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ニーケー(Nivkh)


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 「支配」または「勝利」を意味し、生誕の川の擬人化であるステュクスStyxから生まれた古代ギリシア以前の時代の女神。ニーケーの生んだ子がパッラス〔男根の意〕であった[1]。


[1]J. E. Harrison, 72-73.

Barbara G. Walker : The Woman's Encyclopedia of Myths and Secrets (Harper & Row, 1983)



 《勝利》の意で、その擬人化された女神。ローマのウィクトーリアVictoria。

 ヘーシオドスは彼女をティーターン神族のパラースとステュクスとの娘で、ゼーロース《競争心》、クラトスKratos《支配》、ビアー《暴力》の姉妹としている。オリュムポスの神々をたすけてティーターン親族と闘ったので、ゼウスに賞せられた。

 彼女はまた競技の勝利の女神であり、ペルシア戦争の勝利は彼女の人気を急激に増大させた。

 彼女はよく軍の女神としてアテーナーに従って表されている。普通有翼の若い女神として造形美術で表現され、オリュムポス出土のパイオーニオスPaionios作およびサモトラーケーSamothrake出土の有名な像が残っている。彼女はギリシア各地に神殿を持っていた。(『ギリシア・ローマ神話辞典』)


[画像出典]
Nike
Collection: Tampa Museum of Art
Museum Catalogue Number: Tampa 86.63
Beazley Archive Number: 207632
Summary: Side A: flying Nike.
Ware: Attic Red Figure
Shape: Nolan amphora
Painter: Attributed to the Dresden Painter
Date: ca 470 - 460 BC
Period: Early Classical