未知なる主の雷鳴
[底本] 4. 金星の植物はペリステレオーン〔クマツヅラ属の植物。Dsc.IV-60,61〕である。これの根は括りつけられると、喉まわりの症状 瘰癧、耳下腺炎、鼠径部を癒やすが、これの液汁は、蜂蜜や洗剤用ニトロンといっしょに出血を抑える。液汁は蜂蜜といっしょに服用されると、弱視???を軽くする。<この>植物は性愛にも適する。液汁の<方は>交合する者たちにも提供される。家の中に根が置かれると、あらゆるつまらぬダイモーン的なものらを追い払う。 水星の植物は「五本指」、或る者たち〔の言う〕「5つ葉」〔Dsc.IV-42〕である。関節に起こる打撲や炎症を癒やすが、脾臓に湿布されると、腹の疝痛を止め、<また>洗浄されると歯の痛みを〔止める〕。根が括りつけられると、口によい言葉を作り、言説における雄弁家となす。結石患者たちをも排尿困難者たちをも益する。 火星の植物はセイヨウオオバコ〔Dsc.II-153〕と言われる。恥部の症状を癒やし、汚い潰瘍を[癒やす]。血性下痢や出血や炎症や致命傷を安定させる。 木星の植物は(ajlcaravnioV)〔?〕である。これの根が癒やすのは (136) クロコスと蜂蜜といっしょに服用されると、瘰癧、痛風、肝臓炎。<しかし>括りつけられると交合せんとする者たちにも[括りつけられると]効き、女たちを性愛を喜ぶ者にする。 土星の植物はアスポデロス〔Dsc.II-199〕<ないし>ヘーラクレイア〔?〕である。これの液汁は蘇合香といっしょに膝や足の症状を癒やすが、根の液汁の方は、煮られると、腎臓の痛みに益し、ダイモーンに憑かれた者たちの恐怖を癒やす。<だが>括りつけられると、歯痛の子どもたちにも適する。 月の植物はキュノスバトス〔「犬の木苺」Dsc.I-123〕である。<だが>液汁が清浄にするのは胴や腹や脇腹の皮膚であり、また鋭い眼にも適し、視力低下を癒やし、悪化した胃にも適し、さらにまた疝痛や炎症を起こしたヘドラをも癒やす。 2019.01.10. 訳了 「7惑星の植物について」 [ヘドラ] |