世界竹の日 2023イベント

講演会と楽しい竹音楽会

プログラム

第1部 講演会

(1)「竹のものづくりによる文化創造」

元京都産業大学教授・もの創りアソビ人千賀康利氏

(2)「竹の産業振興と竹活用」

中小企業診断士 松井宏次氏

(3)「古典籍の中の竹」

(一社)京都竹カフェ代表 篠崎真氏

第2部 楽しい竹音楽会

(1)芝原 淳氏 竹笛によるフォルクローレ演奏

松尾裕文氏 ギター、竹笛(ケーナ)演奏
前田栄子氏 チャランゴ演奏

(2)藤田松博盟氏 尺八演奏

岩崎千恵子氏 琴演奏

会場全体の様子
会場全体の様子

世界竹の日(World Bamboo Day:WBD)は、2009年、タイ・バンコク市で第8 回世界竹会議(世界竹機構主催)が開催された 9月18日に制定され、その後毎年世界中で色々な形の催しが展開されてきた。
2023年WBD(9月18日)は、本会主催で京都市のみやこめっせにおいて、第1部「竹と遊ぶ、竹と親しむ、竹を楽しむ」をテーマにした講演会、第2部は、楽しい竹音楽会を開催し、40名の参加者が集まった。

開会は、13時30分、閉会を17時とし、森林総合研究所関西支所研究員 小林慧人氏の司会進行により、最初に本会柴田理事長は開会挨拶で、先日インドネシアに行ってきたが、シンガポール航空の帰りの飛行機の中では、機内食を食べるために竹製のナイフとフォークが提供されたことを紹介し、持続的に活用できる竹が世界のスタンダードになってきたと強調された。

司会進行の小林慧人氏
司会進行の小林慧人氏
柴田昌三理事長の挨拶
柴田昌三理事長の挨拶
千賀康利氏のご講演の様子
千賀康利氏のご講演の様子

第1部の講演会では、最初に千賀氏は、竹との出会いからもの創りをすることになった経過を述べられた。
京都産業大学教授の時に、京都大学名誉教授故上田弘一郎先生との出会いにより竹に興味を持ち、自分の研究分野とは別に竹に魅力を感じて竹でモノ創りをするようになった。
今では、昆虫、器、箸など竹を使った数多くの作品を制作するようになった。
子供の頃には、そり遊び、弓矢、竹とんぼなどで遊んでいたが、今は、プラスチックに変わってしまった。
竹は、我々の生活文化と関係が深く、日本庭園 や竹垣、茶道・華道では茶筅、花入れ、水差しなどを使用している。

また、京団扇、扇子、提 灯、京簾などは伝統工芸品である。
竹の強さと 美は、皮(文様の個性と美)と節、空洞はしなりの強度があり、パイプや建築資材に用いられる。
近年、放置竹林が増加しており、重要な資源としての活用が望まれる。例えば、竹チップ、竹炭、竹紙、竹肥料としての活用などが考えられる。
結びにあたり、京都文化の創生は、洛西 地区の活性化が重要である。大原野里山の保全、農業の個性化と近代化、地域の祭りで文化の創 生を図ることである。
京都は、ものづくりのま ちであり、短期滞在できるもの創りを楽しめる観光が良いと思う。また、外国との文化交流の 拠点として茶道文化の普及に努めるべきである と述べられた。

松井宏次氏のご講演の様子
松井宏次氏のご講演の様子

引き続いて、松井氏は、中小企業の経営支援をされている中で昭和30年代、竹は、農具や生活用品、遊具などの素材であり、ごく普通に見かけるものであった。
その後、プラスチックが竹に変わって多くを占めるようになり、国内の竹材生産量や輸入量は減少している。竹材の伝統的用途(生活、建築、漁業等)から新たな用途(抗菌剤、竹舗装、飼料、土地改良、バイオマス)に転換が必要である。
そのためには、放置竹林をなくすため、利用竹林を増やし良い循環を形成しなければならない。
エシカル消費をふやすことにより、竹の良さ、竹文化に造詣が深い人が理解され竹産業が振興する環境を整えることが必要である。多様で多彩な特徴を持つ竹。
商品のありかたも、食、工芸品、資材、原材料等様々であり、全体としてのブランドを構築していくべきだと思う。と述べられた。

篠崎 真氏のご講演の様子
篠崎 真氏のご講演の様子

引き続いて、篠崎氏は、京都竹カフェ代表として竹に関連する事業を行なっている。
この活動が市民府民の皆様竹に魅力を感じて頂くことによって竹の需要が増し、その結果として放置竹林が解消されていくことを目指している。
本日は、数百年千年前の古典文学や昔の文学の中から竹がどのように表現され、活用されてきたかなどについて述べられた。
古典籍を見ると今まで見えていなかった世界が開け、私たちの中に如何に竹が根付いているかを認識してほしいとの考えから一つの例として京都御所に植竹されている呉竹の名称の由来等について中国の古典を参照しながら説明された。

第2部は、参加者に竹の音楽を聴くことによって、竹楽器の良さを知ってもらうために企画された。

前田氏、芝原氏、松尾氏の三重奏
前田氏、芝原氏、松尾氏の三重奏
岩崎氏、藤田氏のコラボレーション
岩崎氏、藤田氏のコラボレーション

竹楽器のみでなく現代の楽器とのコラボでの演奏により、より一段と快く響いてくることを実感した。
最初は、芝原氏、松尾氏、前田氏によるアンデスに伝わる竹笛のフォルクローレや竹笛、チャランゴの三重奏のみごとなハーモニーに会場はアンデス山系にたたずんでいるかのような心地よい雰囲気となった。
引き続いて、藤田氏は、古来からの尺八の音の魅力を伝えるとともに、岩崎氏は、生田流の琴のしなやかな演奏により参加者を魅了した。
尺八と琴の、音色のハーモニーによって、一層の相乗効果によって素晴らしい音色が会場内に響きわたった。
以上により、本年の世界竹の日のイベントは、盛況の内に終了した。



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