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お待ちいただいております「ニッチ別冊」は、ついに越年することになってしまいました。
発行所からのメールの一部です(12/27夕発信)
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誠に申し訳ありません。「ニッチ別冊特集号」は結局出来ませんでした。
深くお詫び申し上げます。
表紙の印刷ミスのあったあと至急刷り直しを手配して、今日の朝から刷って、
午後から製本して夕方にはできあがるというスケジュールでしたが、昨晩降った雪のため、
断裁してあった紙が水分を吸収してゆがみが生じてしまい印刷出来ないということになって
しまったため、印刷所にある他の紙でもいいということにしたのですが、印刷所の外注先の
小さな印刷所には紙がなく、結局万策尽きてしまいました。
痛恨の極みですが致し方なく、…
製本出来は、1/6〜7になると思います。出来次第お送り申し上げます。
12/30には「朝日新聞」、1/1には「日本経済新聞」の1面に広告が出てしまいます。
重ね重ねの不手際でご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご寛恕いただきたく存じます。
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というわけで、順調に行っても入荷は9日以降になるようです。
○「異形(いぎょう)の心的現象:統合失調症と文学の表現世界」
共著者:森山公夫 1800円/四六判214頁/批評社
(帯文)吉本隆明が語る、臨死体験以後の心的現象の新領域!
(目次)1 文学と統合失調症の心的世界
2 「臨死体験」と原始仏教の世界
3 もうひとつの視線
4 「和解」と「諦念」、そして「内省」
補章 僕のメンタルヘルス(※「精神医療27」掲載分に加筆)
解題 森山公夫
本日入荷しました。
Niche(ニッチ)別冊特集号「9.11/3.20以降の世界史と日本の選択」は
27日か29日ごろの入荷になりそうです。両方ご予約の方には揃ってから
発送いたします。別送ご希望の方はご連絡ください。
○「智慧の実を食べよう。」糸井重里・編 四六判/226頁/1300円 ぴあ
本日入荷しました。
吉本氏の出番は「講演:普通に生きること」約40頁分です
12月10日発売予定でした批評社の2点、
「異形(いぎょう)の心的現象」と「9.11/3.20以降の世界史と日本の選択」は刊行が遅れます。
「誠に申し訳ございませんが、現在のところ12月18日発売をめざして、
鋭意制作中でございます」とのメールが担当者から来ました。
こんなことを言ってはなんですが、<吉本>本の通例として、もっと遅れる可能性もありそうです。
年内に片方でも出れば上等ではないでしょうか。
○本日発売 月刊誌「群像 2004年1月号」876円 講談社
吉本氏と中沢新一氏の対談「心と言葉、そのアルケオロジー」が載ってます。
2段組20頁ですからかなり読みごたえがありそうです。
在庫数冊あります。
お入り用でしたらお早めにどうぞ
○「現代詩手帖臨増(3):吉本隆明入門」編集・斎藤慎爾 1800円 思潮社
本日入荷しました。
磯田光一、江藤淳ほか、吉本に関する評論やエッセイはすべて再録のようですが、
現在入手不可能な文章が多くて便利でしょう。全300頁。
年譜と書誌は今年の10月末まで記載されてますので、「全詩集」に附いていたのよりも
数ヶ月分増補です。
巻頭に京都精華大学の「木野評論29号」に掲載された、吉本氏と笠原芳光氏との1997年
の対談が収録されてます。
○猫々堂「吉本隆明資料集34」 『試行21[1967.06]』(復刻版) 1200円+税
午後、入荷しました。
○「吉本隆明全講演CD」の次回は遅れています。
いまのところ年末ないしは年頭の予定らしいです。
○25日発売の「芸術新潮12月号」に吉本氏の記事が出てます。1333円。新潮社。
四方田犬彦 あの人のボナペティ 連載第22回 「吉本隆明の月島ソース料理」
「肉フライ(レバーカツ)」と「ジャガイモのソース煮込み」と「タマネギご飯」の3種。
インタビューではなくて、あくまでも四方田氏が吉本氏に取材した文章です。
カラー写真が豊富で全5頁。
なおこの号の特集は「ロシア・イコンへの旅」です。
※在庫数冊ございますのでお入り用でしたらどうぞ。
これ1冊ですと3種郵便で送れますから送料180円程度です。
○遅れている「現代詩手帖増刊:吉本隆明入門」は12月3日発売と決定したそうです。
今年の<吉本>本はすでに十分すぎるほど出たような気がしますが、
まだまだ出るようです。
○「異形(いぎょう)の心的現象:統合失調症と文学の表現世界」
森山公夫(精神科医)との対談本
四六判/上製/本文200頁/予価1800円 批評社
刊行予定日は12月10日
目次
第1章 文学と統合失調症の心的世界
第2章 「臨死体験」と原始仏教の世界〜死に損なって*体験とその後
第3章 もう一つの視線〜四次元的幻視のま心的世界
第4章 「和解」と諦念、そして「内省」〜新しい世界の脱=構築
補 章 僕のメンタルヘルス
※「精神医療27号(2002/08)」批評社刊に、聞き手・森山公夫によるインタビュー
「僕のメンタルヘルス」が掲載されていました。
○「9.11/3.20以降の世界史と日本の選択」Niche(ニッチ)別冊特集号(1)
A5判/並製/本文80頁/予価500円 批評社
刊行予定日は12月10日
聞き手・津森和治によるインタビュー
「<真の人間開放(ママ)>とは何か」が掲載予定です。
その他の執筆者は西山賢一、浦達也、小嵐九八郎、ほか
○「智慧の実を食べよう」糸井重里・編
四六判/226頁/予価1300円 ぴあ
刊行予定日12月24日
2003年9月13日東京国際フォーラムにて「ほぼ日」5周年を記念して開催された
講演会「智慧の実を食べよう。300歳で300分」の講演集。
講演者は吉本隆明、谷川俊太郎、藤田元司、詫間武俊、小野田寛郎。
同時に完全収録された2枚組DVDも出ます。収録時間311分。予価9600円。
詳しくは「ほぼ日刊イトイ新聞」をごらんください。
http://www.1101.com/event2003/box.html
○「ハイ・イメージ論(2)」筑摩学芸文庫 1300円 11月10日入荷済み
「ハイ・イメージ論(3)」筑摩学芸文庫 1300円 12月10日刊行予定
○「言葉からの触手」河出文庫 予価530円 12月4日刊行予定
元版は89年、文庫版は95年にそれぞれ河出書房から出てました。
たんなる新装版と思われます。
○『「ならずもの国家」異論』予価1300〜1500円 光文社
刊行予定日は1月22日とのことです。
編集者の松崎氏(『超資本主義』や『少年』の担当者)が目次を送信してくださいました。
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1 「拉致」異論
拉致と「人さらい」
植民地時代の怨恨
永遠の水掛け論
唯一の解決法
拉致問題はどこまで拡張できるか
地図の上でシミュレーションしてみる
アメリカの成熟した自由主義
ラジカルを強要しないしなやかな心を
謝罪について、自衛隊について
2 「金正日」異論
金正日は未熟な生き神様
戦前の日本と金正日体制の類似
北朝鮮の核開発問題について
平和憲法は唯一の戦利品
3 「アメリカ」異論
アメリカのやり方は通用しない
テロと石油と一党独裁
戦争になってもいままでどおり
「同盟」をわかっていない日本政府
北朝鮮の脅しにはめられている
戦争の契機とは何か
天皇制と徹底抗戦
国家より重い信仰
強固な神道の信者
抵抗と非暴力の間
「感化力」について
4 「反戦」異論
石油価格というモチーフ
経済地理学の時代
戦争の根拠となった「面白半分」と「何か」
「超越的な倫理・道徳」が介入してくる
新たな思考と欧州共同体
自由についての一挿話
アメリカの深意
5 「軍事力」異論
軍隊は国家の必要条件ではない
みんなでこそこそ話す
保守化する日本
ローマ帝国以来の超大国
ヨーロッパの凋落
6 「不況」異論
現在の不況の指標について
不況とイラク戦争の挟み撃ち
悪性デフレをかんがえる
石原内閣の可能性
不況脱出策、二つの着目点
7 「景況判断」異論
就労人口の七割は中小企業
究極は年金と産休の問題
下からの視線
資本主義のいいところ
素晴らしい本二冊
個人消費の動向と生活実感
好不況にあける企業と個人の落差
食い合う中小企業
労組は街頭募金をすべきだ
8 「国家と個人」異論
アメリカはすこしも変わっていない
ベネディクトとノーマンの日本研究
自衛隊は非戦条項を守らなくてはいけない
国家の原則とは何か
空はきのうも晴れていたけど今日も晴れている
田中眞紀子と緒方貞子
アメリカの日本占領の凄さ
国家は宗教の最終形態である
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本屋としましては「素晴らしい本二冊」というのが気になります。
書名を先に教えてもらって、売れそうなら仕入れておきたいと思っています。
※10/12号でお知らせしました「全南島論」は刊行が遅れてます。
いまのところ来年1月頃の予定だそうです。
※「2003年現代詩手帖増刊(3) 吉本隆明入門」は遅れていて、いまのところ11月末の
予定とのことですが、さらに遅れるかもしれません。
○「永遠の吉本隆明」橋爪大三郎著 720円+税 洋泉社y新書
本日入荷しました。詳しくはこのメルマガの09/26号をごらんください。
この本の「あとがき」などは「樹が陣営ホームページ」でも読めます
○「吉本隆明全講演CD」の次回はとりあえず11月末から12月上旬にかけての予定のようです。
○よしもとばなな公式ホームページの日記が文庫3冊になりました。
1と2は単行本の改編のようですが、3は文庫オリジナルのようです。
ホームページを読むのはめんどうなので、あまり見てませんが、隆明氏の話題はほとんど
登場しないような感じです。この文庫はまだ入荷していないので現物は見てません。
新潮社のサイトからコピペしました。
1「よしもとばななドットコム見参!─yoshimotobanana.com─ 」
新潮文庫/476円(本体)/発行:2003/11/01
(私はやはり希望が好きだ。公式ホームページの日記とQ&Aを惜しみなく大公開。
卓球に熱中し、焼き肉を食べ、猫、犬、亀の世話をし、フルート、英会話、フラの習
い事にも精を出す。タヒチ、マルタ、ローマ、台湾を旅し、日本の銭湯で激怒する。
時にエネルギッシュ、時にしんみり……小説家の日常を大公開。
Q&Aでは「愛の告白の仕方」にも答えます。
公式ホームページから生まれたとっておきのプライヴェート本。
『YOSHIMOTOBANANA.COM』を改題、再編集。)
2「ミルクチャンのような日々、そして妊娠!?─yoshimotobanana.com 2─」
新潮文庫/438円(本体)/発行:2003/11/01
(自分の人生の時間を守るには? 公式ホームページの日記とQ&Aで明かされる著者
の人生のヒミツ。
素晴らしい友達、先輩に会う。おいしい料理を食べる。買い物をする。
花粉症に悩み、犬の性格に納得する。いつもの私の日々……。
2002年6月日本中がサッカーに沸いた頃、突然判明した妊娠!? 酒が一滴も飲めない
日々が始まった。
公式ホームページの日記とQ&Aの活字化、第二弾。
読者からの質問、「潔い生き方とは何か」にも答えます。
『怒りそしてミルクチャンの日々』を改題、再編集。)
3「子供ができました─yoshimotobanana.com 3─」
新潮文庫/438円(本体)/発行:2003/11/01
(妊娠届けを提出したが、なかなか気の休まる日はこない。うんざりするテレビのニュース、
仕事上のトラブル。胎児の画像を見て感動する。人生のペースを落とし、自分のからだの
声を聞こうと思う。冷え、ぎっくり腰、犬の急病、食あたり、仕事場の引っ越し。妊婦を次々
に襲う試練の数々。
公式ホームページの日記とQ&Aを文庫化する第三弾。
「けんかの仲直りの仕方」も伝授します。)
○猫々堂「吉本隆明資料集33」 『試行20[1967.03]』(復刻版) 1200円+税
※ご予約者には本日発送します
今回もやや古いニュースです
○斎藤慎爾・編「永遠の文庫〈解説〉名作選」2000円 8月刊 メタローグ
○斎藤慎爾・編「永遠の文庫〈解説〉傑作選」2000円 10月刊 メタローグ
どちらも文庫の解説を約4〜50編収録した本です。
吉本解説は「名作選」に「岸上大作/意思表示」、
「傑作選」に「つげ義春/無能の人 日の戯れ」が収録されてます。
「名作選」
夏目漱石『こころ』岩波文庫(小宮豊隆)
石川淳『焼跡のイエス』新潮文庫(神西清)
富永太郎『富永太郎詩集』創元文庫(大岡昇平)
富永太郎『富永太郎詩集』創元文庫(小林秀雄)
太宰治『晩年』角川文庫(小山清)
大岡昇平『野火』角川文庫(武田泰淳)
北条民雄『いのちの初夜』角川文庫(川端康成)
石原慎太郎『太陽の季節』新潮文庫(奥野健男)
[ほか]
「傑作選」
坂口安吾『白痴』新潮文庫(福田恒存)
川端康成『伊豆の踊子』新潮文庫(三島由紀夫)
中河与一『天の夕顔』新潮文庫(保田与重郎)
中城ふみ子『乳房喪失』角川文庫(宮柊二)
石牟礼道子『苦海浄土』講談社文庫(渡辺京二)
太宰治『津軽』講談社文庫(饗庭孝男)
寺山修司『誰か故郷を想はざる』角川文庫(平岡正明)
中井英夫『虚無への供物』講談社文庫(出口裕弘)
[ほか]
○「現代詩手帖増刊(1) 吉本隆明」(新装版。元版1972年)1600円
○「現代詩手帖増刊(2) 吉本隆明と<現在>」(新装版。元版1986年)1800円
この2冊はきょうの新刊です。
装幀は現代詩手帖9月号、10月号などお揃いで、吉本氏のモノクロ顔写真を大きく載
せたものですが。内容は元版と変わりありません。
○またまた古いニュースですみません
「吉本隆明における疎外から言葉へ」900円 宮内広利著 新風舎
今年の7月に出ていました。おそらく自費出版です。
現在取り寄せ中で、中は見ていませんが、B6判95頁の小冊子のようです。
ネットで検索した目次は下記の通りです。
1 黄金時代から戦争体験へ
2 蹉跌の季節
3 戦争責任論
4 安保闘争
5 自立の思想的拠点
6 幻想論の体系
7 大衆社会状況の拡散化
8 大衆としての現在
9 アジア的なるもの
10 「現在」から未知へ
○10月20号でお知らせしました「新潮 折口信夫」特集号が少し追加入荷しました。
お入り用の方はお早めにどうぞ。3種郵便で送れますから送料は100円です。
吉本氏のエッセイ「折口信夫のこと」は、3段組1頁分です。
○またまたちょっと遅れたニュースですみませんが、
「考える人 2003年秋号」1333円 新潮社に、「第2回小林秀雄賞決定発表」が掲載されています。
吉本氏のインタビューも2頁分載っています。先の「週刊新潮」に載ったのよりは、はるかに長い
ものです。受賞作の抄録が3頁分ありますが、これはとくにどうというものではありません。
例によって余分はございませんのでお近くの書店でお探しください。
お待ちいただけるようでしたら取り寄せさせていただきます。
●「現代詩手帖11月号」の件ですが、やはり予告されていた吉本氏の「詩論」は掲載されないことが
決定したそうです。12月号に載る予定かどうかはまだ不明です。
○「現代詩手帖特集版 高橋源一郎」1600円 思潮社
本日入荷しました。ご予約者には発送しました。
吉本氏のエッセイは予告通り無事に掲載されています。
「高橋源一郎について 完黙の詩人」2段組2頁です。
そのうちの数行が抜粋されて、「現代詩手帖10月号」裏表紙の広告に引用されていました。
○旧聞で申し訳ありませんが
「新潮2003年10月特大号:特集 折口信夫歿後五十年」に
吉本氏の「エッセイ―〈私の折口信夫〉」が載っていました。
先月号ですから在庫ございません。
現在取り寄せ中ですが、入荷するかどうかは未定です。
吉本氏のは短文ですが、全体としてはなかなか読み応えのある特集号のようです。
目次はこちらで読めます
http://www.shinchosha.co.jp/shincho/index200310.html
○「ハイ・イメージ論(1)」1300円 ちくま学芸文庫 10/10刊
全3巻。(2)は11月、(3)は12月の予定です。
解説・芹沢俊介。
吉本氏の新しい文は増えてません。「単行本あとがき」が収録されてるだけです。
元版は福武書店刊行で、単行本が1989年、文庫が1994年。
○「天皇制の基層」赤坂憲雄との共著 講談社学術文庫 1100円 10/11刊
底本は1990年作品社刊。
両者の「学術文庫版まえがき」がついてます。
吉本氏のはほぼ1ページ分です。
解説はなし。
○「新聞社の欺瞞商法―「押し紙」「折込広告」の実態を追う」黒藪哲哉・沢田治著 1600円 リム出版新社
※きょうは<吉本>本のお知らせではありませんが、著者の沢田氏が「試行」の寄稿者だった
ということでご容赦ください。
(猫々堂資料集28の「試行・全目次」によりますと、沢田氏は8号に「吹き溜まりの論理」を
寄稿されてます。表記はサワダオサム)
本の性質上、マスコミではほぼ無視されるはずですが、新聞・出版業界にとってはたいへんに
重要な本ですし、たんなる野次馬としても、抜群に面白い本です。
全国どこの書店でも買えます。
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「新聞社の欺瞞商法」黒藪哲哉・沢田治
●目次
はじめに
第T部
一章 折込広告の水増し問題とは
撮影された積み込み現場/熊本日日新聞による告発/新聞のブラック・ボックス
二章 疑わしきABC公表部数
日販協の「押し紙」調査/北田資料/大分合同新聞のケース/朝日新聞の「押し紙」
産経と読売のケース/毎日は三八%が「押し紙」
三章 問題の温床・「押し紙」
水増しの実態を知らない広告主/「押し紙」がメリットになることも
詐欺の実態/コメントすらできない弁護士
四章 違法行為を逆手に取った販売店の改廃
倫理の問題/合法的に廃業させる
五章 権力による新聞への介入
新聞協会の取材拒否/紙面よりも経営への介入/規制緩和と新聞
新聞界と政界の癒着/言論の自由にみずから足枷
第U部
新聞業界の底辺からジャーナリズムを問う
サワダオサム氏インタビュー(聞き手=黒薮哲哉)
急増する販売店の強制廃業/前近代的な契約書/一日の「押し紙」一千万部?
本当に必要なのか再販制度/異常な拡販、三万円の商品券も/毎日の不正経理事件
言論統制を先取りするメディア/公開質問状/販売労組の結成/権力とジャーナリズム
第V部
新聞販売店経営の防衛策
訴訟代理人弁護士に聞く(聞き手=サワダオサム)
新聞販売店の防衛マニュアル/販売店経営を「押し紙」が圧迫する狭間での苦悩
資料編
毎日新聞販売局不正経理事件の概要
社長特命による調査委員会の調査報告(要旨)
市川正一議員の国会質問
参議院商工委員会
瀬崎博義議員の国会質問
衆議院予算委員会
草川昭三議員の国会質問
衆議院物価問題等に関する特別委員会
あとがき
●内容の一部紹介
はじめに
二〇〇二年九月下旬のことである。新潟から帰途、JRの特急電車に芦原温泉からどや
どやと中年の主婦と思われるグループが乗り込んで来た。聞くともなく会話が私の耳に入
ってきた。
「あんた新聞、なに取っているの。私なぁ、このあいだ新聞屋に新聞とめていうたら、一
年間ただにするさかい、もう三年間とってくれ言われた」
「わたしは五年間とってくれたら、三万円の商品券を出すと言われたわ」
「へえ、うちとこは一年契約でたった洗剤三個やった」
新聞の景品付き拡販に話の花が咲いていた。傍若無人とはまさにこのことか。
「うちの新聞屋はそんなもの持って来ないわ。古紙を入れる袋だけや」
「あんたアホやな。家に帰ったらすぐに新聞屋に電話して、あんたとこサービスが悪いか
らほかの新聞を取るわって言いな。そしたらすぐに景品持って飛んできよるわ」
私が京都で下車してもこのグループは乗っていたから、多分大阪の人たちだろう。それ
にしても四〇年以上、新聞販売の仕事に携わって、JRの電車内でこんな会話を耳にした
のは初めてである。新聞の景品付き販売もここまできたかと、情けなさと腹立たしさが入
り混じった複雑な気持ちになった。
前述の状況を目撃してからほぼ一年近い時間が過ぎたが、新聞販売現場の崩壊は加速度
的に進行している。ついこの間まで私のところに販売店主から相談があれば、そのほとん
どが本社から改廃通告を受けた、どうすればよいのかという内容であった。しかし、最近
は違う。新聞販売業界はいつまでもつか、あと二年か三年か、廃業の時期をいつにすれば
よいのかというものばかりだ。それも経営不振で廃業したくともできない自転車操業の販
売店ではなく、販売店としては老舗で健全経営の店なのである。私はいよいよ新聞の足元
に自壊作用が始まったと思っている。
このような現実を踏まえ、来春にはあるがままの販売現場の実態を「新聞崩壊|続新聞
幻想論」として刊行する予定だ。
私は四〇年余り、新聞屋として新聞販売の現場に身を置いてきた。率直なところ、「救
いがたい」というのが本音である。本書の中で黒薮氏のインタビューに答えている内容は、
販売実態のほんのさわりでしかないことを承知しておいていただきたい。 二〇〇三年
八月一〇日 サワダ オサム
あとがき
哲学の二大陣営に唯物論哲学と観念論哲学があるように、メディア批評にも唯物論に基
づいたものと観念論に基づいたものがある。もう少し平たい言葉でいえば、メディアの下
部構造がどのようになっているのかという問題から出発する立場と、下部構造には言及せ
ずに記事の内容や、記者の職能がどうであるかのみに焦点を当てて批評する立場がある。
念を押すまでもなく、本書を貫いている立場は前者にほかならない。新聞社の下部構造が
どのようになっているのかを踏まえた上で、新聞を検証してみた。
わたしはこれまで新聞はどうあるべきかを考えることを目的とした集会になんども参加
してきたが、住民運動を組織している人々がその場に居合わせて、記者の個人攻撃に終始
してしまい、集会そのものが記者の糾弾会のようになってしまう場面を何度か目撃してき
た。新聞が駄目になったのは、記者が無能であるからだという`記者無能論aが、それこ
そ豪雨のように記者に浴びせられるのだった。
新聞学者の大半もやはり、新聞がだめになった原因を、記者個人の資質の問題として促
らえる傾向がある。たとえば桂敬一氏は『戦争か平和か||市民とメディアがその行方を
決める』(JCJ有事立法廃案をめざす実行委員会刊)の中で、「言論・表現を取り巻く
情勢の変化に気づけない鈍感さや怠慢、変化にはなんとなく気づいても、それに対して適
切な対応を図ろうとはしない知的な不誠実さ、自分たちのそうした姿勢が、ジャーナリズ
ムの退廃や反動化などの危機をもたらすのではないでしょうか」と述べている。つまり新
聞が駄目になった原因を記者個人の能力の問題と考えているのだ。こうした前提で新聞評
をしている学者にしてみれば、新聞社の下部構造がどのようになっていようが、極めて見
識の高い記者さえ報道現場に現れたならば、ジャーナリズムは再生できるという結論にな
るのかも知れない。桂氏自身も同書の中で、「私はこのごろ、フランス語をやっていてよ
かったと、つくづく思います。アングロサクソン系のニュース・ソースだけに依存するの
では、もう世界全体のことがわからないということを、痛切に感ずるからです」と自分の
知的生活を紹介しながら、報道に携わる者が十分な知性を身に付ければ、新聞ジャーナリ
ズムは再生できるという考えを示唆している。
改めて言うまでもなくこうした考え方は、心がけさえよくすれば社会や人間はよくなる
という観念論哲学の立場に立脚している。新聞社の下部構造を徹底して分析をしないから、
新聞経営者からも歓迎される傾向がある。
これに対して私とサワダオサム氏が本書で展開した新聞論は、新聞がどのような土台の
上に成り立っているのかを客観的に解明することから出発した。新聞が権力批判をしなく
なった背景を、記者の能力の問題に矮小化するのではなくて、客観的な情況の中にそれを
探ることだった。
日本の国家権力が新聞の違法販売や新聞拡張団を泳がし続けてきた本当の理由が、まさ
にメディアのコントロールにあることは、本書の中で述べたとおりである。「押し紙」と
折込広告の水増しを基盤としている新聞社の経営は、砂で作った豪邸となんら変わらない。
想像以上にもろい。それを守るために、権力にすりよれば、新聞紙面で権力批判ができな
くなるのは当たり前のことだ。こうしたメディアと政治の問題を新聞学者がこれまで暴露
してこなかった責任も重い。
ちなみに新聞界と政界の癒着について、本文には収録できなかった最新の動きを紹介し
てみよう。
読者の方々は日販協政治連盟という団体をご存じだろうか。本書の中でも何度かふれた
日販協(日本新聞販売協会)を母胎とする組織で、新聞界と政界のパイプの役割を果たし
ている。日販協の会報によると、二〇〇三年度の予算は、「衆院選挙が予想されるという
ことなどから政治活動費や事業費を厚くし、当期支出合計三三、九〇〇、〇〇〇円を見込
み、次期繰越金を充てる赤字予算を組んだ」という。政治連盟の寺内誠一理事長は、今年
の三月に開かれた総会で、新聞界が政治家との接触を強める必要について、次のように述
べている。
「新聞販売業界が荒波を漂っている中で、我々の権益を守るためにも国会議員との協力・
協調関係を持ちながら業界を支えていただくことは避けて通れない。今後起きるであろう
さまざまな問題に対応するとき、政治資金規正法に則った適正な政治献金は日本の民主主
義を守る保険料であると考える。」
一般の人々の目が届かないところで、新聞界と政界の「癒着」が進んでいる。確かに政
治資金規正法を遵守する限り、新聞界といえども特定の議員のために政治活動を行っても
違法行為ではない。しかし、ジャーナリズムの看板を掲げた業界が、政治献金を送ってい
るとなれば、それが新聞の紙面に影響を与えないはずがない。こうした基本的な問題を故
意に無視してきたのが、これまで主流だった新聞論にほかならない。
ちなみに二〇〇二年の夏に開かれた日販協の総会には、次の国会議員、あるいは元国会
議員が来賓として出席している。
中川秀直(衆議院議員)
山本一太(参議院議員)
浜田卓二郎(参議院議員)
越智通雄(前衆議院議員)
島村宜伸(前衆議院議員)
水野清(元衆議院議員・日販協監事)
それにしても「政治献金が日本の民主主義を守るための保険料」であるという発言自体、
新聞人としての良識を疑わせるものではないだろうか。しかし、これが新聞界の偽りのな
い姿なのだ。本書を出版する目的も、新聞界が抱える問題の真の実態を明らかにすること
にある。だからいっさいのタブーを排除した。
なお、本書に資料として収録した国会質問に関する質問のうち瀬崎博義議員の質問は、
読売新聞鶴舞販売店(奈良県)における「押し紙」など、新聞販売の実態を暴露した『北
田資料』に基づいた追及である。また、市川正一議員の質問では、実際に使用されている
ヘルスメーターや電気時計などの「拡材」が政府関係者の前に示された。さらに、草川昭
三議員の質問は、発行本社が販売店に支給している補助金・奨励金まで踏み込んだもので
ある。これらの質問は二〇年近く前に行われたものである。それにもかかわらずあえて紹
介したのは、新聞販売の現場の実態が当時からほとんどなにも変わっていないからにほか
ならない。
サワダオサム氏には、第一部執筆に際して懇切な指導をしていただいた。改めてお礼を
述べたい。
最後に本書の出版を快く引き受けて下さったリム出版新社の慶田元一夫編集主幹に感謝
の意を表したい。 二〇〇三年八月一〇日 黒薮哲哉
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以上はリム出版新社のサイトからの転載です
http://www.bekkoame.ne.jp/~rim/
○「現代詩手帖10月号 『吉本隆明とはなにか』」1333円+税
本日入荷しました。ご予約者には本日発送します。
内容は下記の通りです
・インタビュー「『遠い自註』に浮かぶ舟」(聞き手・芹沢俊介)
・討論「『豊かさ』の重層性」三浦雅士+瀬尾育生+高橋源一郎
・アンソロジー「代表詩27選」編・三浦雅士+瀬尾育生+高橋源一郎
・斎藤慎爾+小川哲生 対話「吉本隆明の孤独」
・論考 稲川方人、吉田文憲、神山睦美、大澤真幸、ほか全7名
・アンケート 20名
・吉本隆明略年譜(高橋忠義・編)
※増頁特集となっていて通常号より200円ほど高いようです
全248頁中175頁ほどが吉本特集です
○「現代詩手帖11月号『特集・生誕百年滝口修造』」予告
特集とはぜんぜん関係ありませんが、9月号、10月号に載らなかった、
吉本氏の長編論考「詩学序説・続」が予定されています。
しかしあまり確実とは思えません。掲載が確実であることがわかればお
知らせしますので、その時点でご予約ください。
ただし、滝口修造特集のみでもお入り用の方はご予約ください。
通販は送料100円です。
※吉本氏の「新作詩編」の予告はいったん消えたようです。
○「現代詩手帖10月号 『吉本隆明とはなにか』」は29日の発行です。
きょう入手した情報によりますと、吉本さんの「書き下ろし新詩篇」と「詩学序説・続」は
またまた掲載されていないようです。
しかし、特集としては芹沢俊介さんによるインタビューのほか、討議、対話、論考、
アンケート、代表詩27選、略年譜など盛りだくさんで、増頁の結果、
定価は税込み1400円とアップしております。
※今回も送料は3種郵便ですから100円です。
※ご予約者のキャンセルは月曜朝までにお願いします。
※新たなご予約も受け付けております。
「増刊・吉本隆明入門」は遅れて10月半ばの予定。
「特集版・高橋源一郎」(※吉本氏のエッセイ掲載)も遅れていて、
同じころの刊行予定です。
これらは送料290円予定です。場合によってはもう少し安くなるかもしれません。
※「吉本隆明全詩集」の書評が9月21日の朝日新聞読書欄に掲載されま した。
(評者・高橋源一郎)
今ならここで無料で読めるはずです。
○「永遠の吉本隆明」橋爪大三郎著 洋泉社
刊行は11月7日と決まりました。
予価720円+税
編集の小川氏から目次をメールしていただきましたのでごらんください。
ものすごいボリュームで圧倒されますが「新書」です。
コピペできなければ省略するとこでした。パソコンは便利です。
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「永遠の吉本隆明」橋爪大三郎 *目次*
吉本隆明とはどんな思想家なのか
1 吉本隆明の全体像とその時代を考える
吉本隆明は「戦後思想の巨人」である。が……
吉本隆明の二つの側面――科学者であり文学者であること
個人的内面と客観的社会の「総体」を語る思想家
「近代」という場所から見えるもの
吉本思想と吉本読者の関係について
2 「近代という自由」と吉本思想
「近代の自由」とはなにか
日本の近代化における諸事情
戦後日本の特殊性と文学者たち――三島由紀夫
大江健三郎と江藤淳の場合
吉本思想の特質と彼が払った代償
「次」へのステップのためになすべきこと
吉本隆明の仕事を読んでみる
1『擬制の終焉』が最初の転機だった
マルクス主義と六〇年安保闘争を振り返って
なぜ多くのセクトが生まれることになったのか
吉本「スターリン主義批判」の意味したもの
団塊世代へどんな影響を与えたのか
2『共同幻想論』の独創性はどこにあるのか
『共同幻想論』の源泉を探る(1)――フロイト
源泉(2)――デュルケムと物理学
ヘーゲル思想と「逆立テーゼ」の問題
吉本「インセスト・タブー」論を構造人類学から見たとき
『親族の基本構造』を訳出し、それを紹介した頃
『共同幻想論』が先駆的な仕事である意味
3『言語にとって美とはなにか』には、フランス現代思想と同時代性がある
先行研究者たち――三浦つとむとソシュール
「品詞」研究の画期性
諸言語に共通する特性
言語本質論から文学の原理論へ
フランス現代思想との同時代性
4『心的現象論』について
社会や文学に向かう原点としての心的現象
「原生的疎外」と意識のストーリー
なぜ完結しないのか
文学の永遠の課題としての「個」
『心的現象論』の誠実さと困難
5吉本思想、八〇年代以降の仕事について
吉本サブカルチャー論とオタク的大衆文化研究の相違
何が価値あるものなのか
問題意識の喪失という事態
オタク化したニッポン
吉本隆明は間違えたのか
吉本隆明はどう闘ってきたのか
1「反核運動」の批判は、冷静な世界分析に立ってなされていた
七〇〜八〇年代、吉本隆明はどう世界情勢を受けとめていたのか
ソビエト共産党の問題と吉本思想が出発点としたこと
反核運動が背景としていたこと
2マスメディアの犯罪報道に対し、吉本隆明は原則を貫いてきた
「ロス・疑惑」と推定無罪の問題
地下鉄サリン事件の裁判をどう考えるか
オウム真理教事件はまだ終わったわけではない
消費社会の価値観と麻原彰晃について
吉本隆明は一貫して原則的立場から発言してきた
3『超「戦争論」』で見据えているものは何か
「存在の倫理」について
戦争もテロも「悪」である
国家の発展段階論と「アジア的」ということ
なぜ段階論なのか
吉本国家論の目指すもの
4橋爪戦争論の立場から
「段階論」は戦争体験からきている
それは吉本隆明の個別的選択だったのではないか……
テロは最大の「悪」であり、戦争は合法的である
個人の自由と社会の発展をどこから考えるか
吉本思想と橋爪社会学と
1私の社会学と吉本隆明
自分と社会をどうつなぐか
『共同幻想論』から構造主義へ
言語への着目
言語による構成と実在世界――言語派社会学へ
身体と権力の問題をどう考えるか
個と「逆立」しない社会思想へ
2社会学とは何だろうか
ヴィトゲンシュタイン・マルクス・レヴィ=ストロース・小室直樹
社会学のふたつの立場
コンテクストを「つなぐ」ことと「編み替える」こと
社会学的パターン認識からの脱却
〈付録〉吉本隆明はメディアである(一九八六)
あとがき
橋爪大三郎のお奨め21冊
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○猫々堂「吉本隆明資料集32」 『試行19[1966.12]』(復刻版) 1200円
※ご予約者には本日発送しました
●新本特価のご案内
「磯田光一著作集」小沢書店
全10巻の予定でしたが、途中で版元が倒産したために、
刊行されたのは(1)(2)(4)(5)(6)のみです。
(1)三島由紀夫全論考/比較転向論序説
(2)戦後批評家論/吉本隆明全論考
(4)戦後史の空間/左翼がサヨクになるとき
(5)思想としての東京/鹿鳴館の系譜
(6)永井荷風/作家論
各巻には「単行本」丸ごと及び、関係論考が増補収録されています。
「吉本隆明全論考」には審美社版「吉本隆明論」の本文全文及び、
吉本に関する文章を2段組で約100頁増補してあります。
全巻バラ売り。元価格各4800円を50%引きで特価各2400円+税。
在庫に限りがありますのでお早めにどうぞ。
○本日発売の「週刊新潮」9月11日号に、第2回「小林秀雄賞」の発表が載ってます。
新聞報道でご存じと思いますが、吉本氏が筑摩書房刊行の「夏目漱石を読む」で受賞されました。
吉本氏の「受賞者の言葉」は名刺大の囲みにて10行ほどです。
例によってこの号の余分はありませんので、他店でお求めください。
○文庫版「だいたいで、いいじゃない。」571円 文藝春秋
大塚氏の「文庫版付記」と、富野由悠季さんによる解説が新たに増えていますが、
吉本氏の文は増えていません。
○昨日発売の「サライ」9月18日号 450円 小学館
大型特集・永久保存版「蕎麦の正統」に、
「寄稿・蕎麦あれこれ話 佐渡、洗練の味」が載ってます。
カラー写真つき1頁です。高級蕎麦店ではなく、一袋170円の乾麺を推薦してるところが
吉本さんらしいとこでしょう。
自宅?で、ざるそばを食べてる写真が載ってます。
この雑誌も余分がございませんので、他店でお求めください。
そういえば5年ほど前にも、双葉社?のムック「そばの本」?だったかに載っておられた
ような記憶があります。
○福武書店(現・ベネッセ)が一般書部門を廃止したために、ながらく品切れだった
「ハイイメージ論」が筑摩学芸文庫に入ります。福武文庫同様に全3冊。
第1巻は10月8日刊行予定です。 予価1300円。解説・芹沢俊介。
●特価本ご案内
島尾敏雄「記夢志」1992年刊 沖積舎 本体価格1942円 新本特価 971円+税
この本は1973年に冥草舎社から出た本の再刊です。
内容は昭和34年から42年までの夢日記。
島尾ミホさんのあとがきがついてます。
在庫に限りがありますのでお入り用のかたはお早めにどうぞ。
○「図書新聞2003/09/06号(2644号)」229円
この号と次号と次々号に、「芹沢俊介『吉本隆明全詩集』を読む 上・中・下」が掲載されます。
今号の(上)は1面ほぼ全部です。
あいにくですがうちにはまったく余分がありませんから、他店でお買いください。
あるいは図書館でコピーしてください。
または発行所から直接お求めください。(電話03−3234−3471)
○吉本隆明&大塚英志「だいたいで、いいじゃない。 」が文庫になります
文春文庫(よ16−3) 571円 文藝春秋 9月上旬刊行予定です。
元版は2000/07刊行 1238円。
文庫化に際して増補されたり、文庫版あとがきがついたりしたかどうかは、
未刊につき不明です。
○「現代詩手帖9月号 『詩人、吉本隆明』」1238円 思潮社
本日入荷しました。
内容は下記の通りです
・インタビュー「わたしのものではない〈固有〉の場所に」(聞き手・芹沢俊介)
・吉増剛造+宇野邦一 対話「影の縁にある光」
・エッセイ
鶴見俊輔、岡井隆、入沢康夫、桶谷秀昭、北川透、樋口覚ほか全11名
・論考
岩成達也、瀬尾育生、鈴木一誌、丹生谷貴志、山城むつみほか全7名
※増頁特集となっていて通常号より100円ほど高いようです
全232頁中140頁ほどが吉本特集です
※予告では目玉だった、吉本さんの「書き下ろし新詩篇」と「詩学序説・続」 が来月号
に載ることになりました。 入稿済みなのに営業上分載にしたのか、あるいは締め
切りに間に合わなかったのかは不明です。しかし入稿しておれば、少なくとも片方
は載ったでしょうから、おそらく著者の都合でしょう。もしも、またまた締め切りに間
に合わなかったら、11月号も吉本特集になるかもしれません。
○「米沢時代の吉本隆明(仮題)」梟社 12月頃刊行予定
斎藤清一さんの編集によるパンフ「米沢時代の吉本隆明」は7号まで出てますが、
先日来店された折りに、梟社からまとめて出す予定だとおっしゃてました。
パンフそのままなのか、増減があるのかなどはまだ不明です。
※「米沢時代の吉本隆明」のパンフは6号のみ在庫ありますが、その他の号
は売り切れです。
※今回のお知らせは、とてもややこしいので、おちついてお読みください。
○「「現代詩手帖9月号 増頁特集 詩人、吉本隆明」1238円 思潮社
こちらは先にお知らせ済みで、ご予約もいただいております。
8月28日発売の予定です。
ご予約者には入荷次第発送します。
ややこしいのはここからで、来月号もまたまた吉本特集です。
○「現代詩手帖10月号 吉本隆明とは」思潮社 9月末刊
内容は下記の通りです
・吉本隆明 「書き下ろし新詩篇」
・吉本隆明 「詩学序説・続」
・インタビュー(聞き手・芹沢俊介)
・三浦雅士+瀬尾育夫+高橋源一郎「吉本隆明とは何か」
・アンソロジー「吉本隆明代表詩選」
・石川九楊、赤坂憲雄ほかのエッセイ
・アンケート
・吉本隆明作品年譜
※ごらんのように9月号の予告とかなりだぶりますから、
1冊の予定が編集中に2冊に増えたのでしょう。
9月号の内容は入荷しましたらお知らせします。
それから増刊号も出ます。
○「2003年現代詩手帖増刊(3) 吉本隆明入門」予価不明 思潮社 9月末刊
これは齋藤慎爾さんが、吉本についての、埴谷雄高、島尾敏雄、中上健次、橋川文三、
磯田光一、江藤淳、吉増剛造ほかの、過去論考・エッセイから選んだ編集ものです。
単行本未収録の論考はあるようですが、書き下ろしはないようです。
さらに、ややこしくなりますが、過去の増刊2種が<新装重版>されます。
どちらも9月末の予定です。
○「1972年現代詩手帖増刊(1) 吉本隆明」
○「1986年現代詩手帖増刊(2) 吉本隆明と<現在>」
※ご注文の際にはくれぐれもお間違えのないようにお願いします
※「現代詩手帖」は3種郵便物ですから、送料は100円程度ですみます。
○思潮社版「吉本隆明全詩集」25000円 総重量約2.5キログラム
入荷しました。ご予約の皆様には発送済みです。
「全詩集」内容見本お入用の方はご連絡ください。
次回ご注文品発送時に、覚えていたら同封いたします
○「週刊新潮 8月14/21合併号 本日発売 320円
新潮社広告部特別企画
「吉本隆明さんが語る『人生の作法』」というのが、10頁にわたって写真付きで載ってます。
初孫の話などもしておられます。ただし、10頁とはいっても広告がメインであって、
吉本さんは正味3ページ分くらいです。
うちは週刊誌はほとんど売れないので入荷数冊でした。
もう在庫ございません。
お近くの書店かコンビニでお買いください。
○「吉本隆明全講演ライブ集(06)親鸞:『最後の親鸞』以後」
CD6枚組(計420分) 発行・吉本隆明全講演CD化計画 9000円
※本日入荷しました。ご予約者には本日発送します。
今回も送料はサービスです
○「現代詩手帖9月号 増頁特集 詩人、吉本隆明」思潮社 8月末刊行
「全詩集」の刊行にあわせて、吉本氏の特集号が出ます。
通常号が1200円ですから、増頁で1300〜1500円くらいの定価でしょう。
この雑誌は三種郵便物ですから、送料100円にて通販可能です。
ご予約ください。
内容は下記の通りです
・吉本隆明 「書き下ろし新詩編」
・吉本隆明 「詩学序説・続」
・インタビュー(聞き手・芹沢俊介)
・吉増剛造と宇野邦一の対話「〈固有性〉をめぐって」
・石川九楊、樋口覚ほか全13名のエッセイ
・大澤真幸、鈴木一誌ほか全7名の論考
・吉本隆明作品年譜
○「吉本隆明全詩集」の全容が明らかになりました
総頁数1812頁、菊判背継上製二重函入、
第1部 定本詩集
第2部 新詩集以後
第3部 記号の森の伝説歌
第4部 初期詩編
第5部 言葉からの触手
あとがき
年譜(高橋忠義 編)
解題(齋藤慎爾 )
著作目録
○「現代詩手帖特集版 高橋源一郎 GEN'ICHIRO BOOK」予価1600円
この本に吉本氏がエッセイを掲載されることになってます。
「現代詩手帖8月号」の裏表紙の広告に載ってました
この広告には吉本氏の推薦文が4行載ってますが、エッセイの一部か、広告のための別文
なのかは不明です。近刊としかわかりませんがご予約ください
○下記の本は版元の都合により店頭より回収し絶版となります
「悲しい火だるま:評伝三好十郎」片倉紀男著
2500円 日本放送出版協会
※吉本氏の書き下ろし序文つき
又聞きですが、引用の仕方について何らかの不備があったからとのことです。
○思潮社版「吉本隆明全詩集」は来週初めに入荷しそうです。
キャンセル及び新たなご予約はお早めにどうぞ。
○猫々堂「吉本隆明資料集31『試行18[1966.08]』(復刻版) 」1200円
※本日入荷しました
○「吉本隆明全講演ライブ集 第7回第6巻」はやや遅れています。
現在のところ、7月31日か8月1日に入荷の予定です。
○思潮社版「吉本隆明全詩集」もやや遅れています。
近日刊行らしいとしかわかりません。
○橋爪大三郎さんの「吉本論」はタイトル未定ですが、洋泉社新書yの一冊として、
10月に刊行予定だそうです。
○ぜんぜんチェックしてませんでしたが、「ほぼ日刊イトイ新聞」の「まかないめし」に
新ネタが一挙に掲載されてました。
http://www.1101.com/makanai3/index.html
《吉本隆明・まかないめし番外。老いのこととか、人類の言語の獲得とか。》
2003-06-18 第1回 佃島っていうところは。
2003-06-19 第2回 転べば、とまる。
2003-06-20 第3回 精神を知るための行動って。
2003-06-22 第4回 中のことを、中でもってわかること。
2003-06-23 第5回 猫だって人語を解する。
2003-06-24 第6回 おあつらえむきに、いくもんか。
○思潮社版「吉本隆明全詩集」の定価が決定しました。
予告通りの本体価格25000円です
刊行日はやや遅れそうですが、むやみに遠くはないような感じです。
※高価本のことゆえ、三月書房では国内送料無料で通販いたしますからご予約ください。
発行部数は不明ですが、常識的に考えると500部程度でしょう。
重版の可能性もあまり高くはなさそうですからお早めにご予約ください。
○「樹が陣営 25号」総特集:吉本隆明 1200円 編集工房 樹が陣営
※詳細目次はこちら
ながらくお待たせしましたが、ついに入荷しました。
280ページで1200円はかなりのお買い得でしょう。
これもデフレの影響でしょうか?
すぐに売り切れそうですから、予約されなかった方はお早めにどうぞ
なお、地べたでは三月書房のほか、池袋のぽえむ・ぱろうる、神田の東京堂と三省堂、
高田馬場の芳林堂、大阪のりょうざんぱく、三鷹の橙書房、新宿の模索舎でも売ってるそうです。
○編集工房 樹が陣営の企画編集で、橋爪大三郎さんの吉本論が洋泉社新書で近刊とのことです。
○「吉本隆明が語る戦後55年(11):詩的創造の世界」 2000円 三交社
附:「情況への発言:ハンセン病と日本的『聖卑一体』の考え方」
:「心的現象論(5)」
:三上治「独立左翼論(7)」
○「吉本全講演CD」は20日過ぎに延びました
○「試行復刻版18」は15日ごろの予定です
○思潮社版「吉本隆明全詩集」予価25000円 7月中旬刊予定
※これまで刊行された「既刊詩集」のすべてと、「未刊行詩編」、 いままでどこにも収められ
ていなかった「未収録詩編(『記号の森の伝説歌』の原型となった“野性時代”連載詩編など)」、
および膨大な「年譜」「解題」「著作目録」を附す。
<以上は“現代詩手帖”7月号広告より抜粋>
※定価や刊行時期はまだ変更の可能性が少しあるようです
※未確定の部分がございますので、ご予約はしばらくお待ちください。
ただし、部数は十分に確保出来る予定です。
▲(その1)2001年分、2002年分はこちらへ
▲(その2)2003年上半期分はこちらへ
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