目 的

かつて、国民の生活は数々の竹の恩恵によって成り立っていました。例えば、 一般住宅の建築で、四季の温度と湿度を自然状態で調節してくれる土壁には、 竹はなくてはならない大切な資材でした。
また、ザルやカゴ類、箸に食器、ウチワや扇子、さらには洗濯の物干し竿など、 数え切れないほどの生活用具として竹が使われてきました。

しかし、最近の生活様式は西洋化し、多くの竹製品が姿を消そうとしています。 こうした現代、昔の生活様式に戻ろうとすることは無意味ですが、 さりとて我が国には多くの竹林があり、旺盛に生い茂っていることを思う時、 これの有意義な活用を提起することは重要です。

竹の魅力、特性、有用性は植物のうちでも秀でており、あらゆる方面の素材として広く勝つようされています。 特に、竹は持続的活用可能な植物資源です。 林業的には「特用林産物」の一つとして重要な位置にあると同時に、茶の湯や生け花など、 竹が育む伝統文化は日本人の心に生き続けています。
また、竹は水防、山崩れ、地震災害などの防災面においても大切な働きがあり、国土と人命を守っています。
加えて、近年、竹類は緑化観賞用植物として素晴らしい環境を創造する植物として各地で見直されるようになってきました。

そこで、このように素晴らしい竹についての知識を高め、認識し、理解を深めていただくため、国民運動としてこれを啓蒙、 啓発することを目的に、昭和51年、当時の京都大学名誉教授で世界的竹の権威者であった故上田弘一郎先生の提唱により、 「日本の竹を守る会」が設立されました。

発足当時300名足らずの会員であった日本の竹を守る会も平成になると6,000名の会員を擁するまでに発展し、 また当会の活動は竹の環境への活用や文化的な活用へのアピールも強まったことから、 平成5年には「竹文化振興協会」に改名され、 当会を英語で「Japan Bamboo Society」と称することに決定しました。 すなわち、今日では、この竹文化振興協会は日本を代表する竹の啓蒙活動団体に位置づけられるに至ったのであります。
そして、平成12年度の総会時における会員数は7,700余名となり、 ますます充実した活動を展開できる団体に成長したところであります。

しかし、本会は皆様方の会費によって運営されていますことから、本会では会員1万名を目指し、 より活発な活動を展開したいものと念願しています。
ここに、この「竹文化振興協会」の設立趣旨をご理解、そしてご賛同いただき、 一人でも多くの方々が本会にご入会されますことを切に期待します。

竹文化振興協会 Japan Bamboo Society