占星術実修規範
ギリシア占星術文書目録4350_010
7惑星の植物について
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[底本]
TLG 4350 010
De septem herbis planetarum (excerpta e cod. Petropol. Mus. Palaeogr. Acad. Scient., fol. 97v)
Astrol.
Date of manuscript = A.D. 17
Vernacular
M. A. F. Sangin, Codices Rossici [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 12. Brussels: Lamertin, 1936]: 126-135.
12.
(126)
<土星の植物>
これはアスポデロス(ajsfovdeloV)〔Dsc.II-199 ツルボラン〕と言われ、パイオーニア〔=芍薬〕も土星の植物であるが、大いなる働きを有している。
他説。汝の敵どもが消える<ことを>望むなら、(127) この植物の1粒を仔犬の乾燥した頭に投入し、汝の暮らしている家に置け。
別説。アペンディロン〔〕のビュジア??を綺麗にし、???して酢で擦り、これを平鍋に入れ、さらに火<に>かけよ、治療し、ガゲルネ??から種子を採取ないし悪いところを???、
解説。
(128)
<水星の植物>
水星の植物は「五本指」(pentadavktulon)〔バラ科キジムシロ属の植物(Potontilla reptans) Dsc.IV-42〕と言われる。〔週の〕第4日、<水星が>君臨する固有の刻限に、これに対する祈りとともにこれを採取し、 (129)
他説。
他説。 (129)
<木星の植物>
これは「黄金の茨」(crusavkanqoV)〔シュンギク?〕と言われるが、この植物はまたアルカラニオス(ajlcaravnioV)とも言われる。〔週の〕第五日の第1刻限、木星が君臨している時に、これに対する祈りとともにこれを採取せよ、そうしてその根を白い毛皮あるいはまた牡山羊の毛皮で包み、これを3夜曝し、?????
他説。
他説。 (130)
<太陽の植物>
太陽の植物はアウギア(aujgiva)〔Dsc.II-215 大青(タイセイ)〕と言われる。
この葉を自分の顔に塗られると、誰からも放置されることがなく、王のところでも高官たちのところで愛され歓迎されるだろう。
別説。 (131)
<火星の植物>
火星の植物は「アキナケース」(ajkinavkhV)〔スキタイ、ペルシアで使われた30〜45Cmの両刃の直短刀〕と言われるもので、ある人たちはプラテュマンディラ、別の人たちがオペンダシスと<名づけ>、その花が(mabeva)である。
この花を、第3〔曜〕日にそれに対する祈りとともに採り、3夜、その星座にある間これを静置せよ。 (132)
<月の植物>
月の植物はヘレニオン(eJlevnion)〔Dsc.I-28 トウバナ〕、ローマ人たちの間では(lounariva)と言われる。これが発見されるのは、???(Plouvsh)やトラケーの高い山頂である。これも月の満ちる間に1日ごとに葉を増やし、闕ける時には1日ごとに葉を減らす、あるいはもはや葉を生じない。これの花がシトロン(kivtrina)である。
これをも、<月が>君臨する刻限と〔曜〕日に、天使と惑星とに対する祈りとともに、初めに説明が現れたとおりに、採れ。 (133)
脾臓のために。
他説。葉の液汁が頭や額に塗布されると、あらゆる頭痛や、スコトダイモニアとか偏頭痛、眼の痛み、スコトテュプリア、その他あらゆるものを癒やす。
他説。
他説。
他説。月が君臨するのは〔週の〕第2曜日〔月曜〕の第1、第9、第16、第22刻限であり、第3刻限と第10刻限は善であるが、
(134)
<金星の植物>
金星の植物はサテュリオン(satuvrion)〔ラン科の植物、Fritillaria graeca, Dsc.III-143〕と言われ、これもやはり「アゴラの植物」(ajgorabovtanon)とも言われて、根を2つ持つ。1つは緑、もうひとつは冷えているかのように萎びている。
これを引き抜くのは、<金星の>刻限に、これに対する祈りとともに次のような順序によってである。〔つまり〕1年の最初に訪れる時期に憧憬が受け取られる。緑色は<金星が>君臨する刻限に、望まれるものに対して名づけられる〔色〕である。太陽が固有の宿に、月が金牛宮に見出されるとき、男たち<には>女のせいで、同様に女たち〔には〕男のせいで数多くの歓愛に苦労する。同様に汝が名づけるところの冷えた〔根の〕方は、太陽と月が天秤宮にある場合、その刻限に、男たちにしろ女たちにしろ憎しみを多くもって、決して苦労しないことが重要である。
他説。今度は、女と性交することを望む者たちとは正反対の者が調合される。緑の根8ウンキアとそれ以上?、ピペリ〔Dsc.II-189 胡椒〕2〔粒〕と白いセーサモン〔Dsc.II-121 胡麻〕4〔粒〕、スタピス〔Dsc.V-4 乾し葡萄〕7粒???、???2、清浄なDsc.IV-1516と???された美しい蜂蜜4リトラ。これらをすべて注意深く磨り潰して、蜂蜜と???、<そして>
金星は〔週の〕第6<〔曜〕日>に君臨し、第1刻限と (135) 第8〔刻限〕を善きものとして保持し、<さらに>15〔刻限〕と第22〔刻限〕をも〔善として保持する〕。女〔から〕の愛と、夫が自分の妻を愛することによって有益であり、この日の第1刻限に為せ。だがもし第1刻限に愛されれば、仲間に忘れられることは決してない。今ある星こそ、愛と渇望によるものである。
2017.05.. 訳了
「諸惑星の植物について」
「7惑星の植物について」
「7惑星の自然本性を働かせる植物について」
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