title.gifBarbaroi!
back.gif月暦

ギリシア占星術文書目録4350_148

無題月暦





[底本]
TLG 4350 148
Lunarium anonymum (e cod. Paris. gr. 2316, fol. 441)
Alt. Title: Selhnodrovmion, seismolovgion, brontolovgion
Astrol.

Date of manuscript = A.D. 15

P. Boudreaux, Codices Parisini [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 8.3. Brussels: Lamertin, 1912]: 181-187.



8.
(181)

白道、地震論、雷論

 イアヌゥアリオス月〔1月〕。もし満月に月が暗く見えたら、豊作である。だが両角を近寄せるなら、???の証拠である。もし第2夜警時に暗くなるなら、敵の襲撃の恐れあり。もし大地から反響が起これば、諸々の都市に破滅<と>敵勢の来襲の恐れあり。もし天から反響が起これば、ひとが3日以内に死ぬ。もし地震が起これば、偉大な人々の没落と破滅がその係累に及ぶ恐れあり。しかし穀物は増大するが、畜群の全滅が起こるだろう。もし霧が降れば、穀物は歓迎しよう。もし強烈な風が吹けば、その月すべて、敵勢の襲来をその地に告げるだろう。しかし分裂???が起これば??、その地に破滅を示す。さらに雷鳴まで起これば、穀物の腐敗と人間どもの欠如、しかし富の豊かさが生じるだろう。しかし地震が起これば、腐敗と恐怖を明らかにする。しかしもし土地が洪水になれば、その地に病気を示す。しかし、地震が、太陽が沈む時あるいは夜間に起これば、人間どもに戦争を示す。

 ペブルゥアリオス月〔2月〕に。宝瓶宮。もし第1<ないし>第2夜警時に月が暗く見えたら、戦争があるだろうことを示す。しかしもし夜明け時に同じ徴があらわれたら、平和を示すが、穀物と重要事多し。もし地震が起これば、諸都市といかなる地方にも疫病、疫病の終熄と偉大な人間どもの破滅をを明らかにし、各人各様に妬むだろう???。もし反響が天から起これば、病気を示すが、あらゆる果実<と>穀物の豊作を (182) 示す。もしまる一月風が強まれば、降雨を持ち、???を示すが、生じるものらは生長しないであろう。しかし月が同じところに両角を引き下ろせば、沿岸地方の者たちに数多の危険を示す。**、その都市に破滅を示す。もしヘスペロス〔夕べの星〕が月に入れば、私人たちが権力者たちに策謀されるだろう。しかし月が蝕になるように思われれば、ローマ人たちに敗北の恐れあり。もし雷鳴が轟けば、果実の破滅、病気と不安定を示す。しかし太陽が<蝕になれば>、あらゆる種類の果実の破滅を明らかにする。しかしもし<月が>なら、その地方に敵の叛乱を。

 マルティオス月〔3月〕に。双魚宮。もし第1夜警時に月が同じところに両角を集めれば、善を示し、平和がある。**、破滅を示す。もし地震が起これば、偉大な人間どもが<死に>、戦争の動きが〔起こり〕、東方は西方から乱れるだろう。もし角が落ちれば、果実に

 アプリッリオス月〔4月〕。白羊宮。もし満月に月が混乱していれば、(183) 諸都市に混乱と敵勢の反抗がある。しかしもし第2夜警時に血のように見えれば、穀物が多い。もし霧が月にかかれば、**。もし夜間に星が落ちれば、王と国民の破滅が。もし反響が天から起これば、エウローペーの西方の人々が東方出身の者たちをアシアまで攻め上る。しかし月の右の角が<他方を超えているように思われれば>、干魃と穀物の僅少が起こる。混乱と騒乱を明らかにする。もし昼間に月が見えれば、数多の妬みが起こる。しかし雷鳴が轟けば、あらゆる高所の破滅を示すが、オリーブ以外の果実の豊作を明らかにする。しかしもし供犠しているひとが供物の中に胆汁を見出さなければ、叛乱を明らかにする。

 マイオス月〔5月〕。金牛宮。もし太陽が蝕を起こせば、いかなる地方も荒廃するだろう。

(184) イウゥニオス月〔6月〕

 イウゥリオス月〔7月〕。巨蟹宮。

 アウグゥストス月〔8月〕。獅子宮。

 セプテブリオス月〔9月〕。処女宮。

 オクトーブリオス月〔10月〕

 ノエムブリオス月〔11月〕に。天蝎宮。

 デケムブリオス月〔12月〕に。人馬宮。もし人馬宮内で月が血のようになれば、数多の<且つ>大きな不安定が起こり、別人が

2018.05.29. 訳了


[夜警時(fulakhv)]
 ローマ時代には、不寝番の交替を4つに分け、第1夜警時から第4夜警時の名称で呼んだ。ギリシア時代も4つに分けたかどうかわからないが、ヘーロドトス『歴史』第9巻51に用例が出る。エウリピデース『レーソス』では、少なくとも5つに分けたことが窺える。
 「籤で引き当てたとおりに、5番手の見張りをさせる潮時だ」(E.Rh.543)
 ローマ時代の用例では、マタイ伝に出る。
 「夜の第4警時に、彼は海の上を歩いて彼らのもとに来た」(Ev.Matt.14,25.)。

 同題の頁が以下にある。
 ・月暦
 ・ダビデとソロモーンの月暦
 ・月暦
 ・月暦
 ・月暦  

forward.GIFカルデアの12年周期