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パルテノーン(Parqenwvn)

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 《処女の部屋》の意で、女神の神殿の一部にこの名が用いられた。最も有名なのはアテーナイのアクロポリス山上の処女神アテーナーの神殿である。

 女神の添え名はアテナ・パルテニア(処女アテナ)であり、この添え名を持つ女神の異形は他にも多くある。マグデブルグ(東ドイツ西部の都市)の古い名はパルテノポリス(「処女の都市」)であり、ウェヌス〔ヴィーナス〕・パルテニアに捧げられた町であった[1]。パルティア(「処女の国」の意。アジア西部カスピ海南東方にあった古代国家)は、処女アルテミスを崇拝したスキタイ人の故郷であった。パルティア人は紀元前250年から西暦191年にいたるまでペルシアを支配した。


[1]Borchardt, 85.

[画像出典]
The Ancient City of Athens: The Acropolis - Parthenon