ドーロテオス/ヘーパイスティオーンの書『アポテレスマティカ』に引用された諸断片
ギリシア占星術文書目録1337_003
別の古い諸断片
|
[底本]
TLG 1337 003
Fragmenta alia antiqua
Astrol.
D. Pingree, Dorothei Sidonii carmen astrologicum, Leipzig: Teubner, 1976: 435-437.
(3a)
シドーンのドーロテオスの、7星辰の添え名
クロノス〔土星〕。Faivnwn〔輝くもの〕、ajgkulomhvthV〔狡知に長けたもの〕、blaberovV〔有害なもの〕、braduvV〔鈍重なもの〕、†cleuavnhV〔嘲笑するもの〕、dusaughvV〔まばゆいもの〕、kruoveiV〔ぞっとするもの〕、brabeuvthV〔審判者〕、yucrovV〔冷たいもの〕。
ゼウス〔木星〕。パエトーン、(aijgivocoV)〔雲楯を保つもの〕、王者、輝きわたるもの(eujfegghvV)、大いに照り輝くもの(polufegghvV)、クロノスの御子、uJyimevdwn〔高みにしろしめすかた〕。
アレース〔火星〕。火の神(PuroveiV)、疾風のごときもの(uJphvmenoV)、長槍を揮うもの(egcevspaloV)、qou:roV〔勢い猛のかた Il.xv,127〕、koruqaivoloV〔燦めく兜をつけた Il.xx,138〕、brotoloigovV〔人間の禍となるかた Il.v,31〕、火と燃えるもの(flogolamphvV)、o[brimoV〔剛力なかた〕。
ヘーリオス〔太陽〕。ティーターン、照るもの(favwn)、ヒュペリオーン、灯火(lamphvV)。
アプロディーテー〔金星〕。ポースポロス(FwsfovroV)〔光をもたらすかた〕、ヘスペロス($EsperoV)、黄金の女(crush:)、照り光るかた(lampavktiV)、泡から生まれた女神(ajfrogevneia)、2つの顔をもったかた(doprovswpoV)、花冠もみごとなかたOd.VIII-267(eujstevfanoV)、Pafivh〔パポスにいますかた〕、Kuqeriva〔キュテラにいます女神〕。
ヘルメース〔水星〕。stivlbwn〔きらきら輝くかた〕、(=Argei&fovnthV)〔アルゴスの屠殺者Od.I-38〕、神の使者(divaktwr)、キュッレーネーにいますかた(KullehvnioV)、機敏なかた(ojxuV)、慎重なかた(pinutovV)、俊足のかた(wjkuvV)、輝くもの(faidrovV)。
セレーネー〔月〕。selasfovroV〔照り輝くもの〕、mhvnh〔月女神〕、dicovzwnoV〔半月〕、女ティーターン(TitaqnivV)、満月の女神(plhsifahvV)、dicomhvnh〔半分の月女神〕、ヘカテー(+Ekavth)、kerovessa〔角をもつもの〕、crusavmpuc〔黄金冠を戴くかた〕、QeiantivV〔〕、アルテミス(!ArtemiV)、三叉路の女神(triodi:tiV)。
(3a,1)
7星辰の添え名
ヘーリオス〔太陽〕。ティーターン、照るもの(favwn)、ajkamavV〔疲れを知らぬもの〕、+UperionivdhV〔ヒュペリーオーン一族〕、王、crusaughvV〔黄金色に輝くもの〕。
クロノス〔土星〕。Faivnwn〔輝くもの〕、ajgkulomhvthV〔曲がった思慮のもの〕、blaberaughvV〔有害な輝きを発するもの〕、cleuavnhV〔〕、yucrovV〔冷たいもの〕、dusaughvV〔まばゆいもの〕、kruoveiV〔ぞっとするもの〕、brabeuvthV〔審判者〕。
セレーネー〔月〕。plhsifanhvV〔照りわたるもの〕、selasfovroV〔照り輝くもの〕、eJlikaughvV〔丸く輝くもの〕、kerovessa〔角をもつもの〕、troxovessa〔車輪のごとく円いもの〕、mhvnh〔月女神〕、nuktimevdousa〔夜をしろしめすかた〕、crusavmpuc〔黄金冠を戴くかた〕、povtnia〔大女神〕、nuktaughvV〔夜輝くかた〕、dicovzwnoV〔半月〕、dicomhvnh〔半分の月女神〕、QeiantivV〔〕、ajrgupovfeggoV〔銀色に照るかた〕。
ゼウス〔木星〕。uJyimevdwn〔高みにしろしめすかた〕、poluvfeggoV〔照りわたるかた〕、Faevqwn〔〕、aijgivocoV〔神楯保つかた〕、KronivdhV〔クロノスの御子〕。
アレース〔火星〕。ejgcevspaloV〔長槍揮うかた Il.ii,131〕、koruqaivoloV〔燦めく兜をつけた Il.xx,138〕、oujlamovergoV〔戦争好きなかた〕、破壊者(ojlofwvioV)、brotoloigovV〔人間の禍となるかた Il.v,31〕、purimavrmaroV〔火と燦めくかた〕、loigolamphvV〔悪意もて照るかた〕、o[brimoV〔剛力なかた〕、calkeomivtraV〔青銅のミトラ帽をかぶったかた〕、qou:roV〔勢い猛のかた Il.xv,127〕、puroveiV〔火のごときかた〕、ejnuavlioV〔戦の神 Il.xvii,211〕、†krisaicmhvV〔?〕、(uJphvnemoV)〔疾風のごときかた〕、(rJnotovroV)〔Il.XXi-392皮楯を裂くかた〕。
アプロディーテー〔金星〕。Kuqevreia〔キュテラにいます女神〕、KuvpriV〔キュプロスにいます女神〕、kogcogenhvV〔貝から生まれたかた〕、zeuxivgamoV〔結婚を繋ぐかた〕、Pafivh〔パポスにいますかた〕、nhsobasivleia〔島の女王〕、Diwnaivh〔ディオーネーの娘御〕、lamprofahvV〔照り輝くかた〕、oujranivh〔天空の女神〕、qalassaivh〔海の女神〕、ejrasmivh〔慕われるかた〕。
ヘルメース〔水星〕。stivlbwn〔きらきら輝くかた〕、diavktoroV〔使者神 Od.xii,390〕、eJrmeivaV〔ヘルメースに同じ〕、sw:koV〔大したお助け神〕、ejriouvnhV〔大儲けの神 Od.viii,322〕、celuossvoV〔リュラ掻き鳴らすかた〕。
(3b) 古註。日の出時の出現のみならず、日没時と留にをも把握するよう注意すべきである。実際ドーロテオスも、巡行する星辰の日没時の出現を算入するよう命じている。
(3c) ドーロテオスはその詩作品の中で、接触(kovllhsiV)は身体におけるそれ、合(sunafhv)は形態におけるそれと呼んでいる。
(3d) 交点(ejpikavmpia)とは、食を惹き起こす結合の四合を言う。ドーロテオスにおいても次のように説明している。
破滅を招く交点。
(3e,1)
(3e,2)
(3f,1)
(3f,2)
2017.05.. 訳了
7惑星の添え名については、4350_109 をも参照せよ。7〔惑〕星の添え名
|