障害者シンクロのあゆみ

1.はじまり(1982年)
障害者シンクロナイズドスイミングが始まったのは、1982年京都障害者スポーツ振興会が取り組んでいた水泳教室を終了した人たちの、「もっと泳げるようになりたい。」「もっといろいろな泳ぎができるようになりたい。」という願いから始まり、様々な障害を持つ人たちが楽しみながら水泳に取り組めるように、また、京都障害者総合スポーツ大会の水泳大会の部の開会式でエキジビションということから、シンクロナイズドスイミングに取り組むことになりました。毎年8月に開催されるその水泳大会の場で発表することを目標に、サークル活動として障害者シンクロナイズドスイミングが続いてきました。
2.京都国体(1988年)
その後、1988年第24回全国身体障害者スポーツ大会(京都大会)水泳競技開始式に、公開競技として障害を持つ人と持たない人が共にシンクロナイズドスイミングに取り組み発表しました。これを契機として、1991年の第27回の石川大会においても公開競技として発表。1997年の第33回の大阪大会においても発表されました。
3.フェスティバル開催(1992年)
このように京都を中心として少しつつ広がりを見せてき、他チームとの交流の場をとの願いから、1992年5月全国に呼び掛けて(財団法人)京都障害者スポーツ協会、京都障害者スポーツ振興会主催のもとに、第1回障害者シンクロナイズドスイミングフェスティバルが開催され、現在の年1回のフェスティバルに至っています。東京・石川・群馬・大阪・兵庫・京都の6都府県51名。
4.全国障害者シンクロナイズドスイミング連絡会発足(1996年)
このフェスティバルの開催を契機に、回を重ねるごとに参加者が増加し(第1回約50人、第9回約240人)チーム数も増えて(第1回 6チーム、第9回 チーム)きたことから、フェスティバルの運営や各チームとの連絡、障害者シンクロをまとめていく組織が必要と考え、1996年「全国障害者シンクロナイズドスイミング連絡会」も発足しました。
5.第6回フェスティバル東京開催(初の京都以外開催:1997年)
東日本への普及を願って初めて京都を離れて東京都多摩障害者スポーツセンターで開催。第7回以降はまた京都に戻り以降は京都で続けて開催される。
6.第10回フェスティバル(10回記念大会)開催予定(2001年)
2001年5月13日開催予定。
7.第1回全国障害者スポーツ大会(仙台大会:2001年)
今まで別に開催されていた身体障害者の大会とと知的障害者の大会が初めて一つになった記念すべき大会で水泳競技の開始式に発表予定。
8.京都障害者スポーツ協会と京都障害者スポーツ振興会の協力
障害者シンクロがこのように発展してきたのは、京都の障害者スポーツへの熱心な取り組みによる物だということを忘れてはならないと考えています。京都障害者スポーツ協会は、年間を通じてシンクロの練習が行いやすいようにプール全面使用に時間を特別に保障したり、水中音響設備を常備するなどの配慮をしています。また、京都障害者スポーツ振興会は、組織の中の普及部にシンクロ担当をおき、発足当初から力を入れています。
9.様々な協力
この両者だけでなく、フェスティバル開催に様々な形で援助してくださる方々、関心を寄せていただいている水泳関係、医療関係、障害者スポーツ関係等々、多くの人々に支えられて障害者シンクロナイズドスイミングが、スポーツとして発展してきていると考えています。