トリニティ・フロアランプ

日本人が日常的に椅子座の生活を営むようになって半世紀あまりが過ぎ、ようやく馴染んできたように思われます。
単純で控えめ。静かで人工的過ぎないモノを美しいと感じる心を確かに受け継いでいる私たちにとって、「あかり」は生活様式は変化しても、やはり必要なところにほんのりと灯る存在であってほしいものです。
壁や天井に固定されないフロアランプは、まだまだ日本人には馴染みが薄い存在ですが、よく考えてみると、私たちが家具を得る以前に生活に無くてはならない存在であった、行灯(あんどん)の発展系のような気がします。行灯は簡単に持ち運びができて主張しすぎることもなく、身近な素材で出来上がっていました。紙や木、鉄や竹などです。
これらを行灯という形態に縛られることなく、また奇をてらうこともなく、現代の生活にあわせて素直にかたちにしたモノが「トリニティ・フロアランプ」です。竹をそのまま用いる3本の脚は、使い手でも容易にカットができるため、それぞれのライフスタイルにあわせて、必要な高さの「あかり」を得ることが可能となります。

トリニティ・フロアランプは、現在構想中のプロダクトです。

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