験年数 過去5年間 条 件 有効期間
優良運転者 30分 5年以上 無違反 かつ、重大違反そそのかし行為や道路外死傷行為や危険運転致死傷罪がない 5年
一般運転者 60分 軽微な違反1回のみ(人身事故なし)
違反運転者 120分 軽微な違反2回以上または違反点6点以上 または、重大違反そそのかし行為や道路外死傷行為や危険運転致死傷罪がある
または、人身事故あり
3年
初回更新者 120分 5年未満 軽微な違反1回以下
高齢者講習 180分 70歳 優良(一般)運転者 更新時の誕生日に71歳になる人 4年
71歳以上 更新時の誕生日に72歳になる人 3年

政令で定める期間内(起算日から5年以内)の起算について...。
交通違反等の判定期間は、法令の規定により、免許の有効期間満了する年の誕生日(期間前更新等の場合は適性検査を受けた日)の40日前を基準としてその前5年間の期間を対象とする。誕生日の30日前のさらに10日前に更新を通告するための作業に入る関係である。前回更新から3年間違反行為がなくても、過去5年間に一定以上の違反等があると、今回の更新時では優良運転者以外となる。

また、行政処分について、過去の経歴が消えるという表現を用いるが、これは過去の違反が1年以上開いている場合に限る。基本的には過去3年分を加算するので、例えば、過去に1年以内ずつに3回違反をすれば、全部の経歴が加算されるのである。また、行政処分を受けた場合は、その処分が明けた日から起算する。


運転免許試験場までの交通
〒673-0842 明石市荷山町1649-2
TEL 078-912-1628
TEL 078-914-4420

JR「明石駅」または山陽電鉄「山陽明石駅」で、JR駅の北側にある神姫バス「北1」のりばから、試験場経由のバスに乗車、約15分。試験場前で下車。
運転免許証の更新は、駐車場が用意されているが、受験に来る場合は歩いて5分程度の民間の駐車場(1日500円)を利用することになる。初回受験で午前中に適正試験合格で昼の13時から受験の時や、9時予約の2回目以降の技能試験に合格した場合は、昼からの合格者講習や免許証発行までの間、献血をして過ごすのも方法。(稲荷パーキングなら駐車無料券ももらえたりする)


【ご参考までに】(合格発表までの待ち時間、昼からの初回技能試験の待ち時間で成分献血しましょう!)
明石運転免許試験場献血ルーム
〒673−0857 明石市北朝霧丘2−13−7
TEL 0120−078−192
TEL 078−914−8192