発病と病について
ギリシア占星術文書目録4350_020
病人が生きながらえるか健康になるか危篤に陥るか死ぬかの予知に関する数による行道
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[底本]
TLG 4350 020
MevqodoV di= ajriqmw:n peri; tou: prognw:nai to;n nosou:nta ei[te zhvsei meta; uJgieivaV ei[t= ejpikinduvnwV, ei[te ajpoqanei: (e cod. Laur. plut.28, 34, fol. 20)
Astrol., Med.
Date of manuscript = A.D. 11
A. Olivieri, Codices Florentini [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 1. Brussels: Lamertin, 1898]: 128.
1.
(128)
病人が生きながらえるか健康になるか危篤に陥るか死ぬかの予知に関する数による行道
愛美のためにこそ、ヘルメースによって人間どもに約束された日々の区分が初めて公表されたとせよ。これに続くのが、ペトリシスとピュータゴラースによって発見された行道である。そこでヘルメース・トリスメギストスが勧奨するのは、犬狼星〔シリウス〕の上昇から、つまり、アレクサンドレイアにおけるエピピ月〔エジプト歴の第11月、今の7/8月〕25日から、発病の日までを数え、合計した数を36で割り、余りをば、前提となる一覧表のどの行、どの列に該当するかを見ること。例えば、〔余りが〕7は生を明らかにし、20は危険を、9は死を〔明らかにする〕。
2017.11.05. 訳了
「前提となる一覧表」はさまざま伝えられているが、詳細は不明。
『神聖文字法』I-38には、このような予後判定具とともに魔術師アムブレスに言及している。
「デーモクリトスの球」という四角い表があって、1ヶ月の1日から30日までの日付が3つの欄に神秘的な順序で配列されている。そのうちの18は上部に、12は下部に配されている。誕生時に付けられた名前から導き出した数を日付に加え、30で割り、余りの数が表のどこにあるかを探して生死を占う。
これに依れば、7は左列の上から5番目、20は右列の上から2番目、9は右列の区切り線のすぐ上(つまり7の下)である。 |