8月10日(金)
フランクフルトに着いて以来ずっと雨降り。今日は一段と雨足が強い。今日はストラスブールから車で30分ほどのモルシェイム(モルツハイム)と言う町での本番。なんとスタートは夜の9時半。ムッシュー庄司宅から運転手のアントワンさんの運転で連れて行ってもらう。京都の清水寺近辺のような風情の素敵な町。
そこの修道院の回廊が舞台となる。十字路になっている中心部が舞台。コンサートの設営がなければほんとにただの廊下・・・かも。
街
中にでかでかと私の写真入のポスターが貼ってあって面食らった。
会場につくとパトリシアはすでに来てくれていて、主催者のムッシュクロールさんに紹介してくれる。会場は設営途中だったけれどリハーサルを始めさせてもらう。
途中パトリシアは一旦仕事がありおうちに帰ったけれど、スタッフの皆さん英語が堪能で助かった・・・・アンプを入れる入れない、照明の向きの調節などなど、いろいろとこちらの要望を聞いて頂き万全の体制に。パトリシアの提案で「雨降りだから武満の"夢見る雨"から弾いたら?」急遽プログラムの順番を大幅に変え、調律士さんがMCをやってくれることに。ちなみにプログラムは、
武満徹:夢見る雨
J.S.バッハ:フランス組曲第5番
池上敏:チェンバロのための小組曲
〜休憩〜
C.P.E.バッハ:12のヴァリエーション
西邑由記子:スウィート・ダンス・スイート
確かに昨日とは違う雰囲気、そして休憩もありとなるとこの順番はものすごく効果的だったようだ。まだ聴く人の耳と頭が新しいうちにちょっと難解な武満作品、でも、雨降るなか"夢見る雨"はとても静かに美しく伝わったようだ。そして休憩前の池上作品、最終曲でがんがんと盛り上り休憩に。夜も遅いし何人か帰っちゃうかなと思っていたけれど、誰一人帰る人はなく、後半に突入。西邑作品が終わった途端「ブラボー」の声・・・・!!アンコールは2曲、クープランのミステリアスバリケード、とロワイエのスキタイ人の行進。この曲の後再び「ブラボー」の声。あ〜無事終わって良かった〜〜〜〜〜〜(^^)
そうそう、このコンサート、計画途中で「チェンバロではお客は呼べない」と暗礁に乗り上げていた。それをパトリシアが頑張って頑張って実現させてくれたもの。でも、やはり前売りでは35人ほど、そして雨降り・・・・パトリシアとムッシュクロールが「うん、でもフランス人は当日突然来たりするから50人は入ると思うから安心して!!」と一生懸命なぐさめてくれてたんだけど、開場するとお客さまは100人以上・・・・「私の時でも80人だったよ」とパトリシア。パトリシアの顔をつぶすことにならなくって本当に良かった〜(^^)
「終演後スタッフのみなさんと お世話になりました〜」
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