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4.T. (1) 第4巻4.C.(T) 以下 の内容が第4巻に含まれる。 (1)序。
(T) 序。(1) さて、出生に先立つ事柄と、当の出生時に観想できる事柄は、さらにまた出生後の事柄のうち、気質の一般的性質が現れるかぎりの固有の事柄ともども、ほとんど以上の内容であろう:しかし外的な出来事や、続いて起きる将来的な出来事のうち、富の獲得に関わる遇運と誉れに関わる遇運とのロゴスが先行して区別されるが、富の獲得に関わる遇運は身体の親密さに結びつき、誉れに関わる〔遇運〕は魂の〔親密さ〕に〔結びつく〕。 4.2. (T) 富の獲得に関わる遇運について。(1) そこで、富の獲得に関わる事柄はいかなる内容かは、いわゆる遇運籤〔III.10〕から、しかし遇運籤のみから把握されなければならない、これにおいて、寿命に関する〔議論〕の際に、原因と我々の云う事柄ゆえに、昼間に起こる事柄のためにも、夜間に起こる事柄のためにも、常に、太陽から月までの隔たりを我々は数え始める。そこで調査すべきは、この仕方を確定する1/12の宿の支配権を握る〔星々〕と、我々が初めに規定した、これらが力能と親密さの仕方でどのようであるか、である。さらにまた、それらと共通の組み合わせ形体をとる〔星々〕、あるいは、同じ党派または反対の党派に属する〔星々〕を圧倒する〔星々〕を〔調査しなければならない〕:なぜなら、この〔遇運〕籤〔Cf. ii, 7. iii, 2.〕の支配権を握っている〔星々〕、特に光源体〔太陽、月〕によって親しく証言される場合には、大金持ちをつくるからである:だから、クロノスの〔星〕は建築現場、あるいは農業、あるいは海運事業を通して、ゼウスの〔星〕は信実あるいは後見あるいは神官職を通して、アレースの〔星〕は将軍職や嚮導を通して、アプロディーテーの〔星〕は友愛事あるいは女からの贈り物を通して、〔大金持ちをつくる〕。 (3) ヘルメースの〔星〕は言説と交易を通して〔大金持ちをつくる〕。特別には、クロノスの〔星〕は富に関わる遇運と同宿すると、ゼウスの〔星〕に組み合わせ形体を共有される場合には、とりわけゼウスの〔星〕が二重身宮に遇在するか、あるいはまた月の合を堅持する場合には、 相続権を (4) 獲得する:というのは、そのとき、子づくりをも受け入れて、他人の〔財産〕までも相続するからである:また宿の主星と同じ党派の〔星々〕が宿の主星の証言を受けるなら、不浄な所有物を守りとおすが、もし反対の党派の〔星々〕が君臨するトポスを障弊するか、基本点を過ぎてからこれらの〔トポス〕を占めると、清浄な〔星々〕となし、一般的好機を握る〔星々〕があるのは、基本点や後続する〔宮〕に対して原因をつくる〔星々〕の接近によって把握されるからである。 4.3. (T) 誉れに関わる遇運について。(1) そこで、誉れと、そのような幸運とに属する事柄を、光源体〔太陽と月〕の構成と、槍持の星々の[それら〔光源体〕との]親密さから考察しなければならないだろう:なぜなら、両方の光源体と基本点、あるいはまた両方、あるいはまた片方、特に党派の〔片方〕が男性宮にあるとき、太陽が夜明け頃に、月が (2) 日暮れ頃にそうであるとき、生まれる児らは王になるだろう。また、もし槍持の星々がみずからも基本点にあるか、地平上の基本点に対して組み合わせ形体を共有するなら、偉人たち、権力者たち、世界帝王になりおおせるだろう、さらにまた、地平上の基本点の右で槍持星たちが組み合わせ形体を共有するなら、より幸福と〔なるだろう〕、だがもしそういうふうである他の〔星々〕のうち太陽だけが男性〔宮〕に、月が女性〔宮〕にあり、光源体の片方が基本点にあると、嚮導する〔星々〕のみが生死の支配星となるが、もし (3) 槍持の星々が基本点にあったり、あるいは基本点のために証人に立ったりすることもないなら、誉れにおいても、ある程度花冠に飾られ、あるいは激励され、あるいは指揮官の誉れ、あるいは神官の誉れで偉大なだけで、 (4) 嚮導的に〔偉大な〕わけではない。だがもし光源体の方は基本点上にないが、槍持星の大多数が基本点上にある、あるいは基本点と組み合わせ形体を共有するなら、誉れの点ではそれほど顕著にならないが、都市の先導、人生における先取性に関して程よい〔誉れ〕を受ける:しかしながら、槍持〔星〕が基本点に同宿しないと、諸行為にとって進歩なしとなり、最終的には偶運において卑しく悪行的となるが、それは光源体のどちらもが基本点上になく、男性宮に偶在することも、 (5) 善行する〔星々〕によって槍持になってもらえない場合である。されば、前述の精査の一般的な範型とは、諸々の誉れのある種このような増大を有するが、それらの中間の体系の方は万様であるので、光源体と、それらの槍持の特別な交替や、槍持に対する支配から (6) 推定しなければならない。なぜなら、それ〔支配〕が党派を有する〔星々〕あるいは善行する〔星々〕に関して確定しているときは、正当的にしてより的確に誉れと整合するが、逆の者たちあるいは悪行する者たちに関しては、主従性やより危うさが、また将来の誉れの種類の方は、槍持ちの星々の固有性から観照しなければならない、その所以こそは、クロノスの〔星〕は、多くの時の獲得と金銭集めのために槍持に対する主権を有して権勢を揮うが、ゼウスの〔星〕ないしアプロディーテーの〔星〕は、優美と贈り物と名誉と高邁のために、だがアレースの〔星〕は将軍や勝利や配下の者たちの恐怖のために、ヘルメースの〔星〕は賢明さあるいは教育や世話や諸行事の管理によって〔権勢を揮う〕からである。 4.4. (T) 行為の性質について。(1) で、行為の支配権を有する〔星〕は、2つのトポス(太陽と天の中央の宮と)に由来するものにおいて把握される:というのは、太陽の最も近くに夜明けの顕現としてつくられる〔星〕と天の中央上の〔星〕とを、特に月のとの合を保持する場合に、考察する必要があり、そして述べられた両方の〔位置〕を有する星が同じである場合には、この〔星〕にのみを援用するべきであるが、最も近くに顕現をつくられる〔星〕と、天の中央や月と同宿する〔星〕が別々である場合は、あらかじめ我々が説明しておいた〔iii, 2.〕仕方にしたがって、宿の支配の統治により多くの賛成票を得る〔星〕に (2) 第1位を与えるべきである:だがもし、出現をつくられる〔星〕も、天の中央上にも1つの星も見出せない場合は、その主星を、時期の重要性と対比して観察しなければならない:なぜなら、そのような〔星々〕は一般に不活発だからである。 そこで、行為の家長権を握る星は我々によってこのように規定されたが、諸々の行為の性質の方は、アレース、アプロディーテー、ヘルメースという3つの星の特質と、〔これらの3星が〕通過する諸宮の〔特質〕とから〔規定される〕。 (3) なぜなら、ひとがあっさり云うように、ヘルメースの〔星〕は行為することをもたらして、書記、代理人、計算家、教師、交易商人、両替商、占い師、星占い師、供犠神官や、総じて文字、解釈、授与、取得によって活動する者たちをつくり、クロノスの〔星〕が彼の証人に立つと、他人の家政、あるいは夢判断、あるいは、占いや脱魂を口実にした神殿の常連者をつくるが、ゼウスの〔星〕なら、立法者、雄弁家、偉大な顔役との知己を得た常連客を〔つくる〕。 (4) だが、アプロディーテーの〔星〕が行為することをもたらすと、花々あるいは香油の香気、あるいは酒あるいは色あるいは染料あるいは香料あるいは装身具において諸行為を有する者たち、例えば香水商人、花冠編み、宿屋の亭主、居酒屋、薬剤師、織工、香辛料商人、画家、染色工、衣服屋をつくる:またクロノスの〔星〕がこれの証人に立つと、享楽と飾りのための品々を扱う魔術師、毒草師、ポン引き、これらに似た事で生計を立てる者たちをつくる。だがもしゼウスの〔星〕が〔証人に立つ〕なら、競技者、花冠を戴く者、誉れに値するとみなされる者、女性の手引きで進み出る者を〔つくる〕。 (5) だが、アレースの〔星〕が太陽とともに組み合わせられると、火を使って活動する者たち、例えば料理人、鋳型職人、焼灼者、鍛冶屋、鉱山労働者、青銅職人をつくる:だが太陽とは別にあると、鉄を使って〔活動する者たち〕例えば船大工、大工、百姓、石切人、石細工人、宝石商、薪割り人、その手下たちをつくる。またクロノスの〔星〕がこれの証人に立つと、船乗り、あか水汲み、地下の溝掘り人、画家、野獣飼い、料理人、死体を開く者をつくる。だがもしゼウスの〔星〕が〔これの証人に立つ〕と、将兵、召使い、収税人、宿屋の亭主、船頭、供犠の助手をつくる。 (6) だが今度は、行為をもたらす〔星〕のなかの2つが見出された場合、ヘルメースの〔星〕とアプロディーテーの〔星〕が宿の支配権を握ると、音楽、楽器、旋律、あるいは詩、韻律に起因する諸行動を、特にそれらのトポスを交換したときに、つくる:なぜなら、俳優、夢判断者、奴隷商人、楽器制作者、弦張、劇場の労働者、俳優、奴隷の売買人、楽器の製作者、合唱団の団員、弦張り、合唱隊員、女職工、蜜蝋職人、肖像画家を〔つくる〕からである:だが今度は、クロノスの〔星〕がそれらの証人に立つなら、上述の類に関係する者たちや、女の粧飾品を商う者たちを〔つくる〕が、もしゼウスの〔星〕が〔証人に立つ〕なら、弁護士、会計局の監督、公共事に精励する者たち、子供らの教師、 (7) 群衆指導者を〔つくる〕。 だがもし、ヘルメースの〔星〕とアレースの〔星〕とが同時に行為の支配権を握ると、彫刻家、武具制作者、神聖文字刻印家、肖像画家、相撲家、医者、外科医、告発者、姦淫者、悪漢、偽造者をつくる:またクロノスの〔星〕がそれら〔の星〕の証人に立つと、人殺し、窃盗犯、強盗、盗賊、追放者、無頼漢をつくるが、ゼウスの〔星〕が〔証人に立つ〕なら、航海好きあるいは一騎打ち好き、乱暴者、恐ろしい者、お節介、他人の事に介入して、そういう事によって (8) 獲得する者たちを〔つくる〕。 だがもしアプロディーテーの〔星〕とアレースの〔星〕とが行為の宿の支配権を同時に握ると、染色者、香料商人、錫作り、鉛職人、黄金作り、銀細工師、農耕民、武装した踊り手、薬剤師、医師、薬草を治療に使う者たちを〔つくる〕が、クロノスの〔星〕がそれらの証人に立つと、聖なる動物の付き添い、人間どもの埋葬者、葬送者、葬儀において笛吹く者、タンバリンを打つ者、神来情態になる者たち、秘儀や葬儀や流血のある所に行きつける者たちを〔つくる〕、だがゼウスの〔星〕が〔証人に立つ〕なら、神殿にお抱えたち、夢判断者、神器運び、女たちの監督者、結婚や取り持ちの仲介者や、このような事柄によって生計を享受すると同時に、 (9) 無頓着な者たちを〔つくる〕。 さらにまた、行為することをもたらす〔星々〕が所属する諸々の宮のうちでは形相的な特質は、諸行為の多彩さに寄与するところがある:例えば、人間の形をした〔宮〕は、あらゆる科学的〔探求〕と人間の用に〔〕にある意味で共働するが、四足〔獣宮〕は、金属的・交易的・家政的・大工的〔仕事〕に、転換〔宮〕や昼夜平分〔宮〕は通訳指摘、変化的、測定的、農業的、神官的な〔行為?〕を、だが陸棲的〔宮〕や水棲的〔宮〕は、水中の、また水による〔行為〕や、植物に関係するのや、船大工に関係する〔行為〕を、さらに墓、あるいは酢洗い、あるいは塩漬け、あるいは (10) 冷凍〔?〕に関わる〔行為〕を。 固有的には、今度はもし月が能動的トポスを保持し、合からの軌道をヘルメースの〔星〕とともに保持するなら、金牛宮と磨羯宮と巨蟹宮においては、占い師、供犠官、皿占い師を〔つくる〕が、人馬宮や双魚宮においては、死者占い師や、ダイモーンを動かせる者たちを、処女宮や天蝎宮においては、マゴス僧、星占い師、預言者、前知力を有する者たちを〔つくり〕、天秤宮と白羊宮と (11) 獅子宮にあると、神来情態にある者たち、夢判断者たち、悪魔払い師たちを〔つくる〕。 そこで、これらの諸行為の形相の方は、性質上の形相において以上のような〔仕方〕によって、だがそれらの大きさの方は、宿を支配する星々の力能から推測されねばならないだろう:なぜなら、それらが上昇星または基本点に後続する〔星々〕なら、独立した諸行為をつくるが、沈む〔星〕ないし基本点を後にした〔星々〕なら、行為を受ける〔行為〕をつくり、また善行する〔星々〕によって圧倒されると、偉大で、誉れあり、儲けになり、誤りなく、魅力的な〔諸行為〕を、だが、悪行する〔星々〕のもとでは、卑しく、不名誉で、富を得ることなく、危険な (12) 〔諸行為〕を、クロノスが反対証言すると、寒さと色の混合を、だがアレースが〔反対証言する〕と、危険を見舞う錯乱した〔諸行為〕を、だが両方が〔反対証言する〕と、完全な反乱において、一般に、増大または減少の期間は、今度は、効験の原因となる星々の、夜明けと日暮れの基本点に対するいつもの配置によって観想される。 4.5. (T) 和合について。(1) これに続くのが和合に関するロゴスであるとき、法習上の男と女の共生に関する事柄に関しては、以下のように考察すべきである。片や、男たちのためには、彼らの月を、それがどうのようであるか望見しなければならない。例えば、第1に東の四分円にあると、男たちを初婚ないし、年齢的により若い〔女たち〕と婚約する者とさせるが、西にあると、晩婚者あるいはより年長の〔女たち〕と結ばれる者とさせるが、もし〔太陽の15度以内の〕光線のもと、クロノスの〔星〕と (2) 共有する組み合わせ形体をとるなら、最後まで非婚者とする。次に、もし単相宮あるいはまた星々のひとつと結びついているなら [025] 、1度きりの結婚を成就するが、もし二重身〔宮〕あるいはまた多重身〔宮〕あるいはまた同じ宮の中でより多くの〔星々〕と合になるなら、何度もの再婚者とする。また、接触においてであれ証言においてであれ合を堅持する星々は善行する星であって、善き女たちを娶るが、 (3) 行為の主権を有する〔星〕は、2つの仕方で、つまり、太陽と、天の中央にある宮とから、把握される:例えば、クロノスが合を堅持すると、女たちを働き者で口やかましい者に、ゼウスなら、真面目で家政的な者に、アレースなら勇敢でいうことをきかない者に、アプロディーテーなら、快活で器量よく優美な者に、ヘルメースなら、賢くて鋭敏な者に、さらにアプロディーテーが、ゼウスないしクロノスないしヘルメースといっしょなら、生活に役立ち、夫を愛し、子どもを愛する者に、だがアレーストいっしょなら、勇敢で、 (4) 逆らうことなく、無知な女を娶る。 片や、女たちのためには、彼女らの太陽を望見しなければならない、それ〔太陽〕自身も今度は東の四分円にあると、しかじかの状態にあるそれ〔太陽〕を有する女たちを、あるいは初婚者、あるいはより若い〔男〕と結ばれる女とするが、西の〔四分円〕にあると、晩婚者ないし、年齢的により年長者と結ばれる女たちとし、また単相宮に偶在するか、夜明けの星たちの中で結合すると、1度きりの結婚をする者を、だが今度は二重身〔宮〕ないし多重身宮、あるいは (5) またより多くの夜明けの〔星々〕の中で組み合わせ形体を共有すると、何度もの再婚者を〔つくる〕。そこで、クロノスが同様に太陽と同じ形態をとると、落ち着いた、有用な、愛労する男たちを得るが、ゼウス〔がそう〕だと、真面目で、雅量のある〔男たち〕を得、アレースが〔そう〕だと、向こう見ず、非情、いうことをきかない〔男たち〕を得、アプロディーテーが〔そう〕だと、清浄で容姿のよい〔男たち〕を得、ヘルメースが〔そう〕だと、生活に役立つ〔男たち〕を得るが、アプロディーテーがクロノスとともに〔そう〕だと、のろまで、性愛においてより慎重な〔男たち〕を得るが、アレースとともなら情熱的で堕落的で、姦淫罪を犯す〔男たち〕を得、ヘルメースとともに〔そう〕だと、 (6) 子どもたちにそそられる〔男たち〕を得る。今、我々が東の四分円と言っているのは、太陽の場合には、昇る宮と沈む〔宮〕との徴に先行する〔徴〕、月の場合には、同道〔新月〕と満月とから半月までの〔徴〕、述べられたものらに対座にある〔徴〕のことである。 (7) そこで、共生が一般に持続するのは、両者の出生の光源体が偶運と共和的に組み合わせ形体を共有する場合、つまり、互いに三合にあるか六合にある場合、特に、これが交換的に結果する場合であるが、より甚だしくそうであるのは、男の月が女の太陽に対して、より多い場合である。だが、偶然事からの離婚や完全な無縁化が起こるのは、光源体の前述の反乱、ないし、無縁宮に偶在する、ないし、対座ないし四分宮に偶在する場合である。共和する光源体を、星々のうち善行するものらが組み合わせ形体を共有するものとして右からアスペクトを採ると、快適、親切、利するものとして保持するが、悪行する〔星々〕なら、闘争的、 (10) 無恥、必罰的な〔共生〕を持続する。同様に、不協和な騒ぎの場合にも、善行する〔星々〕が光源体のために証言すると、その共生を完全には断ち切ることはなく、親切さと愛情深さとを保った (11) 男性的精神と回想をつくる。だが、悪行する〔星々〕なら、一種の虐待と暴行を伴った離婚をつくる:そこで、ヘルメースの〔星〕のみがそれらといっしょになるなら、醜聞と告発にまみれるが、アプロディーテーの〔星〕といっしょなら、姦淫ないし毒殺あるいはそういったものらに〔まみれ〕、いかなるものであれ他の仕方で生じる和合は、アプロディーテーの星とアレースの〔星〕とクロノスの〔星〕を望見して判断しなければならない:なぜなら、それらが光源体と親密に同在するなら、共生をも親密にして (12) 合法的なものとするからである:なぜなら、アプロディーテーの〔星〕が述べられた星々の各々に対する親類関係を有するように、アレースの〔星〕に対しては、互いに三角宮にある昂揚を有するからこそ、同じ盛りにある顔において、クロノスの〔星〕に対しては、今度は三角対において互いの宿を有するからこそ、年長の顔において、親類関係を有するからである。 ここからして、アプロディーテーの〔星〕は、アレースとともには端的に恋情的な構成をつくるが、ヘルメースの〔星〕がやって来ると醜聞をも〔つくり〕、共通的で同宿する宮、つまり磨羯宮、双魚宮においては、兄弟姉妹 (13) ないし同族たちの縁組みを〔つくる〕:また男たちの場合には、もし〔金星が〕月といっしょにあるなら、2人の姉妹あるいは同族と結託する男たちをつくるが、女たちの場合には、ゼウスの〔星〕と〔いっしょになる〕なら、2人の男兄弟あるいは同族たちと〔結託する女たちをつくる〕。 だが、今度はクロノスの〔星〕とアプロディーテーの〔星〕がともに偶在すると、単純には、共生を快適で確かなものとするが、ヘルメースの〔星〕が加わると、有益なものともするが、アレースの〔星〕までが加わると、不安定、有害、妬みの影響をうける〔共生をつくる〕:また、それらと等しい形をつくると、同い年の縁組みをつくるが、それらよりも上昇点に近いと、より若い女性あるいはより若い男性と、だがもしより西に近いと、年上の女性ないし年上の (14) 男性との〔縁組みをつくる〕。だがもしまた、アプロディーテーの〔星〕とクロノスの〔星〕とが、共通する獣帯星座つまり磨羯宮や天秤宮にあれば、近親相姦を形成する。で、上述の組み合わせがホーロスコポスないし天の中央に生じていて、月がいっしょに付け加わるなら、男たちは母親ないし母親の姉妹ないし継母たちと交合させ、女たちは息子たちないし兄弟の息子たちないし娘たちの夫たちと〔交合させるであろう〕、だが、この星々が沈みつつあるときにはとくに、太陽が、男たちは娘たちないし姉妹の娘たちないし息子たちの妻たちと交合させ、女たちは父親たちないし兄弟の娘たち (15) ないし継父たちと〔交合させる〕。だがもし、上記の組み合わせ形体がたまたま同性の獣帯星座になく、女性的なトポスにあるなら、能動的・受動的の区別なく???あらゆる性行為に参加する好色漢が生まれる、とくにその位置が白羊宮の前肢か後ろ肢、〔金牛宮の〕ヒュアデス、〔宝瓶宮の〕水差し、獅子宮の後ろ肢、磨羯宮の顔に (16) ある場合には、猥褻きわまる輩が生まれる。だが、その位置が基本点上になるなら、それが最初の2つ、つまり上昇点と天の中央であれば、彼らはその異常性を誰憚ることなく公開し、公共の場所においてすら見せびらかす。その位置が最後の2つの基本点、つまり下降点と天底にあるなら、閹人や宦官、あるいは(?生殖器)、あるいは不妊の、または貫通できない女が生まれるだろう。もし火星が出ているならば、生殖器を失った男たち、あるいは男色者たち〔iii, 14, 8〕を: そして、一般的には、 (17) 性愛事に対してあらゆる種類の持続のようなものを持つだろう。男たちのためには、アレースの〔星〕から考察しよう。なぜなら、〔アレースの星が〕アプロディーテーの〔星〕とクロノスの〔星〕とが離れているけれども、ゼウスによって証言されると、性愛事に関して清浄で真面目な〔男〕たちをつくり、〔性愛に関して〕自然な必要のみを目的とする〔男たち〕をつくるが、クロノスだけといっしょなら、用心深く、臆病、冷淡な〔男たち〕として成就するが、アプロディーテーとゼウスとが組み合わせ形体を共有するなら、 (18) 一方では短気、欲情的な〔男たち〕を、他方では抑制的、自制的、恥を避ける〔男たち〕を、だがアプロディーテーだけ、あるいはまたこれとゼウスとが偶在し、ゼウスの〔星〕がいてクロノスの〔星〕が離れているなら、好色、無頓着、どこででも自分たちに快楽を獲得する〔男〕たちを、一方が夜明けの〔星〕、他方が日暮れの〔星〕なら、男たちに対しても女たちに対しても親密であるが、しかしながら少なくともどちらにも顔をひどく向けるのでない〔男〕たちを、だがもし両方が夕暮れの〔星〕であるなら、女性にだけ傾倒するが、 (19) 女性宮である場合は、受動的そのものの〔男〕たちを:だがもし両方とも夜明けの〔星〕なら、子どもに対してのみ病的な〔男〕たちを、だが男性宮なら、男たちのどんな年齢に対しても〔病的な男たちを〕、また、アプロディーテーの〔星〕がより下降しているなら、身分が低い女たちか、奴隷女たちか、よその氏族の女たちと同衾する〔男〕たちを、だがもしアレースの〔星〕が〔より下降している〕なら、 (20) 身分の高い女たちか、亭主持ちの女たちか、女主人と〔同衾する男たち〕を。 女たちのためには、アプロディーテーの〔星〕が考察されなければならない:例えば、〔金星が〕ゼウスの〔星〕と、あるいはまたヘルメースの〔星〕と組み合わせ形体を共有すると、性愛事に関して慎み深い清浄な〔女〕たちをつくるが、クロノスの〔星〕はなく、ヘルメースの〔星〕と同宿すると、短気、欲求的な〔女〕たちだが、他方で用心深く、多くの点で臆病で、 (21) 恥を避けるだろう〔女〕たちを〔つくる〕:だが、アレースだけと同在するか、あるいはまた組み合わせ形体を共有すると、アプロディーテーの〔星〕がつくるのは好色で、下方に向き、より無頓着な〔女〕たちを、だがもしゼウスの〔星〕がこれらに加わると、アレースの〔星〕が光線の下にあっても、男奴隷たち、あるいはより身分の低い男たち、あるいは他氏族の男たちと交合するが、アプロディーテーの〔星〕がそうなら、身分の高い男たちあるいは女主人たちと〔交合し〕、売春婦たちあるいは姦夫の役を演じ、星々がトポスあるいは組み合わせによって女性化されるなら、下方へ向かう事態にのみ陥るが、もし諸トポスあるいは諸形態によって星々が男性化されると、 (22) 女としての振る舞いに〔陥る〕。しかしながら、クロノスの〔星〕が前述の組み合わせに同宿されると、もし自身も女性化され、放縦の原因のみになるが、もし上昇星にして男性化されると、非難を確定するか、あるいは非難を恋する者として成就し、今度はゼウスの〔星〕が諸々の病気のより格好良さへと援助するが、ヘルメースの〔星〕が悪評高くよりしくじり易さへと〔援助する〕。 4.6. (T) 諸々の生子について。(1) 結婚に関するトポスには、生子たちに関する〔トポス〕も整合するゆえ、天頂のトポスないし、後に続く〔トポス〕、つまり善きダイモーンの〔トポス〕に加わるか組み合わせ形体を共有する〔トポス〕を考察しなければならない、さもなくんば、それらの対座にある〔星々〕をば、〔それが〕月とゼウスとアプロディーテーなら、生子たちの授与と採り、〔それが〕太陽とアレースとクロノスなら、子無しないし少子と〔採り〕、ヘルメースの〔星〕なら、それらのどちらと共通の組み合わせ形体を採るかによって、共通に、昇る星の場合はたくさんの子の与え手、沈む〔星の〕場合は、 (2) 奪い取る〔星〕と。 そこで、与え手〔の星々〕は、端的にそうであり、単独であると、独りっ子を与えるが、二重〔宮〕や女性宮にあると、2人っ子を、同様にまた種子の多い〔宮〕、例えば双魚宮、巨蟹宮、天蝎宮にあれば、2人あるいはまたそれ以上の子どもを、また諸々の宮と、太陽に対して組み合わされた〔星々〕とによって男性化された〔星々〕は男児を、女性化された〔星々〕は女児を、だが悪行する〔星々〕によって圧倒された〔星々〕、あるいはまた固定宮、例えば獅子宮あるいは処女宮に偶在する〔星々〕は与えはするが、〔その人生は〕美しくはなく、 (3) 長生きもしない。だが、太陽と悪行する〔星々〕とが前述の諸々のトポスを占領していると、〔それらが〕男性宮ないし固定宮にあり、善行する〔星々〕によって圧倒されていないと、完全な子無しの明証であるが、女性宮ないし多産宮に偶在するか、善行する〔星々〕によって証言されると、与えはするが、怪我をするか (4) 短命な〔子どもたちを〕。だが、子づくりに対してロゴスを有する両方の党派のなかでは、どちらかの党派の証人に立つ〔星々〕の上昇時間に応じて、より昇る〔星々〕であるか、あるいは基本点上にあるという点でどちらがより数が多いか、あるいは圧倒するか、あるいは後続して昇るかより力能があるかによって、 (5) 与えられる子どもらの、あるいは全部あるいは少数の喪失が生じるだろう。そこでもし、述べられた宮の支配星が上昇星であるなら、生子らの授与があるだろうが、固有のトポスにおいてなら、与えられる子らは誉れ高く顕著なものらとなるが、もし沈む〔星々〕で党派の他者のトポスにあるなら、卑しくて取るに足りない者となるだろう。 (6) またもし刻限や偶運籤に合致した〔星々〕が捕まえられたら、両親にとって愛おしく、魅力的で、自分たちの財産の相続人となるが、もし結合しないかあるかは逆位置にあると、好戦的、敵対的、有害で、両親の財産を受け継がない〔生子らとなるだろう〕:同様に、互いに調和的に同じ形を採ると、生子らを与える〔星々〕となり、与えられる兄弟姉妹は兄弟愛に満ち、互いに誉れ高いが、もし孤立ないし離れていると、敵対することを愛し陰謀を企む様相を呈する〔星々〕となる: (7) 細々した事柄の方は、残りの構成からも、出生〔占い〕の際のように、より大雑把な事柄に関して精査して、星々のうち授与をつくったホーロスコポスをそれぞれに用いて、ひとは推定できるだろう。 4.7. (T) 友たちと敵たちについて。(1) 友愛の定めと、その反対の〔定め〕 そのより大きく長時間の〔定め〕を同感と敵意、より少なく一時的な〔定め〕を親交と我々は呼ぶ のうち、この考察は我々にとって以下の仕方である。大きな出来事における観想のためには、両者の出生の最も支配的なトポス、つまり、太陽の〔トポス〕、月の〔トポス〕、 (2) ホーロスコポスの〔トポス〕、偶運の籤の〔トポス〕を観察しなければならない、その所以は、全部ないし大多数〔の星々〕が同じ1/12に偶在するか、あるいはトポスを交換すると、特に、ホーロスコポス〔の星々〕が17度くらいでお互いから離れていると、不倒、不壊、不惑の共感をつくるが、乖離あるいは隔離した〔宮〕にたつと、最大の敵対あるいは長時間の反対を〔つくる〕が、どちらも偶在することなく、ただ組み合わせ形体を共有する1/12に在り、 (3) もし三合ないし六合にあれば、より少ない共感性を〔つくり〕、もし四合に〔あれば〕、より少ない反感性を〔つくり〕、それはあたかも、ひとは或る時期、友愛の中では、悪行する〔星々〕が組み合わせ形体を進行すると、沈黙と寡黙を〔つくる〕が、敵意の中では、善行する〔星々〕の諸々の組み合わせ形体への入座によって (4) 仲直りと回復を〔つくる〕がごとくである。だが、友愛と敵意には3つの形相がある、というのは、選択によるか、有用さによるか、快と苦によるかで、そういうふうだからである:前述のトポスの全部あないし大多数がお互いに対して親密である場合は、あらゆる形相から友愛が集まられるのであるが、それはあたかも、親密でない場合は敵意が、だが光源体のみの場合は、選択によって、友愛、有害、安全、最悪の敵意、不信があるがごとくである。同様に、偶運の籤の〔〕は有用性によってだが、ホーロスコポスの〔〕は快ないしは (5) 苦によってである。 だが、組み合わせ形体を共有するトポスのうち、観察すべきは〔星々の〕圧倒と、星々のアスペクト(ejpiqewrhvsiV)である:なぜなら、出生に関係するのは組み合わせ形体の圧倒 同じか、あるいは宮に最も近いか であるか、あるいは後続宮( ejpanaforav)であり、友愛と敵意のより高い権威と統治性を割り当てなければならないが、星々の右からのアスペクトが善行や力能に対してより善い〔星々〕となるためには、友愛からのより大きな有益さと、敵意に対するより大きな成功的性を前者に (6) 割り当てるべきだからである: だが、時として或る〔星々〕に成立する時宜を得た友愛と対立のためには、それぞれの出生時における星々の諸々の動きに、つまり、いかなる時に、それぞれの出生の星々の放ちが、各出生の星々のトポスに到達するかを、割り当てなければならない:なぜなら、友愛と敵意の割り当てはこれらの期間に発生し、最短はその解消まで、最長は、割り当てられる星々のうちの何か別の〔星〕の占領まで続くからである。(7) そこで、クロノスとゼウスとが互いのトポスに接近すると、紹介あるいは農作業あるいは相続を通じて友愛をつくるが、 クロノスとアレースは喧嘩や意図的な陰謀を〔つくり〕、クロノスとアプロディーテーは同族的な顔による交際を〔つくる〕が、しかしながらすぐに冷たい〔交際〕を〔つくる〕が、クロノスとヘルメースは、贈与や獲得や交易あるいは秘儀を介して、 (8) 共生や共同を〔つくり〕、ゼウスとアレースは、誉れに関わる事柄あるいは監督に関する事柄を介して同志を〔つくり〕、ゼウスとアプロディーテーは、女の顔を介した友愛、あるいは神事における礼拝あるいは神託あるいはそういった事柄を介した〔友愛〕を〔つくり〕、ゼウスとアレースは言説や知識や哲学的な選択を介した交わりを、アレースとアプロディーテーは、恋情や姦淫あるいは婚外婚による関係だが、危なっかしくたいてい安心できない関係をつくり、アレースとヘルメースは、行事あるいはアプロディーテーとヘルメースは、一種の術知とか音楽とか、あるいは学問あるいは女の顔に由来する交わりを介した共生 (9) を〔つくる〕。 そこで、友愛ないし対立の緊密と弛緩における多寡は、隔たりの第1位にして最も支配的な4つのトポスに対する、把握されるトポスから判断すべきであるが、その所以は、基本点ないし諸々の籤ないし光源体に偶在すると、より顕著な徴表をつくるが、異なる者たちへのより有害さあるいはより有益さへの〔多寡の〕方は、右からアスペクトを採る星々から述べられたトポスを善あるいは悪への特質から〔判断すべきである〕からにほかならない。 (10) 特有的には、奴隷たちに関するトポスあるいはロゴスや、彼らに対する主人たちの共感、あるいは反感は、悪しきダイモーンである宮からと、そのトポスとアスペクトをなす星々の、当の出生における、また入座あるいは対座における、自然的重要性、特に、1/12を支配する〔星々〕、あるいは出生の独立的諸トポスに調和的に、あるいは逆に、組み合わせ形体を共有する場合に、把握されるのである。 4.8. (T) 外国旅行について。(1) 外国旅行に関するトポスは、両方の光源体(特に月)と基本点との位置によって理解される:というのは、〔月が〕沈むか、あるいは基本点を後に傾くと、外国旅行やトポスの変化をつくる。アレースの〔星〕も、自身も沈むか、天頂の〔トポス?〕に傾くと、時として近似したことを可能とするが、それは光源体と (2) 対座するか四合の位置を有する場合である。また偶運籤も、出郷をつくる宮に落ちると、全生涯を、生活ぶりも行為も、異国で過ごして命終する。そこで、善行する〔星々〕が前述のトポスを右からアスペクトを採るか、襲われると、外国での諸行為を誉れ高く、利得あるものとして有し、帰還は速く、障害なきものとするが、悪行する〔星々〕だと、骨の折れる、最初に我々が規定したとおり〔Cf. iii,4.〕、 (3) 同じトポスと共通する組み合わせ形体を採ると、〔外国旅行を〕有害、危険、帰還困難なものとする。 一般に、光源体が夜明けの四分円の下降面に落ちると、住居の東部や南部への出郷が生じることになるが、西の〔四分円〕あるいはまた西そのものに〔落ちると〕、北部や西部への〔出郷が生じることになる〕:また、外国旅行をつくるはずの宮がたまたま単相〔宮〕そのものか、あるいはそれらの宿の支配星であるなら、その出郷は長期間にして且つ偶発的なものであるが、もし二重身〔宮〕あるいは二形姿〔宮〕なら、 (4) 〔その出郷は〕継続的にして長期間に及ぶ。そこで、ゼウスとアプロディーテーとが外国旅行をつくるトポスや光源体の主星となると、その旅行を危険ながないのみならず快適なものとなす、というのは、あるいはその地方の主宰者たちによって、あるいは友たちによって、出発を見送られ、彼らには天候の晴朗と必需品の惜しみなさが共働するからであるが、ヘルメースの〔星〕までがそれらに味方すると、述べられた当の巡り合わせによってもしばしば有益さ、進歩、贈与、 (5) 名誉も付け加えられる:だが、クロノスとアレースが光源体をつかむと、特に互いに直接的な反対の位置にあると、収入を無用なものとなし、大いなる危険で包囲し、水棲宮に偶在すれば、難儀な船旅や難船、あるいはまた難路や荒野のトポスによって、固定〔宮〕にあると、崖からの転落や突風によって、転換〔宮〕や平分〔宮〕にあると、必需品の欠乏や病的状況によって、人間の形をした〔宮〕にあると、盗賊や陰謀や怪我によって、陸棲〔宮〕にあると、野獣の襲撃あるいは (6) 地震によって〔包囲する〕のだが、ヘルメースがいっしょにいると、気象や告発によって危険に陥るが、さらに爬虫類やその他の毒獣の攻撃によって〕、さらには出来事の〔打撃〕によっても〔危険に陥り〕、益であれ害であれ、原因の違いに由来する、また、原因となるトポスの行為ないし富の獲得、ないし初めからの構成における誉れからも、支配の固有性を〔観察しなければならない〕が、徴表を最もよく形成する好機のは、5つの惑星の入座の性質から〔観察しなければならない〕:これらの事柄も、我々によってここまで輪郭が描きおわられたとせよ。 4.9. (T) 死の性質について。(1) すべての〔考察〕のためには、諸々の死の性質に関する考察が残っているので、寿命に関する〔考察〕において手順を進められた〔考察〕によって、命終は光線の放射によって効験するのか、それとも、支配星が西に沈むことによって〔効験するの〕かをあらかじめ理解しよう:なぜなら、もし放ちや遭遇によって命終が生じるのなら、遭遇のトポスを死の性質として観察するのがふさわしいが、もし西方への下降によって (2)〔命終が生じるの〕なら、西のトポスそのものを〔観察するのがふさわしい〕からである。なぜなら、いかなる〔星々〕であれ、前述のトポスに後続するか、あるいはたとえ後続しなくても、自余の〔星々〕の第1の〔星々〕がそれらに後続するなら、その死もそのようなものになると理解すべきであるが、諸々の出来事の複雑さにそれらの諸自然によって寄与するのは、宮においてと、諸々の区界〔cf. i, 21-22.〕の自然とによって、組み合わせ形体を共有する星々、 (3) 述べられた致死的トポスそのものの特質によってである??? そこで、クロノスの〔星〕が死の支配権を執ると、長患い、消耗性疾患〔肺結核〕、流出、発熱、悪寒、脾臓病、水腫病、腸や子宮の症状による最期をつくる、また、 (4) 寒さの過剰によるかぎりの〔症状〕も構成される。だがゼウスの〔星〕は、嵌頓、肺炎、卒中、痙攣、頭痛、心臓の諸症状、また呼吸の不規則さあるいは嫌な臭いによって惹起するかぎりの症状に (5) 起因する死をつくる:だがアレースの〔星〕は、毎日熱や三日半熱、脳卒中、吐血症状や出血、流産、出産、丹毒、疫病、また、発熱と熱の過剰による病死をもたらすかぎりの最期を: (6) アプロディーテーの〔星〕は、胃、肝臓、腸、苔癬、下痢症状によって死をつくるが、さらに 瘻孔、毒薬の授与によっても、また水分の過剰摂取あるいは不足によって (7) 成就するかぎりの出来事も〔死をつくる〕。またヘルメースの〔星〕は、狂気、脱魂、憂鬱、顛倒、癲癇、咳、粘液の病や、乾燥の過剰ないし過少から構成される (8) かぎりの症状によって〔死をつくる〕。 したがって、述べられた仕方で生の変更をする人々とは、悪行したり、あるいは、より危うい最期をつくったりすることのできない〔星々〕のどれひとつによっても (9) 圧倒されることなく、死の支配を執る〔星々〕が固有の、あるいは親密な自然的固有性の上に偶在する者たちであるが、暴力的で悪評高い〔死によって命終する〕のは、二つの惑星が合あるいは矩あるいは衝の位置にあって、破壊的なトポスを支配するときにはいつも、あるいはまた、そのうちの一つまたは両方が太陽あるいは月、またはその両方に襲いかかる場合には、彼らは激しい,派手な死に方をする。この場合、死の災厄はそれらの合体から生じ、死の大きさは太陽と月の兆しから生じ、そしてまた死の性質は、他の惑星の日月に対する位置関係と、悪い惑星が見出される宮から (10) 生じる。 〔クロノスの星が〕ヘルメースの〔星〕とアスペクトの位置にあり、特に天宮の蛇たち〔パラナッテロンタを形成する蛇遣い座、竜座、海蛇座など〕の付近にあるか、土性宮〔金牛宮、処女宮、磨羯宮〕にあるならば、人々は有毒生物に咬まれて死ぬであろうが、 (11) アプロディーテーが彼ら〔土星や水星〕といっしょにいるならば、人々は毒と女の裏切りによって死ぬであろう、だが、処女宮や双魚宮、あるいは水性宮において月が組み合わせ形体を共有するなら、水死人や溺死人を、だが転換〔宮〕あるいは四足獣〔宮〕において〔クロノスの星が〕太陽と合ないし直接的に対座あるいは太陽の代わりに、家の倒壊に見舞われたせいでアレースの〔星〕と????、だがもしまた天の中央にあるかあるいは天底にあると、 (12) 高所からの転落死者たちを〔つくる〕。 他方、アレースの〔星〕が、党派的に太陽と、あるいは月と四合ないし対座に位置すると、人間の形をした宮においては、同氏族の内紛の中で、あるいは敵勢によって、殺戮される者、ないし自分自身を手にかける者を〔つくる〕、だが、アプロディーテーの〔星〕までがこれら〔アレースと光源体〕のに証人に立つなら、女たちには殺害されるか殺害する者を〔つくる〕:またヘルメースの〔星〕もこれらと組み合わせ形体を共有されると、海賊あるいは盗賊あるいは悪行する者らによって亡き者にされる者たちを〔つくる〕が、四肢切断された〔宮〕や四肢のない〔宮〕上、あるいはペルセウス座のゴルゴーンの首に〔位置する〕と、首を切られる者あるいは四肢を切断される者たちを、だが天蝎宮や金牛宮に〔位置する〕と、あるいは四肢切断、あるいは医師たちによる四肢切断や剣によって死亡する者たちを、 (13) だが天の中央あるいは天底上に〔位置する〕と、特にケーペウス座やアンドロメダー座あたりでは、十字架で処罰される者たちを、だが日暮れあるいはホーロスコポスの対座にあると、生きながら火刑にされる者たちを、だが四足獣宮に〔位置する〕と、崩壊や破壊、あるいは壁堀によって (14) 死亡する者たちを〔つくる〕。だが、ゼウスの〔星〕がこれにも証人に立っていっしょに悪行されると、今度は嚮導者たちあるいは王たちによる有罪宣告や怒りによって破滅させられる: だが、悪行する〔星々〕が互いにいっしょになって、かくして上述の原因となる何らかの構成の上で直接対立していると、死の悪さのためにそれだけいっそう共働する、〔この場合〕致死的トポスそのもの、あるいはまた多くの、あるいは2倍の致死的出来事、あるいは質的ないし量的効験が生じるのは、 (15) 両方が致死的トポスに対してロゴスを有する場合である。このような者たちは、墓に埋葬されることもなく放置され、野獣あるいは鳥類によって消尽されのは、単相宮のあたりに悪行する〔星々〕が偶在し、地平下あるいは上昇するトポスに善行する〔星々〕のひとつとして証人に立たない場合である。だが、外地に死が生じるのは、上昇するトポスを占める星々が、下降面に落ちるとき、とりわけ、月も臨在するか、四合になるか、述べられたトポスに直接対座 する場合である。 4.10. (T) 諸々の時間の区分について。(1) 各々の形相における精査の模範が、初めに我々が前置きしたごとく、これら、相対的に把握される行事まで、我々によって要点的にのみ手順を進められたので、残るは、諸々の時間の区分に関しても、前提される特称的諸行事に自然的且つ整合的に観照されるはずであるかぎりの事柄を、 (2) 同じ仕方で付加することであろう。そこで、端的にあらゆる出生占いのトポスについても、出生に関してそれぞれの場合に大まかに観照される事柄が服するのが自然であるそれらの地域の定めがあらかじめ前提されたごとく、身体の形姿、魂の特質、性格や法習の変化に関する事柄も、 (3) また、自然的に精査するひとは常に第1位の、より支配的な諸原因を支配しなければならない、その所以は、出生の類似性の点で、アイティオピアに生まれる者は色白ないし髪が直毛だが、ゲルマニア人あるいはゴール人は色黒ないし縮れ毛だと云って、あるいは、後者は習性が穏やかで愛言家ないし見世物好きだが、ヘッラスの〔住人たち〕の方は魂が粗野でロゴスの教育を受けていないとか、あるいはまた習慣や法習の独自性の点で、例えば共生についていえば、兄弟姉妹の間の結婚を、アイギュプトス人に充てるべきなのに、種族としてのイタリア人に充てたり、母子婚はペルシア人に充てるべきところを、前者に充てたりするからである、そして、運命の一般的状況をあらかじめ総体的に把握すること、次いで、調和の多少の詳細な〔状況〕を (4) 〔把握することが必要である〕 :同じ仕方で、時間的区分のためにも、年齢の相違と諸効験の各々に対する重要性とを前提し調査することが必要である、それは、通常の単純さにおいて、精査のために観想される事柄に気づかないまま、赤ん坊には、行為あるいは結婚あるいは、成人した者たちのする何事かを云い、まったくの老人には、子づくりあるいはより若い者らのする何事かを〔云うという〕のではなく、諸時間の手順によって 類比と受け容れ可能性とに従って、諸々の年齢に合致する事柄を (5) 合致させよう。なぜなら、時間的な相違への万人の接近法は1つにして同じで、第1の年齢と、我々から見て最初の宮、つまり、月宮から初まり、年齢の最終にして惑星の宮の最後──クロノスの名で呼称される──へと終息するのであり、そして各年齢に結果するのは、諸惑星のうちで対比される〔惑星〕の自然に親らの事柄こそが、各年齢に真に結果するのであり、これこそが観察すべき影響されるものらであるが、ここでは片や諸時間の一般的な事柄を、片やその詳細な〔内容〕と出生の際に見出される特異性との相違を、調べよう。 (6) すなわち、最初の略略4歳までは4歳という親らの数において月は嬰児の年齢を抽選して、身体の湿っぽさと堅さの欠如、生長の速さ、育ちに一般的な水っぽさ、状態の変わりやすさ、魂の不完全さ、説明のしがたさを、それ〔魂〕の能作性に関して親しく結果する事柄に仕上げるだろう。 (7) 続く10年間の子ども時代には、ヘルメースの〔星〕が20年の中間である半分の数を第2に第2の年齢として抽籤し、このとき魂の知性とロゴスを、学問の種子のようなものや基礎を 性格や このときこそ、教育、後見、基礎的鍛錬によって魂を覚醒させて、性格と必須との固有性を現し出させる。 (8) だが、アプロディーテーの〔星〕は青年期の、第3の年齢を、固有の周期の等しい数で続く8年間に引き継ぎ、当然ながら、生殖的通路の活動を、彼らの充足において、性交への衝動を植えつけ始める、この時とくに、一種の狂乱、つまり自制力の欠如や、性愛を得るための恋情、炎の無感情、向こう見ずの盲目が魂に生じる。 (9) だが第4番目の、順番で中間の年齢である壮年の19年間をつかむのは、中間の球の主星である太陽で、19年間、この時こそ諸行為の宿の支配性と権威とを、人生と名声と安定への欲求、巫山戯た投げやりな過ちから、真面目さ、廉恥、名誉愛への変化を魂に植えつける。 (10) 太陽の後には、アレースの〔星〕が第5番目に、固有の周期の等しい15年間 [026] 、年齢の男性性を占め、邪慳さと苦労を人生に持ちこみ、魂と身体に心配と悩みを植えこむこと、あたかも、すでに盛りを過ぎ、終わりに近づく前に、何かロゴスに値することを苦労して仕上げることを手がけることに向かうという一種の感覚と思いつきのごとくである。 (11) 第6番目にはゼウスの〔星〕が成人の年齢を抽籤して、固有の周期の今度は12年間、自家労働、辛苦、混乱、行為の冒険を放棄させるが、格好良さ、配慮、引きこもるが、万事に計算高く、励まし、慰めを唱導するのだが、このとき特に、廉恥と誉れを具備した者たちの名誉、称賛、自由を要求する。 (12) おしまいは、クロノスの〔星〕が最後の老人の年齢を寿命の残り(身体的・魂的動きが、衝動、享楽、欲望、素早さの点でもはや冷やされ、妨げられたもの)を抽籤する、その所以は、自然本性的な衰えが、動きの鈍さの親密さによって、何事にも満足しがたい〔人生〕に加えて、骸骨化し意気阻喪し脆弱化し用心深い人生に、付け加わるからである。 (13) されば、共通的に且つ一般的に観照される自然の諸々の時間〔=年齢段階〕の特質の方は、あらかじめ概略的に描かれたわけだが、出生の固有性にしたがって詳細に把握すべき事柄のうち、今度はあらかじめ前提され、より大雑把に〔観照される〕特質の方は、より支配的な放ちから(ただしその全体から)実行しよう 寿命に関してのごとく1つ〔の推論〕からではなく、ホーロスコポスからの〔推論〕は、身体的出来事や諸々の外国旅行のために、偶運の籤に由来する〔推論は〕富の獲得の事柄のために、月に由来する〔推論〕は魂の受苦や共生のために、太陽に由来する〔推論〕は誉れや名声のために、天の中央に由来する〔推論〕は人生の自余の部分的な生き方(例えば諸々の行為、諸々の友愛、諸々の子づくり)のために〔観照を実行しよう〕: (15) なぜなら、このように、同じ時期に、1つの善行する〔星〕ないし悪行する〔星〕がそれら多くの〔星々〕の主星ではないということがおこるのは、例えばひとが親らの顔〔近親者〕を失って相続を得るとか、あるいは同じ状況で病気に見舞われると同時に、何らかの要求や進歩に与るとか、面倒の中で生子に与って父親になるとか、こういう事として結果するのがならいであるかぎりの事が: (16) なぜなら、身体、魂、財産、誉れ、また結果する善事あるいは悪事、そして仲間の良し悪しが同じように、これらすべての点で幸運であるか、また不幸である必要があることは、通常ではないからである。 されば、あらゆる〔放ち〕ないし最多の放ちにおいて、善行するあらゆる〔星々〕あるいは逆に悪行する〔星々〕との巡り会いが同時に起こるが、人間的自然の〔〕によっては稀である場合、盛りにあるものらのいずれかに対しては不完全であるが、善事や悪事の入れ替わりの対称に対しては (17) 傾向性を有する。そこで、放ちのトポスの方は述べられたトポスに従って判定し、放ちに反対する〔トポス〕の方は、今度は寿命の間のごとく致死の〔トポス〕のみならず、あらゆる〔トポス〕を端的に把握しなければならない、また同様に、身体的に、あるいは対座ないし四合配置において出会する〔星々〕のみならず、三合や六合の (18) 組み合わせ形体を採る〔星々〕をも〔把握しなければならない〕。 つまり、先ず第1には、各放ちにおける諸々の時間を、放ちの度数そのものに偶在する〔星〕あるいは組み合わせ形体を共有される〔星〕に与えなければならないが、もしそうでない場合は、後続する〔宮〕に続く度数を右からアスペクトを採る〔星〕まで、最も近い先導を掌握する〔星〕に、次いで、区界を保持する〔星々〕。 (19) さらには、今度は隔たりの度数に、片やホーロスコポスの放ちにおいては、親らのクリマの諸々の上昇時間に等しい数を、天の中央からの〔放ち〕においては天の中央の諸時間に等しい数を、だが自余の〔基本点〕からの〔〕においては上昇あるいは下降あるいは同時に南中する〔星々〕うちで、基本点に最も近い〔星〕との比によって、 (20) 寿命の時間に〔割り当てなければならない〕。 そこで、一般的な時間の支配星の方は、述べられた仕方で把握しよう、だが年次の〔支配星の〕方は、放ちのトポスの各々から、出生以来の年数の多さを、後続する〔宮〕まで、おしまいの宮の宿の支配〔星〕をも併せて採って、1宮ずつ引き算しよう、で、月次についても同じく、今度は出生月からの数を、年の支配を取るトポスから、但し宮につき28日を引き算して、日次についても同様に〔引き算しよう〕:なぜなら、出生日からの日数は、宮につき 2+1/3日を月のトポスから (21) 我々は引き算するからである。 だがまた、諸時間のトポスに対して生じる入座(ejpembavseiV)にも、好機の諸効験への当の寄与にとっても偶然事ではないものとして留意すべきであるが、特に、諸時間の一般的トポスに対してはクロノスの〔入座〕に、年次の〔諸時間〕に対してはゼウスの〔入座〕に、月次の〔諸時間〕に対しては太陽やアレースやアプロディーテーやヘルメースの〔入座〕に、日次の〔諸時間〕に対しては (22) 月の〔入座〕に〔留意すべきである〕、そしてその所以は、一般的な時間の支配星がより支配的であるのは、効験の成就に対してであるが、部分的に共働する〔星々〕あるいは邪魔する〔星々〕は諸々の自然の親密さないし不親密さによってであり、入座は出来事の (23) 引き締めと弛緩の働きを成就するからである:なぜなら、性質の一般的固有性や時間の長さは、放ちのトポスと一般的な時間の主星とが、区界の〔主星〕とともに、初めから宿の支配権をたまたま握った出生のトポスそのものの上に、各々の星が同宿することによって表徴するからである。 だが、出来事が善いかその逆かということの方は、時間の支配星の自然的にして気質的な固有性の善行的か悪行的か、統治されるトポスに対する初めからの (24) 同宿性ないし反感によって、了解されるが、他方、いかなる時間において、よりよく徴表されるかという効験の方は、年次の宮や月次の宮の、原因をなすトポスに対する共通の組み合わせ形体や、入座の際の星々や、年次や月次の宮に対する太陽と月の相も示す: (25) なぜなら、出生における開始から影響を受けるトポスに対して調和的な状態にある〔星々〕や、また、入座の際にそれらと調和的に組み合わせ形体を共有される〔星々〕は、前提となる形相に関して諸善の制作者であるが、それはあたかも、逆であれば、諸々の劣悪の〔制作者〕となるが、他方、不調和にして、党派と直接反対側にある〔星々〕あるいは四合にある〔星々〕は、諸悪の通過の共犯であるが、その他の諸々の組み合わせ形体の場合には、 (26) もはやそうではない。 同じ星々が、諸々の時間をも入座をも支配するなら、善の方へ傾こうと劣悪の方へ傾こうと、効験の自然は過剰になり無雑となるが、もし、時間の支配星となることでその原因の形相を支配するのみならず、出生の初めそのものにおけるその宿の支配を獲得していたということによっても、ますますそうなる。だが、どの点からみても、同時に不運ないし幸運なのは、1つのトポスや同じ〔トポス〕が、あらゆる放ちないし最多の放ちによって捉えられているか、あるいは、これらが異なる場合、同じ時間があらゆる出会あるいは最多の出会を等しく (27) 善行するものらないし悪行するものらとして有する。そこで、諸々の好機の精査の模範は、何か次のようなものであろう。 [Conclusion according to MADProc. Cam.:]
2021.01.25. 訳了 |