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ダゴン(Dagon)

Dagon.gif  ペリシテ人の海の神。ヤハウェの主な敵の1人である(『士師記』 16: 23)。ダゴンの姿は人魚、魚人間、あるいはへビ人間であった。ダゴンは、ぺリシテ人の間では、アスタルテーに相当するアタルガティスと結ばれた。アタルガティスは自分と双子の姉妹であるミケーネのデーメーテールと同じように、大地と海の女神であったため、夫のダゴンもまた農業と漁業の守護神となった。カナンでは、ダゴンは「穀物神」ダガンであった。ダガンはバールの父親で、アナト(カナン人の太女神)と結ばれた。聖書の中で悪く言われたために、ダゴンは、自然、キリスト教の地獄の中の主要なデーモンになってしまった。


Barbara G. Walker : The Woman's Encyclopedia of Myths and Secrets (Harper & Row, 1983)



 西方セム系の神。ウル第3王朝時代、ニップル市近郊の穀倉ブズリシュ・ダガン(現代名ドレヘム)に公式の祭儀所があったという。アモリ人、カナン人の最高神。ユーフラテス上中流域でも崇拝された。冥界との関連性も。(『古代メソポタミアの神々』集英社、2000.12.)


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