ユスティニアヌス
ギリシア語錬金術文献集成
TLG 2956
アーフリカーヌス
001
術知がひとつの染色についてすべてを語ってきたことについて
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[人物]
ユーリウス・アーフリカーヌス
Sextus Julius Africanus (後160/170年-240頃)
イェルーサーレーム(エルサレム)出身と思われる歴史家。220年頃ローマへ赴き、アレクサンデル・セウェールス帝(在位・222-235)の命でパンテオン内に公開図書館を設立した。最初のキリスト教年代史家として知られ、天地創造(前5499)から後221年に至る主著『年代誌 Khronographiai』5巻(ギリシア語)は、聖書と聖書以外の出来事を並列して比較記述しており、後500年に世界は終焉を迎えると説いている(引用断片のみ伝 存)。この書はカイサレイアのエウセピオスの『年代記』の基本資料となった。その他、「福音書」に見られるイエースース(イエス・キリスト)の2種類の系図間の不一致を解釈した書簡や、『ダニエル書』のスザンナ物語を全くの捏造だと看破したオーリゲネース宛ての書簡、魔術はじめ医学や戦術、農業など種々の分野に関して記した『ケストイ Kestoi』 (24巻)の筆者であったことが知られている。
Euseb. Hist. Eccl.I-6, -7, 6-23, -31, Chron./Hieron. De Vir. Ill. 63/ Socrates Hist. Eccl. 2-35/ Phot./ Suda/ etc.
(松原國師『西洋古典学事典』)
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