2024(令和6)年



今回のデザインは、特段具体のモデルがあるわけではないのですが、ざっくりいえば画像投稿系SNS(主にインスタグラムを想定)で、複数画像をコラージュして投稿したときのイメージ、にしました。というのも、前年の2023年は各地に家族旅行で出かけてネタになる画像がたくさんあるので、どれかを厳選するよりも全部載せちゃえ、ということにうってつけのデザインだったわけです。ちなみにインスタのデザインを模したネタは2017年にも一度登場しています。

ではその画像を解説しますと、左上から下がっていく順に、阪急レールウェイフェスティバル(5月)甲子園球場観戦(7月)、 私が町内会の夏祭り(8月)でサルの仮装、体育祭(10月)で「強風オールバック」(詳しくは後述)の仮装をした模様、真ん中の列に移って台湾旅行(8月)が2枚(九分と台湾新幹線)、 奥飛騨・安曇野への旅行(8月)、右列に移って結婚記念日の家族写真(6月)、 丹後方面の旅行(9月)、相方氏が丹後ウルトラマラソンに出場(9月)及び自動二輪免許取得(10月)という感じになっています。

そして恒例の時事ネタは、細く帯状に画像を並べて無理やり詰め込みました。左から順に、「強風オールバック」、これはYouTube動画として2023年3月に投稿された他愛もないボカロの歌動画だったのですが、なぜか大ヒットして特に子供層を中心に流行り、日清のCMにも使われたというものでした。というわけで体育祭の出し物でこれの真似をしたというわけでした。

続いて並ぶ3つの画像は、Twitterのロゴだった青い鳥がひっくり返ってお亡くなりの様子、そしてTwitter改め「X」となったそのロゴ、さらには、メタ社がTwitter混乱のタイミングを突いて新たにリリースした「Threads(スレッズ)」というSNSのロゴマークを掲げています。Twitterをイーロン・マスク氏が買収してからの騒動は前年のページにも記述しましたが、まだまだ収まりそうにありません。

さらに真ん中あたりにあるのが、今は無き「ジャニーズ事務所」のビルとその看板。ジャニー喜多川氏が亡くなったのは2019年ともうだいぶ経っているのですが、それまでは芸能界やテレビ局を中心としたマスコミではタブーとして触れられなかった同氏の性加害問題がいよいよ抑えきれなくなって大噴出、ジャニーズ事務所は名称変更のうえで過去性被害を受けたタレントへの補償を行うだけの会社へ、従前から所属していたタレントのマネージメントは新規に別会社を立ててそちらへ移行、という大波乱が置きました。まあ、それまではジャニーズ事務所一強で散々各方面に圧力をかけまくっていただけに、崩壊するときはあっけないものです。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし、という平家物語の一節が聞こえてきそうな一件でした。

その隣はビッグモーターとその街路樹が枯れている様子の画像。中古車販売大手のビッグモーターでしたが、車にわざと傷をつけるなどして保険金を水増し請求するという行為を組織的に大量に行っていたというとんでもない不祥事が明るみに出て、社長らが辞任、会社ももう潰れるのかどこかが買い取るのか、という状況に陥りました。店の前の街路樹も除草剤をまくなどして故意に枯らしていたという何なんだよこの会社、という驚きあきれるニュースが社会をにぎわせました。ただ、中古車業界全体が程度の差こそあれどこも似たり寄ったりという状況で、損保会社側も被害ヅラできるような状態ではなかったという、この業界自体の闇があぶり出された感じです。

その次は小さくて分かりにくいですがイスラエル付近の世界地図です。2023年10月、ガザ地区を支配する武装勢力ハマスが、イスラエル領内に奇襲攻撃を仕掛け、これまでにない規模のイスラエル人らの死者が出て多数の人質を取られるという事態になりました。これにブチ切れたイスラエルが、報復としてガザ地区に侵攻、多数のパレスチナ人に死傷者が出るという地獄のような状況に陥りました。イスラエルはハマス殲滅を目指しているものの、果たせず越年、侵攻における人道上の問題も指摘され国際的に孤立するのではないかという懸念もあります。

最後は阪神タイガース。この年、実に38年ぶりの「アレ(A.R.E.=優勝)のアレ」こと日本一を果たしました。パリーグの相手はオリックスで日本シリーズは「関西ダービー」となりました。プライベートネタ側でも示したように甲子園へ観戦にも行ったのですが、そのときはタイガース負けてるんですわ、もう。

さて、時事ネタ欄には載せきれなかった2023年の主なトピックスも記載しておきます。

まずは社会生活の大きな変化としては、2023年5月に新型コロナウイルスの感染症法上の扱いがインフルエンザと同じ「5類」に引き下げられたことでしょうか。これを受けて年賀状マスコットキャラクターのくりりんも4年ぶりにマスクが取れた姿に戻りました。

そのほか国内では、5月に広島でサミットが開催され、各国首脳とともに原爆資料館を訪問し献花するシーンは歴史的快挙だと思ったのですが、その後の岸田首相のグダグダで帳消しになった感じです。サミットの画像も年賀状に載せる候補には入っていたのですがね。和歌山で爆発物を投げ込まれる事件もありました。

なお、今回も電子データを印刷業者に発注し、早期割引を受けるべく11月中旬には原稿入稿していたため、それ以降の時事ネタをデザインに採り入れることができませんでした。 具体的には、自民党国会議員のパーティー券収入が派閥から議員個人にキックバックされていたのに政治資金収支報告書に記載していなかったという問題が年末に発覚し、安倍派を中心に特捜部から捜索を受けるという事態になりました。 ここは「強風オールバック」に引っ掛けて「逆風キックバック」、パー券収入キックバックと畳み掛ける絶好のチャンスでしたが、間に合わず(代わりにブログで掲載)。 それにしてもこの楽曲がこんな形で伏線回収になるとは想像だにしませんでした。

社会ニュースでは、特殊詐欺どころか強盗殺人までフィリピンの刑務所から遠隔で指示していた「ルフィ」らが逮捕され、その後も何度も再逮捕されてました。2022年の安倍元首相暗殺からの流れで問題視されていた旧統一教会には解散命令が請求されました。女性がホストクラブに入れ込み多額の借金という問題もクローズアップされました。

企業の不祥事が相次いで時事ネタ掲載から漏れた分もあるのですが、宝塚歌劇で自殺者が出た問題や、日大アメフト部での大麻問題と、年末ギリギリになってダイハツでの不正検査も露呈しています。回転寿司店での客の迷惑行為なんてのもありました。

文化スポーツ系では将棋で藤井聡太竜王が史上初の八冠達成、野球ではWBCで日本が久々に優勝、その立役者の大谷翔平選手はMLBにて最終盤怪我で欠場ながらもホームラン王・MVP獲得、全国の小学校にグラブを配付、エンジェルスから翌季はドジャースへの移籍決定と大活躍で話題に事欠かず。

ちなみに2024年はパリ五輪の年でもありますが、前年分に記載したとおりもはやオリンピックエンブレムが載ることはありません。札幌冬季五輪の誘致も頓挫したようですが、残当。一方で気がかりなのは、多額の大赤字と建設間に合わない必至にも関わらず2025年大阪万博開催が強行されていること。令和のインパール作戦になるものと予想。

国際ニュースでは、前回分の主要テーマとなったロシアのウクライナ侵攻については、ウクライナ側が反転攻勢に出たものの戦線は膠着状態で長期化必至、西側の支援が途切れるのが先かロシア国内のリソースが枯れるのが先かの消耗戦となりつつあります。そのロシアでは6月に軍事組織ワグネルのプリゴジン氏が反乱を起こしたものの鎮圧され、8月には同氏の乗っていた航空機が墜落して死亡(おそらくは暗殺)ということもありました。

自然災害も多数あって、2月にはトルコ・シリアで大地震、8月にはハワイ・マウイ島で大規模火災、9月にはリビアで洪水、モロッコで大地震、10月にはアフガニスタンで複数回連続の大地震と、世界各地で多くの死傷者が出ました。

アジア地域に目を向けると、中国では習近平主席が三期目への突入以降さらなる独裁の権力集中と台湾強奪への強い意向を見せるものの、足元では不動産バブル崩壊や一帯一路構想でもイタリアが離脱といった綻びが見え始めるなどの不安要素も。お隣韓国では、2022年に保守派の尹大統領に変わって以降は日韓関係がだいぶ改善された(というかそれまでが酷すぎた)感があります。


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